DVD「24 -TWENTY FOUR- Ⅶ」(Vol.12)-完- みた。
トニーの護送中、謎の女の指示から突如態度を翻してトニーを逃がす行動を起こすジャック。この期に及んで唖然とするルネだが、「キムにトニーの手による監視が付いている」とジャックに逆正当防衛を告げられ、とりあえずは黙って従うしかなかった。
女の作戦で自由になったトニーは、生物兵器に冒されたジャックの身体からウィルスを抽出し、再び兵器を精製する作戦を思いつき、もはや不要(どころかむしろ疫病神だと思うのだが)のジャックを逆に拉致する。実際、髄液による検査結果は「有効」と判断され、組織としても諦めざる得なくなった作戦を手軽に復活出来ることは好都合な話。それをネタにトニーは”闇の組織”の中枢に潜り込もうと画策、女と繋がりのある中心人物の1人へのコンタクトを要求する。
・・だけど、上手い話には落とし穴があるもの。ここで漸くトニーの真意が明かされることになった。全てはミシェルの復讐のため。ミシェルの死に関与していた”闇の組織”をぶっ潰すことこそが真の目的。そこには「正義」といった大義名分すら無く、あるのはただ私怨のみ。今のトニーには敵も味方もなく、2重3重のスパイ行動は目的を果たすための手段であり、両方の組織を利用していただけ。もはや己の目標達成のためならば、どんな罪なき犠牲も厭わないといった精神状態にまで堕ちていた。
ジャックを餌に、とうとう闇の中心人物の1人であるウィルソンを表に引っ張り出すことに成功したトニー。一旦は脱出を試みたジャックだったが、さすがのジャックも身体がガクガクでは逃げられはしない。しかし!空港でひと悶着はあるものの、珍しく気転を利かしたキムの活躍によって(こちらもやっと)FBIが間一髪で間に合うところが最終回の良いところだ。
・・数年かけて漸く尻尾を掴んだと思った”闇の組織”。あと一息というところだったのに、FBIに招聘されたジャックの参入によってトニーの計画は滅茶苦茶にされたも同然となった。それじゃ逆恨みもしたくなるよね。だからって”人間爆弾”にするだなんて、トニーってば本当に壊れちゃったんだと思うと悲しくなる。(トニーが一度に失った2つの命の大きさを思えば、わからなくはないが)。最後までジャックを罵るトニーの叫びは、ジャックもトニーも痛々しく思えるものだった。
一方、ホッジスの殺害について、限られた内部の人間によるリークである可能性が強いことからホワイトハウスでも捜査が始まっていた。不穏な発言であり挙動不審なオリヴィアの様子を訝しんでいたアーロンは、ケニン前主席補佐官に連絡を取って一計を案じることに。
・・まさしく「壁に耳あり、障子に目あり」。まだまだヒヨッコなバカ娘。オリヴィアも年貢を納める時が来たようだが、最後まで小賢しくあがきまくり、最後の最後まで言い訳しかせず、挙句”大統領”に”隠ぺい”を縋るんだから、もう救いようがない。テイラー大統領がまともな人間で本当に良かったと思う。
「24」は家族の絆が裏テーマなのだとつくづく思う。だけど、必ずといって良いほど”崩壊”してしまうのは何故だろう?唯一クロエの家族が安泰といった感じ。そして、元凶とも言えるジャックに光明が射し始めているところは、「ちょっとズルいんじゃない?」って笑ってしまうのだけどね。
その、気になるジャックは、まだ生きてます。「たぶん」だけど、バカ娘1号だったキムが勇気を出してくれたから。(心境の変化は母親になったからなのかな?)。ということで、「間に合うのか?」ってタイミングではあるけれど、キムがドナーとなりジャックの治療を始めようってところでシーズンⅦのカウントアップは終了。
黒幕の1人を捕えたことで、いよいよルネがジャック化。丸一日ジャックに付き合い(振り回され)、「何とどう闘うのか」というジャックの遺言 姿勢にすっかり感化されてしまったルネであり、ジャック復活の暁には良いパートナーになるかも?クロエはまだまだ健在だし(クロエVSジャニスもまだまだ続く?)、テイラー大統領もおそらく続投。打倒”闇の組織”にCTU復活となるかっ!シーズンⅧの情報を待ちたいと思う。
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