DVD 『サマーウォーズ』!
2006年映画・アニメ部門の賞を総なめにしたアニメ『時をかける少女』の細田守監督作品。『時かけ』に負けるとも劣らない人気ぶりで、現在進行形で様々な賞を受賞中。映画館でも2度見たけれど、何回でも観たいと思ってDVDを購入。
・・・それにしても、こんな形で時代の流れによるしっぺ返しを受けるとはなぁ。それは”Blu-ray”の普及。3-4年くらいしか経っていないが『時かけ』の頃はまだ”Blu-ray”と”HD-DVD”とがしのぎを削っており、どっちつかずから当たり前のようにDVDが主流だった。だから『時かけ』はDVDの内で特典満載の限定版と通常版の2種類が同時発売されたが、「値段の差=特典分」という明確な選択の”決め手”があった。しかし、今度の場合は”Blu-rayのみの特典”という、ハードの有無に左右される販売方法が取られてしまい、未だBlu-ray再生機器を所持していない私の選択肢は最初からあって無いようなものだった。(再生できないものを特典欲しさに購入するほど酔狂ではないので)。
実際には違いといっても「オリジナルアバター絵柄の花札」だったり、背景画集だったり、フィルムブックマークくらいなのだけど、中でもフィルムブックマークはどのシーン(キャラ)が当たるか楽しみだし、『時かけ』でもついていたものだから欲しかったと思い残念だ。
それでも映像・音声特典は割と平等にはのっけてくれているので良心的。特典だけの【DISK2】だが、絵コンテムービーでは本編まるまるを絵コンテと対比させて見せてくれるのだから、本編ディスクが2枚入っているのと大差ない大盤振る舞いっぷり。(これはディスクが3枚だった限定版『時かけ』に習っているものと思う)。ほかにはキャストインタヴューや劇場予告といった定番特典のほか、ロカルノ国際映画祭での細田監督インターヴューがたっぷりと収録されているのが嬉しい。とにかく見応えのある特典ディスクと思う。(とはいえ、映画のヒットと比例して雑誌のインタやTV出演なども増えていった細田監督で、既知の話題が多いのは仕方がないところ)。
思いの外興味深かったのが、日テレアナのアフレコ収録の風景をまとめた『日本テレビアナウンサー in サマーウォーズ』。実は、日テレのアナが様々なアナウンス的な部分を担当していたのだと今更ながら初めて知った。(EDロールにも出ていたはずだろうが)。
まずは、OZアナウンサー(日本語・英語)を担当された佐藤良子アナ。冒頭にて”OZ”を印象付けるアナウンスとして大事な部分だったと思い出す。(豊かなサービスを思わせる感じは佐藤さんしかいない、と細田監督が言わしめるほぼの見事なバイリンガルだ)。
次に人工衛星「あらわし」についてのニュースを読むアナウンサーに村山喜彦アナ。この「あらわし」も実はキーアイテムなワケで、その動向を説明しつつ何気に印象に残す大事なニュースなんだよね。(ニュースキャスターの役なので素で出来たかなぁーとのこと)。
そして、これまた「その場に居るだけが家族ではない」の象徴といえる高校野球予選会の実況中継。実況には河村亮アナ、解説に蛯原哲アナ。こちらも普段通りといったところだが”解説者”にはなったことがないという点で「難しかった」と蛯原アナ。
さらに、「健二・指名手配」の話題を取り上げた朝のワイドショーのナレーターに寺島淳司アナ、コメンテーター役に菅谷大輔アナ・町田浩徳アナ、MC役に羽鳥慎一アナ。色気を出そうとしてNGを出す菅谷アナ。菅谷アナの自己嫌悪に「気持ちは分かる」と同調して救い上げるのが羽鳥アナ。(バラエティなどを担当されていた副作用って感じかしらね?)
それからキングカズマの紹介など、OZマーシャルアーツアナウンスには鈴木崇司アナ。さすがにお手の物といった風だが、曰く、顔は出ていないけれど実は凄く緊張しているとのことだった。
さて今度は昼の情報番組の「健二」の続報で、MC役に上重聡アナ、コメンテーターに森圭介アナ・夏目三久アナ。(だんだん若手に移行してきたね)。森アナはOZの一部使用不可を告げるのアナウンスを兼任。(繰り返しの3回目はやや噛み気味だったけれどOK)。夏目アナも終盤の終息を告げるニュース番組のアナウンサーを、上重アナは夜のスポーツニュースで上田高校の決勝進出を伝えるアナウンサーを兼任。(上重アナは次回はアナウンサーが主役のアニメ制作してもらい、主役の抜擢をもくろむ?)
