「ニュームーン/トワイライト・サーガ」みた。

ものの見事に少女マンガ路線をまっしぐら。
「私のために戦わないで」だなんて言ってみたいものだが、言ったら言ったであまりにも寒過ぎで、戦う気力すらを失くしてしまう空気になるのが関の山
吸血鬼くんは想いが強すぎて空回り、ついに正体を明かしたオオカミくんはアテ馬ならぬアテわんこ。彼らの心を掻き乱すベラってつくづく罪作りな女の子だよねぇ。

ティーンの純情、甘酸っぱいの幼き恋の物語。
分からなくはないから見逃してあげるけど、正直もうお腹がいっぱいかも。微笑ましく見ていられるのもそろそろ限界かなぁ。怪物くんたちを虜にしてしまう魔性の血を持つベラ嬢が、すっかり”自分の気持ち”しか考えられなくなってしまっているのが痛すぎる。
対して彼女に一途な男どもは種族的には敵対関係でありながら、1人の男としてベラを大切に思う気持ちは共通したものがありそうで（人間のままで居て欲しいと願うところとか）、その内彼女を救うために（瞬間的でも）共闘しちゃうんじゃないかと思う次第。（その場合、フラグが立つのはジェイコブ・ワンコだろうけど）。ベラはもう少し強い男の男心を理解する努力が必要かと。
とはいえ、さっさとベラを吸血鬼にしてしまえば、こんなゴタゴタは起ることもないだろうし、本人だってそれを望んでいるのに・・・と元も子もない話になるが、エドワードが何をそんなにこだわっているのかさっぱり分からない私である。（そこはベラと同じだな）。それでいてこだわりを捨てる条件がアレって何？やっぱり良く解らない私である。

相変わらず唇だけ異様に赤い白塗りエドワードくんを（間違っても）「素敵ぃ～」とか思えない私。亡霊みたいに付きまとうエドワードの幻影は不気味にしか見えなかったし（爆）
・・・ダメダ、ドウヤラオトメゴコロヲスッカリソウシツシテシマッタカ？？
いや、ベタ甘作品は今だって大好きなはずなんだけど、「トワイライトサーガ」の甘さにはそれほど魅力を感じない私なのだと思う。

映画というよりは、内容についてアーダコーダと言いたくなる物語。ってことは映像にはまったく違和感を持つことなく、当たり前のように見入ってしまう映画だってことには違いないかも。

総評：★★★☆☆++　　　好き度：★★★☆☆++　　　オススメ度：★★★☆☆++