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2009/12/12

「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」みた。

Yamato アクエリアスの海に沈んだヤマトがついに復活!。
ヤマトの呪縛から解き放たれずにいた古代進が地球を離れていた3年の間に、地球は逃れようのない危機に直面していることが発覚しプロジェクトが進んでいた。今度こそ地球の”消滅”がカウントダウンという物語。なのだが――
コワイ顔をした古代進ほか、キャラクターの作画を特に心配したけれど、見始めてみれば案外直ぐに慣れるもの。(それでも「完結編」のラストが回想としてそのまま挿入されると”別人”って思っちゃうんだけどね)。
良くも悪くも確かに”宇宙戦艦ヤマト”が復活したと思える『復活篇  第一部』だった。
(以下、若干ネタに触れているのでご注意を)。

ブラックフォールの接近は古代が地球を離れた直後に発覚したもので、移民計画が開始されたことを古代は全く知らなかったという設定。当初から3年がタイムリミットとされており、雪は「もしも古代君ならば・・・」という気持ちから移民計画の指揮を執ったとのことだった。3年が経ち漸く体制が整ったことで、雪は第1次移民船団の先導・指揮のために出発。ところが、移民先のアマール星と地球との中間地点で謎の艦隊の襲撃を受け消息を絶ってしまう。(何故かここで雪の服だけボロボロに引き裂かれ素っ裸になる意味が分からないが...イヤ往年のファンへのサービスだろうケド)。
古代は、近くにワープアウトした移民団護衛艦の難破艦から生存者(上条)を救出。地球の異変を聞き、帰還を決意。そんな放浪同然の古代の帰還を信じて待っていたのは現科学庁長官の真田志郎、親友:島の弟:次郎以下、当時のヤマトクルーでありヤマト再建に尽力していたニュークルーたちだった。

割と新生ヤマトのお披露目はアッサリ目。古代と同時に観客に機能追加とパワーアップを説明。噂の”波動砲6連射”もここで発表。(切り札なのはいつもどおりであり、後にラスボスの巨大戦艦を護る支柱が5本なところでニヤリだ)。
氷塊をブチ割りながら発進するところは、プロモーションDVDで散々みたもので、今更ゾクゾク感はなくなってしまったが、初見の往年のファンは感慨深いシーンになったんじゃないかな?

青臭さが抜け切り、冷静沈着すっかり艦長として貫禄が付いた古代進。古代の愛と正義の在り様はこれまでどおりの揺るぎないものが感じられ、敵将をも魅了する戦いっぷりも健在(自己分析および気恥かしくなるセリフもねw)。同時に武士道を重んじる気高き敵将が存在するところに嬉しくなる。(今回はゴイル将軍。声も嬉しい伊武雅刀さんだ)。
特攻もヤマトの十八番だけど、もちろんそれもアリ。(もうアップになった時点で死亡フラグ立ちまくりなんだけど)。

残念なところは新クルー達がいまひとつが立っていないところ。辛うじて電算系に秀でた能力を発揮した折原真帆が存在感をアピールした程度。チーフパイロットの小林&女医でパイトッロの美晴は無駄口を叩き合うばかりで活躍という活躍は感じられなかったし、機関室の双子もあまりに軽すぎる印象しか残らない。そして古代の後釜ともいえる立ち位置の上条は最後の最後にアイタタタ。結局のところ大事な局面ではベテランクルーたち(徳川・真田・古代)がみんな美味しいところをかっさらってしまった
その中でも古代の「オレオレ」には嬉しくも苦笑いかなぁ。「信用する、任せる」と言いながらのアレはどうなんだろう?すっかり落ち着いた古代にもまだ成長の余地が残っていたということで、古代が真の艦長になることと、若手の成長は第2部以降に持ち越しなようだ。(意図的にそうした気がしないではない感じはするけど)。

ヤマトにばかり都合の良い展開であり、戦闘の際のクラッシック音楽多用は『銀河英雄伝説』にまる被りと思うけれど、ほとんど思い入れないライトなファンの私には第2部を楽しみに待てるデキと思えた。(コアなファンは受け入れがたいとした意見が多数なようだけど)。
これまでとは全く異なる次元での最強最悪の敵の出現。行方不明の雪はきっとワープの際に別次元に飛ばされたものと推測。(あまりの美しさにどこかの誰かに保護あるいはコレクションにされているかも?)。
復活したヤマトと古代進の闘いはまだまだ続きそうで、決着を見るまでは止められないようだ

総評:★★★★☆    好き度:★★★★☆   オススメ度:★★★★☆

復活記念にご祝儀♪
宇宙戦艦ヤマト オフィシャル コミュニティ「ヤマトクルー」ページも始動!
さて次は…実写か。(こっちがよほどコワイけど)

