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2010/03/13

「東のエデン 劇場版ⅡParadise Lost」みた。

Eden_of_the_east_2

ついに完結!気がつけば始まってから終わるまでにほとんど1年かかったんだね。
今回、漸くいろいろなことが分ったけれど、結局のところ”セレソンゲーム”が終わっただけで、セレソンの活動によって病んでいた日本という国がどれほど変わったかといえば、それはこれからという答えとなっていた。この落としどころにはそれぞれ思うところがあるものと思うけれど、今の私の気分は、とりあえず半分納得、半分は熟考の必要有り、そんなところだろうか。
なんであれ、完結を心より嬉しく思う。

まず、パンフレットのインタで神山監督も語っていたけれど、1回見ただけでは完全な理解は不可能と思う。(少なくとも私は無理だ)。金と政治、正義の在り方、愛情の有無、様々なものが絡み合っている話でリアルそのもの。膨大な情報が詰め込まれているいつもながらの神山作品なだけに、初回は誰が何の目的で何をしようとしていたのか、そうした事実を整理するだけで精一杯だった。(それすらも怪しいが)。板津が微かに悟ったところでなんとか劇場版Ⅱで言いたい事(方向性)は見えた気がしたし、阿東の告白で解ったこともあるけれど、物部のやろうとしていることとか、滝沢のやろうとしていることとか、とても誰かに説明できる域には達していない。TVシリーズも劇場版Ⅰも、2度3度見てやっと謂わんとする事が見えてきたなんてことはざらにあったし、最後を飾る劇場版Ⅱは苦戦必至かなぁ。
それとは別ではあるが、完結してみて思うにTVシリーズと劇場版Ⅰ、そして劇場版Ⅱ。”セレソンゲーム”でひとつに繋がってはいたけれど、正直な印象としてはスタート時にゴールと定められていたものと、結果的な着地点は異なっているのではないかと思った。それは「ブレた」ということでもなく、自然な結果かな、なのだけど。
最初に設定(仮定)した目的地にたどり着くまでの過程において、そもそも潜在的に持っていたスタート地点と実際のスタート地点がずれていたことに気がつけば、おのずと結果が変化してくるのは当然のことだし、良くも悪くも常に変化し続ける世界において、ひとつのアクションから軌道修正を余儀なくされることなどままある話だ。『東のエデン』という物語は、もちろん神山監督が生み出した物語ではあるけれど、制作スタッフしかり、登場人物しかり、多くの人間が関わったことによって命が吹き込まれたかのように生きはじめ、勝手に四肢が伸びていった結果の結論から逆に原点の更なる原点が浮かび上がってきたり、漠然とあったものが明確に固められていった感じがしている。テーマがリアルなだけに、切っ掛けとなる原点こそ確定した過去にあったとしても、未来は常に不確定で変わるし変えられるし、そういうことだと思う。

さて、わかったようなわからないような小難しい話はこのくらいにして、気になる謎の解明について少し。こちらは思いのほかあっさり。阿東氏の正体は思ったとおりだし、二転三転するけれど滝沢の正体もそうくるだろうと思ったとおり。(やっぱり滝沢は”滝沢”であってナンボだ)。滝沢と咲の恋模様も妥当な決着。基本的に唸る様なものはなかった。唯一面白かったのはジュイスの声をした女性の正体、阿東フォーシスターズが良かったかなhappy01 
善き行いと悪しき行いに対するオトシマエについては、こちらも案外ベタな天罰系。(思わせぶりなフリは余計だったかも?)

F1010002やや綺麗な幕切れだけど、そのまま希望と言えそうな、かつての若者にも今の若者にも向けられた大人なアニメ作品、劇場版もDVDでリピートしてゆっくり咀嚼していきたいと思っている。

←ユナイテッドシネマ豊洲限定の「もうほっといてクッキー」&パンフレット。クッキーは手作りで一個一個顔が違うということから選ばせてもらえる。よって目のおっきい咲ちゃんをチョイスした。
パンフの画は2人のイイトコ直前だheart01

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コメント

あ~豊洲行ってるし☆

なんかエデンの聖地ですよね。東京にいたなら迷わずゴーなんですが。うぅぅ。

話全然進まなかったのに後編でまとめられるんかいと相当ツッコミいれたんですが、どうでした?広げた風呂敷は回収出来てたですか?

