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2010/05/21

「偽物語(上・下)」西尾維新/著

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『傷物語』『化物語』とくれば、『偽物語』も読まなきゃやっぱり嘘だとばかりに読んでみた。
噂どおり、阿良々木暦のヘンタイ度が高まっており、・・と言うかどちらかと言えば作者の暴走?はじめから作者は「趣味で書いた」と言っているのだからアリっちゃありだけど、趣味度200%をせめて100%にとどめてくれれば、1冊でも十分足りていたのでは?という内容。つまり、半分はこれまで登場したすべてのヒロインとのヘンタイプレイや言葉遊び、あるいはバトルの描写が何ページにも渡って書かれている感じ。サクサク読めるし面白いけど、ちょっとしつこくなってきたかな?

『偽物語』は、『化物語』の「つばさキャット」の直後で、忍野メメが町を去りった後の話。上巻は「火憐ビー(蜂)」、下巻は「月火フェニックス(不死鳥)」と副題が付いており、暦の妹たち(ファイヤーシスターズ)にもそれぞれに怪異が及んでしまったという物語。
しかし、先に言ったとおりこれまでのヒロインたちが次々に登場するため、なかなか本題に入ってくれない。(一応各ヒロインとのやり取りの中にも”ファイヤーシスターズ”に繋がる伏線が仕込んであるので全く無駄とは言わないけれど、おそらく95%は”趣味の世界”と思われる)。そして、まずアニメ化は不可能だろう「オイオイ、それはダメだろう」的内容が随所にあるため、(知らずに続編を望む人もいるかもしれないが)アニメは「つばさキャット(下)」が最終話で間違いないかと思われる。

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上巻では、上の妹:火憐を襲った怪異に戦場ヶ原の過去に関係ある人物が関わっているところと、暦と忍の和解がポイントになっている。(あくまでも怪異と人間、なさぬ仲の暦と忍だから、和解といっても慣れ合うわけではないのだが)。そこで、忍野がいなくなった分の穴埋め(怪異の知識を暦に伝える)を忍が担当することになった。
下巻では、下の妹:火月の秘密(怪異)が明らかになるというもの。直前に火憐を救うことで火憐との絆を深めた暦だったが、火月とはそれ以上ともいえそうな、”家族”に対する特別な強い想いと覚悟も持つことになるという、結構シリアスでヘビーな展開が用意されていた。けれどこちらもやはり本題に入るのは中盤を過ぎてからで、よっぽど八九寺(と暦の漫才を書くの)が好きなんだなぁーと思うところ。

戦場ヶ原のセリフにもあったが、誰であっても助けようとしてしまうのが阿良々木暦だということは周知のこと。だけど、やはり家族を守ろうとする気持ちはこれまでの比では無いんだなぁ。(とはいえ、もはや戦場ヶ原はもちろん、羽川も八九寺も神原も千石も家族みたいな感じだけどね)。特に月火の一件ではホロリとさせられた。若干都合よくまとめられていた感じはするし、本当に趣味に走っていると思うけれど、後味の良さは「さすが西尾維新!」と思うところだ。

さて、更なる続巻が『傾物語』『猫物語』が予定されているこのシリーズ。前者は八九寺、後者は当然羽川の物語となる。一応『傾物語』は2010年の予定になっているけれど予定は未定といったところ。情報を待ちたいと思う。

ところで、「つばさキャット其ノ伍」に配信はいつからなのかな?延期になっていたDVD6巻の発売が6/9で変更無しならば、もうそろそろ情報があってもいいのにね。それとももしかして配信しないのかな?

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