名探偵コナン68巻
「質屋の強欲女主人殺人事件」は、推理するまでもなく小林先生が見たもの聞いたものがどれも勘違いで思い込みなのはすぐにわかることで、よって目撃者が勘違いしていることを逆手に取ろうとした犯人が勝手に墓穴を掘る形で決着する。また小林先生からすっかり誤解されてしまった白鳥警部も、面目躍如から信用を取り戻し、見事小林先生のハートを射止めることになった。良かったよかった
「妃英理の最悪な誕生日」は、10月10日が英理の誕生日だという、今頃になって初めて登場した設定から、静岡のホテルで両親が落ち合うように蘭ちゃんがお膳立てし、例によって殺人事件に巻き込まれるという話。とはいえ、どちらかというと殺人事件は場を盛り上げるためのオマケみたいなもので、ホテルにまで大切なおもちゃを持ち込んでいる不自然さから犯人は簡単にわかってしまう事件だ。今回のおっちゃんはなかなか積極的で、だからコナンもおっちゃんに華を持たせようと、これ見よがしなヒントで誘導、無事おっちゃんと英理らで事件を解決することになる。(静岡のため、久しぶりに横溝刑事が登場!) 英理に対してもいつになく素直で積極的なおっちゃん。折角カッコよく決めたつもりなのに、痛恨のエラーをしているところがやっぱりおっちゃんだというオチが良かった。
「怪盗キッドVS鈴木次郎吉with少年探偵団(inからくり屋敷)」では、性懲りもなくキッドの思惑にまんまとはまる次郎吉おじさまだ。スタンガンでコナンが気絶させられてしまった時にはどうなるかと思ったが、その分哀ちゃんが奮闘。結果的には意識を回復したコナンによってトリックもキッドの変装も暴かれることになるのだけど、神獣に見立てていることや色と順番のこだわりに気が付いていたのなら、トリックくらいは哀ちゃんが見抜いて欲しかったかなーと思うところ。(それにしても、コナンは本気でキッドを捕まえる気はないようだね)。
「酉の市のトリ男」は、酉の市の混雑に便乗したひったくり事件にやっぱり関わった園子と蘭&コナンというもの。事件を解決するのはコナンの推理だけど、犯人を確保するのに一役買うのは蘭ちゃんという、いろんな意味で最強のカップルだ。ポイントは乱舞璃(らんぶり)神社の”ラブリーみくじ”とその内容。「なんか違う」「らしくない」と思ったらそれが正解。こういう”おみくじ”はバシバシ当たってないほうがヘンだから、オチは簡単に読めるはず。
全体的に簡単で分かりやすい事件ばかりの68巻。微笑ましい話は嫌いじゃないけれど、69巻はまた黒の組織がらみに戻ってくれるだろうか?
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コメント
コナンは本気で捕まえようにも,神様(作者)の意図によって
捕まえられないだけです・・・
キッドが捕まったら,作者の飯の種がひとつなくなってしまいますから
投稿: カモミール | 2010/05/22 14:57
■カモミールさん、こんにちは
そんな、おとなの事情をハッキリと。。。
永遠にガチ勝負はないかもしれませんね。
投稿: たいむ(管理人) | 2010/05/22 17:00