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2009/11/29

劇場版「東のエデン 劇場版Ⅰ The King of Eden」みた。

The_king_of_eden 『東のエデン』と関係深いユナイテッドシネマ”豊洲”で鑑賞。「ゆりかもめ」を利用する際に近くまで行くことは何度となくあったが、駅と直結していないこともあり今回が”初めて”だったりする。それなのに、どこか見覚えがあるように思うのは、ひとえに『東のエデン』のせいなのだろうね。
TVシリーズの終了から4ヶ月余り。待ちに待った劇場版がようやく公開となった。謎を多く残したまま終わったTVシリーズだったが、劇場版パートⅠでも「ええっ」ってラストが待っていた。ますます目が離せなくなった『東のエデン』。82分があっという間だった。(以下、若干ネタに触れているのでご注意を)。

あれから6ヵ月後。そして最後の3日間が描かれる劇場版。パートⅠはNY編でちょうど一日半といったところ。
再び記憶を消し、ノブレス携帯を残して咲の前から居なくなった滝沢朗。ミサイル撃墜直後の機動隊突入から離れ離れになって以来まったく消息が掴めなくなっていたが、半年後、ノブレス携帯の滝沢(№9)の活動履歴が更新され始める。Juizによる”王様にする”為の下準備が整い、本格的に始動しはじめたということらしい。それに呼応するように他のセレソンの活動も活発化しはじめる。
ノブレス携帯には「俺はずっと、君と旅した場所にいます」という、咲への滝沢からのメッセージが残されていた。そして現在滝沢は”飯沼朗”となってNYに居るらしいと判ったことで、咲はNYの思い当たる場所へ向かうことにする。その場所のヒントは最初に携帯で撮ったツーショット写真にあった。ワールド・トレードセンターを模した背景のあの写真は、記憶を消した滝沢にも記憶の断片として残されており、再会の為のキーアイテムになっていたというわけだ。

パートⅠでの初登場セレソンとして№6:直元大志が登場。直元は映画制作マンで、”映画”を通して日本を救おうと思っているのか、執拗に滝沢朗(&咲)を追跡しはじめたのだけど、かなりの自己チュー且つヘナチョコ野郎だったようだ。(結局何がしたいのか良く解らない)。№6のJuizが、直元に対して非常に反抗的なのが笑えた。(売り言葉に買い言葉の応酬。夫婦喧嘩みたいな会話)。
もしかしたらJuizは持ち主の性格をコピーしているのかもしれない。物部のJuizは知的で落ち着いた受け答えをするし、辻のJuizは辻のノリをそっくり返しているように思う。黒羽のJuizもエレガントさにこだわりがあるみたいだし、滝沢のJuizは明るくておちゃめさんだ。久しぶりの滝沢の呼び出しが心底嬉しそうだったしね。(玉川さんの演じ分けが実に見事!)。
不明だったセレソンの内、№3:北林とし子と№8:立原憲男の名前が判明していた。(半年の間に板津が突き止めたものと思う)。未だ謎なのが№7と№12。でも№12はまさかな事になるワケで、どうやらパートⅡでのキーマンは№7になりそうだ。
セレソンについては、板津から思わぬ報告もなされた。まず№10のアイコンが消燈。ミサイル攻撃で残高をほとんど使ってしまった結城はゲームオーバーになったようだ(ところが・・なのだけど)。それから、なんとサポーターによって抹殺されたはずの№5:火浦が生きていた。ただし、セレソンだった記憶は消されていたとのこと。

この半年で、本気でゲームをあがる為に動き出していたのが物部(№1)と辻(№2)。特に物部の暗躍は目覚ましく、既に”外堀埋め”は終了して”内堀”もほぼ完了、いよいよ最終段階へ突入した模様。本当にエゲツないことをしてくれたものだ。(作品を短期で決着させる手段としては「巧い」と思ったが)。一方これまで無関心だった辻も、滝沢と2万人のニートによる一連の騒動を逆手にとった日本の救済方法(被害者国家の設立)を思いついたことで、現在進行中(ただし、物部の妨害にあうことになる)。
唯一、黒羽(№11)が意外なことになっていた。すっかり”ジョニー狩り”から足を洗い、密かに滝沢を探し出して、まるで見守っていたかのような感じ。NYにて、№6の罠にハマった咲を援護したのも黒羽。最後に滝沢の身代わりになるのも黒羽。かつての滝沢との出会いが黒羽に影響を与えたのは間違いないが、最終的には「情けは人の為ならず」ってところでは無いかと思うところ。

咲と再会した滝沢(現:飯沼)は、滝沢の記憶、そしてそれ以前の記憶を蘇らせていく。切っ掛けのひとつとなるのが最終回で登場した”ゴールデンリング”。それ自体に意味はなかったけれど、こちらも幼き日の記憶の断片だったようだ。ほんの束の間の2人の時間。淡い恋模様が発展するか否かもパートⅡでの見どころだ。

