「テイルズ オブ ヴェスペリア ～The First Strike～」みた。

ゲームの”テイルズ オブ”シリーズは、プレイどころか見た事もないのだけれど、アニメ化された4作品は何となく見てしまっていたので、映画も鑑賞するつもりでいた。もともとそれぞれは独立しているものだし、映画はゲームの前日譚だというしね。
２人の少年の原点が描かれた物語。２人に大きく影響を与えた人物との出会いと別れ。定番中の定番の、可もなく不可もない良作かな。

方や感情に素直で自由気ままな熱血漢、方や型にはまりながらも内に熱いモノを秘めている優等生。幼なじみだったユーリとフレンは「帝国騎士団」の入団式で再会し、共に新人騎士団員としてシゾンタニアの町を守る”ナイレン隊”に配属される。性格が正反対な２人なだけに何かと衝突ばかりしているけれど、根っこの部分では同じ正義を持っていて、互いを認めあっているちょっと屈折した良い関係だ。
ストレートな男の友情モノはそれだけで私のツボなのだけど、更に２人の監督役でもあるナイレン隊長が器の大きい豪快な（デキル）オヤジなところが直球ド真ん中に入ってくる。結局は物語も２人の成長もすべてをナイレンが握っているようなもので、黒幕も、大ボスも、顛末も、序盤の登場人物が揃った時点ですっかり予想が付いちゃうのだけど、期待（?)どおりに進んでいくところは、切ないながらも安心感があって嫌いじゃない。（どころか、やっぱりその手の展開はグッと来ちゃうし）。
圧倒される映像は冒頭の部分しかなく、後半の遺跡内部でさえ盛り上がりに欠けてあっけないのが肩透かしだったが、ここでの見せ場は別のところにあるからね。それでも長い物語のほんのプロローグなのだろうけれど、ちゃんと単独で成立しているし、なんの知識も持たない私でも知らないなりに楽しめたと思う。こんなもんでしょう。

総評：★★★☆☆++　　　好き度：★★★☆☆++　　　オススメ度：★★★☆☆++

マクロスＦ・レイトン教授・ウルトラマン・ワンピース・仮面ライダー・ヤマト・・・とこれでもかというアニメや特撮の予告編の連発がちょっと嬉しかった。（一般映画鑑賞時の予告編ではまずないラインナップだし）。それにしてもどれもこれもなんだかアツイ！12月は忙しくなりそうだ。