「フィリップ、君を愛してる!」みた。
冒頭、これは実話だよ。ほんとだよ。と2度もダメ押しがされる。確かに映画を見終われば、なるほどダメ押ししておこうと思うほどのクレイジーな話だと納得するのだけど、世の中いろんな人間がいるものだとしみじみ思う話でもあった。
交通事故で瀕死体験して以来、”自分”に嘘偽りなく好きなことをして生きてやる!と誓ったスティーヴン。(あくまでも自分だけというのがポイント)。妻子にはゲイであることをカミングアウトし、ゲイ街道をまっしぐら。けれど「ゲイは金がかかる」ことから、詐欺師街道もまっしぐらで、目的の為には手段を選ばないスティーヴンだ。特異な頭脳と行動力から、しばらくの間はどちらも順風満帆に過ごしていたが、悪事は千里を走るもので、すっかりばれて刑務所行き。でも、ここに運命の出会いが待っていた。刑務所で出会ったフィリップにスティーヴンは一目惚れ。フィリップもまんざらではなく、2人が深い仲になるのは時間の問題だった。
フィリップがスティーヴンを狂わせたのか、自ら勝手に溺れていったのか、どっちとも言えそうだけど、「2人の恋路を守る」というスティーヴンの純粋な想いが、スティーヴンを暴走させ、誤った方向に本領を発揮させてしまったのが悲劇?の始まりだったようだ。
とにかく才能の生かしどころがスゴイのなんの。特にまさかの面会とその為のトリックには唖然。少しでも同情した私がバカだった。・・・のだけど、文字どおり”命懸け”なトリックと一途な想いには同時に感動すら覚えるところとなり、更にコイツは死ぬまでこのままで、これからも何度でも繰り返していくだろうと確信したのだった。で、案の定ってね。
万事うまくいっているようでいて、どこかで必ず穴に落ちる愛すべきスティーヴン。そして守ってあげたくなる魔性の男?フィリップ。笑って笑ってちょっぴりほろりとさせられて、最後は苦笑しながら許してあげたくなる気持ちにさせられる、とても愉快な映画だった。
総評:★★★★ 好き度:★★★++ オススメ度:★★★++
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コメント
しっかし、あれだけ天才なのにもったいないですよねぇ。実際CFOも上手いことこなしてた訳だし、普通に生きてたら案外セレブの仲間入りしてたようにも思うんです。(苦笑)
ゲイ系は大の苦手なんですがジム・キャリーだけにそれは余り感じませんでした。^^;
投稿: KLY | 2010/05/15 21:43
■KLYさん、こんにちは
ホントですよねー。
あの天才的なひらめきと計算をどうしてほかで生かせなかったかって思いますよねぇ(^^;
ゲイ系は私も得意ではないけれど、「ミルク」とかこの作品とかはなんかOKです。
しかし、ジムも老けましたねぇ(笑)
投稿: たいむ(管理人) | 2010/05/15 21:58
>少しでも同情した私がバカだった
これ、ちょっと気持ち分かります。
せっかくの感動を返せ!と思いましたが、その後の真実が分かるくだりで驚きでしたよ。
ほんと、こういう実話があったということに一番驚かされた映画でした。
投稿: にゃむばなな | 2010/05/15 22:10
ユアンがあまりにも可愛くて2回も観に行ってしまいました(笑)
見事に演じきってましたね。
それにしても実話というのが何とも驚く話です^^;
投稿: yukarin | 2010/05/15 23:34
■にゃむばななさん、こんにちは
詐欺師はどこまでも詐欺師なんですねー。自分の甘さを感じちゃいましたよ(笑)
実話ってスゴイですね。
異例の判決も納得というか、それでも今もあがいているのかな?とか想像してしまいます。
投稿: たいむ(管理人) | 2010/05/16 10:09
■yukarinさん、こんにちは
あのユアンは衝撃的で反則なくらい可愛かったですね(^^;
エピ1のころならまだしも、今でもあんなにキュートになるとは!
金髪碧眼がゲイに人気とは知りませんでしたw
投稿: たいむ(管理人) | 2010/05/16 10:11