いずれにしても近日中にゴー。(見てないのにコメント失礼しました~)

投稿: Ageha | 2010/03/14 02:09

■Agehaさん、こんにちはsun
ふふふ、今回も聖地・豊洲です♪
相棒が一緒でなければ監督&キャストの舞台挨拶つきもやぶさかでなかったのだけどねー。

展開は、そうだなぁ、溜飲が下がるという感じではない、かなぁ。
日本をどうこするというのは、もともと結果なんて数年後にしか出ないものだし、そういうところは有耶無耶といえば有耶無耶。
それでも答えがその場で出せるモノについては、ちゃんと出ていたと思います。でもそれに納得できるかは別としてだし、余計な風呂敷は広げ過ぎた感はあるかもしれません。
言いたいことがいっぱいある監督だし、初映画だし、私としてはそこのところは大目にみたいファン心理ですけどー(^^;

投稿: たいむ(管理人) | 2010/03/14 21:20

見て来ましたよん!

…なんですが、
さて、何をどう書いたらよいかさっぱり…。
牛のごとく咀嚼が必要(笑)。

投稿: Ageha | 2010/03/16 21:25

■Agehaさん、こんにちはsun
プププhappy02
そうなんですよ、私も自分なりに納得はできている部分はあるのだけど、自信もないし、どう表現して良いものやらなんです。
私がこんなに回りくどい感想書いた意味、わかったでしょう???

ということで、DVDが出るまで結論は棚上げにしたいと思ってます。

投稿: たいむ(管理人) | 2010/03/16 21:45

ブックレビューという形で載せましたけど
やっぱりタラタラ書いたわりには
ようわからんかったというのが本音。(オイ)

納得がいかないってのは
11人のセレソンが結局全員はそろわなかった事とか
みながみな、滝沢とリンクしなかったってこととか
いくばくかの物足りなさがあったから。

この国の王様=総理大臣て。
そうきたか~・・・もびっくり。
そのためにここまでするかってのも
ひょうたんからこまで実は無関係でもなかったとか
それはそれですごい展開でしたが。

PS:これだけ本で補足説明があり~の、
DVD買った人しか見れない特典DVDだかサイドストーリーだかがあるなら

テレビ版でもう11話やればよかったのにと一言。(爆)

投稿: Ageha | 2010/06/02 00:29

■Agehaさん、こんにちはsun
そうですね。今、劇場版の小説を読んでいるところですが(といっても、中断中だけど)中途半端な印象は残りますね。
一応12日から地元公開になるので、もう一回見る予定にしてますけど。

>11人のセレソンが結局全員はそろわなかった事
そうですよねー。結局№7は登場しないし、私もこんなことなら途中からでも2期に変更すれば良かったのにって思いますよ。
特に、DVDやブルーレイの売り方が悪名高きバン○○よりヒドイ事に一番怒りを感じてます。ブルーレイにしか付かない特典、それもオリジナルエピソード(ドラマCD)とか、一部でしか上映されなかった総集編とか、完璧にファンの足元をみた戦略が許せない感じ。
いろいろガッカリです。
神山信者に近い私だけど、実はすっかり興醒めしちゃって劇場版のDVDは買ってないんですよ~。

投稿: たいむ(管理人) | 2010/06/02 19:43

たいむさん、こんにちは。
劇場版2がレンタルされたので見ました。
なるほど、たしかに“思いのほかあっさり”でしたね(^^; この後編だけを1本の映画として見るのは、インセプションなんかと比べると見劣りしてしまった感じ。

でも物部と滝沢の違うようで同じ方向を向いた日本の救い方や、阿東が滝沢を選んだ理由には、かなり深いものを感じたので、そのあたりはさすが神山監督といったとこでしょうか。

この結論に至るまでには、作品を作りながらチームで議論を重ねたんでしょうね。だからたぶん、たいむさんのおっしゃるように、スタート時のゴールと着地点は違う。いろいろ模索して辿り着いた着地点なんでしょうね。

投稿: GAKU | 2010/08/21 22:51

■GAKUさん、こんにちはsun
期待のし過ぎ・・もあるかも知れないけれど、一度で理解できない(納得いかない)作りはやっぱりウマくはないですね。
こんだけ尺を使っていながら、見合わないだけの風呂敷をすでに広げてしまっていたのも原因のひとつ。
遡って考えると、咲が義理の兄を思っていた話など、そぎ落とせるものがたくさんありそう。エデンのメンバーも半分はいらない。セレソンも12人は多すぎたのかも。
・・まぁ、それもこれもスポンサーやTV局の意向や注文があったりで、大人の事情にがんじがらめだったのかもしれませんが。

テーマとしては面白いし深みのある作品で良かったと思うけれど、ヒロインが魅力的じゃないのが痛かったかな。咲は最後まで好きになれなかったから。
滝沢はカッコイイのだけどねー(^^;

投稿: たいむ(管理人) | 2010/08/22 21:34

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