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コメント

おはようございます。
TBに、コメントありがとうございます。

ベテランクルーの活躍を楽しみにしてるオールドファンがいますからね。(笑)
そういう意味では加藤にも出てきてもらいたかったし、相原や南部、太田にもちょい役で顔だけでも・・・。
それでは新生ヤマトにならないか。(爆)

戦争だから犠牲は止むを得ないのが事実ですね。
(特攻シーン、第三艦橋破壊にしても。)

人類だけが助かり、動物、植物が死滅する世の中は、やはりおかしいとは感じましたね。
人類が万物の霊長ならば、生きてるものを導くのも当然だと思いました。

古代が沖田に相談することが無く、美雪を導く姿を観たことで、子から親になった感じがしましたね。
問題は雪の安否・・・それは第二部以降となりそうですね。
そして異次元の世界の戦いも・・・。
所詮、ヤマトの主役は古代進ということですね。

投稿: Brian | 2009/12/13 10:11

■Brianさん、こんにちは
さすが初日でしたねw
そうそう、どうしてもベテランクルーの活躍を期待してしまうのは私も同じで期待してしまいますよね。
みんな出世しているだろうし、何らかの形で(別の護衛艦の艦長とか)チラとでも登場して欲しかったところです。

>人類だけが助かり、動物、植物が死滅する世の中
最近はやりの「箱舟」ですねw
私も動物は移民船に収容されていないのかな~って見てました。
佐渡先生のセリフから、潔く滅びようとしている動物たちに比べてなんと人間の浅ましきことか!とか思ったりもして、これもメッセージの一つとして解釈しましたが。

古代はすっかり大人になりましたね。相談相手も沖田から雪に(永遠の師と相談するのは何歳になってもアリと思うけど)。
雪もヤマトのクルーであり、古代の妻であり、母親になったものだと思いました。

>所詮、ヤマトの主役は古代進ということですね。
やっぱコレでしょう!!
ぶっちゃけ私はそれで良いと思ってますケド(笑)
まだ40代だしねw

投稿: たいむ(管理人) | 2009/12/13 12:15

うわあ。詳しいですね。
新クルー、それぞれにここまで細かい注釈。
やはり、これはファンならではですね。
ぼくは、あのクルーたちって、
けっこう類型的に見えて、
未来の若者の描き方なのに、
2009年の若者に見えたのが残念でした。

投稿: えい | 2009/12/13 14:09

■えいさん、こんにちは
さすがにヤマトは基礎知識程度しかもっていないと思うけれど、それでも”アニメ好き”の基礎知識ではあるかもしれませんね。

新クルーについてはおっしゃる通りかも。
未来の話なのに、今の若者を見ている感じだったかもしれません。
比べて旧クルー達はどこか昭和の匂いがぷんぷん。
今の若いアニメファンのメガネにかなう作品かどうか・・・

投稿: たいむ(管理人) | 2009/12/13 15:30

ああ、やっぱり古代のオレオレ気になりました?私もなりましたよ。おいおい、そこでお前が出ちゃだめだろ~って。(笑)
総じて見ると良い部分も不満な部分もあり、全体的にはまあまあという感じでした。
細かい部分、例えば古代のユニフォームが昔のままだったり、コスモゼロのデザインがほぼ同じだったりというのが嬉しいところです。沖田艦長が特攻するあのシーンはそれだけで涙です。
ゴルイ将軍は次回作以降もでてくるんでしょうね。やはりヤマトにはお互いをリスペクトしあう宿敵は必要ですから!デスラー総統亡き後はゴルイ将軍ってことなんでしょう。

投稿: KLY | 2009/12/14 23:44

■KLYさん、こんにちは
>古代のオレオレ
あそこは上条に撃たせるべきところですよねぇ(^^;
一刻を争う時に臆してしまった上条もまだまだなのだけど、そこをなんとかするのが艦長ってもの。
やはり沖田艦長の偉大さがわかりますね。

>例えば古代のユニフォームが昔のまま
そうそう、これは何気に嬉しくなるところですよね。今のユニフォームはなんかしっくりきませんし(笑)

>沖田艦長が特攻するあのシーン
本当はわざわざ蘇らせて最後に殺しちゃう扱いが凄くイヤなんだけど、あのシーンと敬礼して見送る古代たちには涙しちゃいます。

>ゴルイ将軍
あれ?
私はゴイル将軍はプライドを持って見事に散ったものと思っていましたが。
伊武さんというなら、またキャラクターを変えて登場してくれるのでは?と期待していますがw

