「理想の彼氏」みた。

久しぶりに貸し切り～♪で鑑賞。
100人クラスのスクリーンだけど、ど真ん中にひとりで陣取るのは、偉い人のような気分になれる。
「ラブロマンス」というには明け透けで、「ラブコメ」というには弾け方が足りないどっちつかずな作品。しかもなんとなく・・な終わり方をする。でも、そういうのもありかな？と思う作品だった。
（以下、内容に触れているのでご注意を）。

イキナリそーゆー映像ですかぁ～？とちょっと唖然。その後もそっち関係の話題や会話がポンポンと飛び出し、しかも子供たちまでもがなんのてらいもなくドキっとするようなことを言うんだもんなぁ。ほんとこまっしゃくれたガキどもだった。（彼らのチャチャ入れが面白かったけど）。

夫の浮気現場を思わぬカタチで目撃し、積もり積もっていた不満が爆発して飛び出してきたサンディ。そして大卒なのに停職にも付かず、親元でぬくぬくとくらしている24歳の青年アラム。「いいひと」から昇格し、「勢い」で誕生してしまったカップル。結婚生活を送る相手としては理想的な元夫に対して、凡そ結婚相手としては理想的じゃない青き草食系男子への鞍替えストーリーは、原題の『The Rebound』そのものと思う。

なんだろうね、勢いでくっついちゃったけど、思わぬ現実を突き付けられたことで夢見心地だったことを痛感するって感じ？そりゃね、40女にしてみれば15歳の年の差は大きいし、「ハリポタ」が愛読書な男に突然ギャップを感じてしまうのもあるだろう。今は良くてもスルーしていたギャップがいつか深い溝のなる可能性を秘めているし、周囲の目も優しいとは限らない。確かに「浮かれていた」ところはあると思うけど、あの突然に別れには「えー」となってしまった。私には、アラムはそれほど頼りない風には見えなかったんだけどな。（でも、やっぱりアラムはガキ、そういうことなんだろうな）。
それからの5年、サンディはトントン拍子に出世、アラムはワイルド（？）ちっくに変身する様子を駆け足で見せることでそれぞれの変化を分かれ、という演出はちょっと強引だったけど、互いにキャリアアップし、年をとることで年の差を縮めたサンディとアラムかな～というラストは嫌いじゃない。
勢いだけじゃダメ。弊害があるなら努力と歩み寄りを怠らず、乗り越えるための自覚と自信が必要。そういう感じかな？

総評：★★★☆☆++　　　好き度：★★★★☆　　　オススメ度：★★★☆☆++