滝沢の”王様プロジェクト”であり、物部の作戦が開始されたことで事態は急変。滝沢と咲は日本への帰国を急ぐのだが、その直前の衝撃的な事件に唖然とした状態のままパートⅠは終了することになった。

残念ながらパートⅡ(日本編)の予告編はなかったけれど、パンフレットの最後に一言。
『ごめん。ここからは一緒に行けないみたいだ。』
滝沢の咲へ向けての言葉と思うけれど、なんだか切ない予感のする言葉。
辻の作戦は物部の妨害にあったものの依頼は全て受理されておりゲームは混戦の様相を呈している。果たして№7は登場するのか?存在が抹消されかかっている”滝沢朗”はどうなる?などなど全てはパートⅡへと持ち越され、パートⅡで決着する予定。公開は3月に延期となったけれど、その分より濃密な作品に仕上がることを期待したい。

最後に、ストーリー補完アイテムとして、パンフレット(800円)は是非購入すべきと思った。TVシリーズを見ていて有利なのはセレソンゲームのシステムと登場人物(相関関係)、過去の経緯が分かっているだけのことで、新たなる展開に突入している劇場版の内容については(TVシリーズ同様に)難解な作品と思う。(辻や物部の計画はザッとセリフで語られても咀嚼不能。考えているうちに次のシーンに移ってるしね)。録画やDVDと違って停止したり巻き戻したりできない分、パンフレットは解説書としてかなり有効と思う。(ただし、観る前に読むと完全にネタバレになるから注意)。私も随分と助かった。

F1000041 ※東のエデンカフェ前のディスプレイに展示されていたペラモデルたち。→

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コメント

一番面白かったのはジュイスの態度。
コロコロ変わって
セレソンによってあんなに演じ分けてたっけ?ってのが
バカウケでございました。

ただ、正直物足りなさは否めず。

ホントに90分のパート2でまとまるんかな~・・・。

投稿: Ageha | 2009/12/01 01:47

■Agehaさん、こんにちはsun
ジュイスが素敵でしたね~。
これまでも、微妙に雰囲気の違いは感じていたのだけど、ここまで明確では無かったように思います。
さすが、タチコマを演じ分けた玉川さんで、特に№6の悪態は傑作でしたねw

>ただ、正直物足りなさは否めず。
再会シーンなどは、TVシリーズをなぞったようなもの。
同じ事を繰り返すことで、運命的なモノを感じさせる効果はあるけれど、見てる方は同じモノで尺を使ってしまうことに勿体なさを感じちゃったりしますね。進まないし(^^;
私としては、滝沢朗の不動性を感じてきゅんきゅんしちゃう感じなのだけど。(エドワードに対する印象と随分違うなぁ。2次元の人間しか愛せない人種じゃないのだけど・・^^;)

後半は怒濤の展開を期待したいですね。
大丈夫!!・・・だと信じてます!!

投稿: たいむ(管理人) | 2009/12/01 18:55

たいむさん、こんにちは。
やっとTVシリーズから劇場版1までコンプリートしました。
まさか劇場版1を見たさにTVシリーズまでレンタルすることになるとは。。。(汗)

ただ、改めて見ると面白かったです!
正直、咲の性格が好きになれなかったので、
TVシリーズ前半の恋愛話は乗れなかったんですが、
セレソンゲームがはじまってからは、かなり引き込まれました。

後編はまだ見れないのでどう決着つけるか楽しみなところですが、
神山監督がこのセレソンシステムの企画を思いついたときに、
神山チームではこの「日本を救う」という命題について
深夜まで白熱論争が繰り広げられたんだろうなぁ。。。なんて想像できる。

やはり神山監督、相変わらず単なるアニメでは終わらせない
面白いことをやってくれますね。

(追記)
※livedoorからのTBが完全にブロックされてしまいました(ToT)
gooへのTBと同様、スパム扱いされてしまったのだろうか。。。

投稿: GAKU | 2010/07/19 07:29

■GAKUさん、こんにちはsun
おめでとうございます!
TVシリーズといってもDVDでは5本だからガンダムを見るよりは楽だったでしょう?(笑)

私なんか最後まで咲は好きじゃないですよ。大杉も好きじゃないし、滝沢とみっちょんとパンツだけで頑張っていた感じも(笑)
神山チームはその作成裏話のほうが興味ありますよね。でも、ほんと今回のDVD販売戦略はあざとくって嫌。ジュイスのドラマCDとか、登場しなかったセレソン№7とかの話は知りたいのだけど断念です(><)

GAKUさんのTBはなんでかいつもスパム扱いになるのだけど、削除されるのではなく必ず保留で引っかかってます。諦めずに送ってくださいませ。

投稿: たいむ(管理人) | 2010/07/19 18:07

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