花札対決の場となった、OZカジノステーションアナウンスには古閑陽子アナ。(感情の起伏がなく淡々と語る口調がバッチリだった印象だ)。
実は、佳主馬の父親役が羽鳥アナ。すべてが終わって帰ってきて佳主馬に「良くやった」と一言声をかけるだけなんだけどね。
ラブマシーンの開発者である侘助の話題を取り上げる海外ニュース(日本語音声)担当アナウンサーには鷹西美佳アナ。当然ベテランクラスも外せないというところだけど、「完璧!」と持ち上げる細田監督もなかなか役者だ。(確かに完璧だけど)
TV局がらみはあまり良い印象が無いけれど、半分声を商売にしているようなアナウンサーたちだし、声優としてまったく違和感が無いことからも起用については(珍しく)好印象を持った。
さてさて、絵コンテムービーもしっかり観たいけれど、とりあえずは本編のみの映像を見直すのが先。オーディオコメンタリーも大好きだから更にもう一回なのだけど、さすがに映画クラスは体力がいるので、ボチボチ観ていくことにしたいと思う。
追記:日本アカデミー賞 最優秀アニメーション作品賞、受賞!!おめでとう!!
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コメント
買いました。買いました。
でもまだ封も開けてませんけど。
私はこれから先もDVD派で貫き通すつもりなので、ハナからブルーレイは眼中になしです。
というか、これだけハードがあれこれ変わると、そのたびにコレクションを買い直す資金がもったいないです。
だからこれからもDVD一筋で生きていきます。
投稿: にゃむばなな | 2010/03/03 21:07
■にゃむばななさん、こんにちは
DVD買いましたか(^^)
私もねー、ブルーレイの必要性をあまり感じていないのだけど、世の中の流れには軽く乗ってしまう性格なので、いずれは乗り換えると思います。
TVがブラウン管のときは気にならなかったのだけど、ハイスペックのTVに変えたらやっぱり違うって実感してますし(^^;
でも、同じタイトルを買い替えるかどうかは未定。いまや「永久保存版」って霞みのようですしね、こまったものです。
投稿: たいむ(管理人) | 2010/03/04 00:01
何時もお世話になっております。
私もブルーレイは持っていません。ビデオテープからDVDへの移行した時は大きく変化したと思いましたけれど、DVDからブルーレイへの移行はそれほど画期的じゃない印象ですよね。
私の場合は7にチェンジした事で地デジとBSデジタルの録画ができるようになったので必要な番組だけ残してそれ以外は順次削除していますね。
どうしても残したい場合か他で観たい場合だけ焼けば良いのでそれほどブルーレイが今すぐ必要とは感じていません。
個人的には時期PCに標準搭載するか必要に応じて外付けを購入して対処する予定です。
時代は何時も良いものを求めますからね。
投稿: PGM21 | 2010/03/05 20:57
■PGM21さん、こんばんは
ビデオからDVDに比べれば「だから?」ってくらいなものだけど、されど「だから」なのも事実。
私はソフト次第ですね、たぶん。
見たいものがブルーレイにしかなければ、考えるかもしれません。
時代が良いものを、というよりは人間の欲望でしょう。
投稿: たいむ(管理人) | 2010/03/05 22:50
検討中です。。
って、サマーウォーズのDVDを買うかどうかです。
ブルーレイのまえに、TVを液晶にしなきゃ。
うーーん、マジ、DVDどうしよか??
投稿: mariyon | 2010/03/07 22:55
■mariyon さん、こんにちは
おや、検討中ですか?
この休みで観たけれど、やっぱいいわぁ~
栄おばあちゃんの死とか、手紙とか、ドイツの子のところとか、ネタが割れている分、シーンに差しかかったところからボロボロと泣いてました。
賞の受賞も拍車をかけてるのか、通販系は軒並み品切れ入荷待ち状態のようなので、考える時間はまだありそうかなぁ(笑)
投稿: たいむ(管理人) | 2010/03/08 00:28