投稿: たいむ(管理人) | 2009/12/15 00:31

何時もお世話になっております。

時代遅れの軍艦主義には進化するガンダムシリーズと違い科学的根拠があまりにも無さ過ぎる人工太陽が波動砲1発で破壊できるというストーリーが既に夢物語過ぎますよね・・・
もっとも戦艦大和が竣工した時代は飛行機が主力の時代でしたので何時までも軍艦主義から離れられない製作者の幻想だけを感じますね。
5年も激しい戦いを繰り広げた後に17年もあったのだからヤマト以外にもムサシやナガトでも建造できたのでは?と思ってしまう次第です。軍艦主義ならそこまでやらないと・・・
まあそれでもCG技術が進歩した事で30年前に味わえなかった迫力は十分堪能できましたけれどね。

投稿: PGM21 | 2009/12/17 00:06

■PGM21さん、こんにちは
リアルロボットとしてガンダムが途上する以前の作品ですし、こんなものでは?
設定も、ストーリー構成も、制作スタッフも、ツッコミ出したらキリがないシリーズですし。

CGにはもっと期待したのだけど、案外しょぼかった印象です。
アニメのヤマトは思い出の中で良いのかもしれません。
それでもあると見ちゃうのだけど。

投稿: たいむ(管理人) | 2009/12/17 16:34

こんばんはーっ!
やっと観てきましたっ
最初はキャラとか声とか違和感ありましたけど慣れてきたらそれなりに懐かしい感じで楽しめました。
だけど新キャラたちが軽くていまひとつなじめませんでしたわ^^;
まぁ戦闘シーンはなかなか迫力があって良かったですけどねー。

>誰かに保護あるいはコレクションにされているかも?
うふふ、どうしましょう鉄郎のお母さんのように剥製にされてたら(笑)
たぶん生きてるんでしょうね。

どうやら続くようで・・・たぶん観に行くと思います。ラストのテロップで周りが笑ってたのがおかしかったデス。

投稿: yukarin | 2009/12/20 20:25

■yukarinさん、こんにちは
新キャラは如何にも今の子っぽいノリでしたもんね。ヤマトにはちょっと似つかわしくない感じ。成長してきてどうなるか、伸びしろに期待するしかなさそうだけど、古代がオレオレである限りはダメですよね、たぶん。

>鉄郎のお母さん
きゃー、嬉しい!含みを分かってくれて!!
なんであれたぶん生きてますよね?
古代守はスターシャに、島はテレサに保護されていたわけで、雪だって・・・という予想はみんなしているはず。
夫子もちなのが2人とは違うから、設定として記憶喪失ってベタな可能性はありそう~~~

私の周囲でもあのテロップには笑い(諦め混じりの苦笑?)が漏れてました。どこでもそんな感じですね(^^;

投稿: たいむ(管理人) | 2009/12/20 22:04

たいむさんの記事を読んで、観てきました。
う~ん。微妙。
これまでのお話もろくに知らないで観てました。
そのせいでもないのでしょうけど、一番最初に
「石原某」監修? なんてのがあって、思いっきりドンビキでした。さもあらん、のストーリー。

「自己犠牲」が、こんなに美化されてしまうとは。
お子様向けにしても、前時代的価値観をベースにしたストーリーって、疑問です。

調子良すぎる展開と娘さんが乗っていた最後の便には、他にもたくさん乗っていたのに、助かるのは彼女だけ?
それも、あんなに簡単に?

山寺さんの声が、
ときどき「トグサ」に聞こえました。(汗)

※自分は、へそ曲がりだから、きっと地球に残るって言うと思います。「我々だけが、地球を救える」なーんて思っている人たちに救ってもらいたくない…なんて。(大人げないです)

投稿: あかん隊 | 2009/12/29 20:44

■あかん隊さん、こんにちは
うへぇ~。どーもすみません。
まさかあかん隊さんがこれまで観るとは思ってませんでした~~~(^^;

もともと「ヤマト」って「ありえねぇ」の繰り返しで、今回の復活劇は制作側の執念すら感じられるもので、個人的に思い入れはないものの、長年の付き合ってきた者として大目にみてあげたくなるシリーズなんですよね。

娘だけってところは私も思いっきりツッコミたかったところです。身体をはって地球を救おうとしている人がアッサリ娘だけ迎えに行っちゃうなんてね、そこが「親のエゴ」なのかもしれませんが、なおさら「逆だろ」って気もしますし。

山ちゃんの古代は、S.S.Sでのトグサっぽかったですね。でも雰囲気は故富山敬さんに近かったと思います(^^)

この場合、私は言われるがままに誘導されちゃうかなぁ。たとえば「2012」みたいに何も知らなければ、諦めて穏やかに時を待ちたいと思うけど。

投稿: たいむ(管理人) | 2009/12/29 21:27

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