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2009/11/13

「プール」みた。

Pool 私は金曜日生まれです♪・・でも、だからってどこにも答えがなかったところがやっぱりこの映画なのかなーと。
『かもめ食堂』、『めがね』に続き、小林聡美&もたいまさこコンビによる、またまたまったり、でも頑固なまでに我が道を貫く・・・という夢のような物語。そんな世界に飛び込めるひとと憧れるひとなら思いきり共感するのだろうけど、私の性には合いそうもないなぁと思うのは今回も同じ、かな?

ここだけ時間の流れが違うんじゃないかと思えてくる空気感は好きだけど、ずっとそこで生きていたいか、となると別の話。今回の物語も『めがね』での”たそがれる”に近いものがあって、一分一秒を大切に噛みしめるように生きている人々が集う物語だと思った。
「やりたいことをやるほうが良いと思う」と実践し、他人に対しても繰り返し言ってのける主人公の決断力と行動力は凄い。まったくそのとおりなのだけど、現実的には手かせ足かせで何重にも縛られていて、その中で「折り合い」をつけて暮らすのが精一杯という人が大多数と思う。もはやここから先は「最優先の基準」といった「個々の価値感」の問題。「妥協」を「妥協」と思って嫌々「妥協」し続けているのは問題外だけど、工夫や気持ちの持ちようで「妥協」も「妥協」でなくなることがあるわけで、いずれにしてもそうした選択は「自由」なことだと、つまりは「やりたいこと」になるのじゃないかと思ったりする。だから、羨ましいとはひとつも思わない物語だった。
しかも今回は、自分のやりたいことの為に母親の役割を放棄した女性が主人公で、それでいて妙に母親面して(娘のことを)「知っている(信じている)」だなんて言い切るところがどうにも綺麗事にしか聞こえず、逆にそれで娘が母親に理解を示すなどという「えー」という展開がどうにも馴染めなかった

簡単な枠と紙だけで作った”熱気球”は初めて見たのだけど、これは「うわ~」と思うばかり。揚げバナナといい、気球といい、シンプルなものの美味しさとか美しさの見せ方は相変わらず上手く、ほわーと感じる映画としてはやっぱり好きかなーと思ったが、雰囲気は似ていたけれど、監督さんが前2作とは異なっていた今作で、その差は少なからず、かも?

総評:★★★☆☆++   好き度:★★★☆☆++   オススメ度:★★★☆☆++

上映開始から数分後、ガァガァといびきをかき始めた客がいて閉口。淡々とした作品だからつまらなくて寝てしまうのも分からないではないが・・・gawk 迷惑千万!

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コメント

これは、映画なんだからと切り離して眺めたってあの母親には反感持つだろうが…って。
せっかくのマターリ感に浸れなかったのは
1にも2にもそこがネックでした。
劇中、ビーの実母も登場しますが
あそこでビーがみせた反応が普通で
タイまでやってきて
もっと言いたい事あったろうに娘、物わかりよすぎ。

日本人はせかせかしてるから
ゆったりした時間の中で過ごしたいとは思うけどあのホテルに集う誰もがあまりに生活感なくて現実離れしてました。

かもめ食堂はやっぱり偉大だ…。

投稿: Ageha | 2009/11/15 12:16

■Agehaさん、こんにちはsun
前2作とは監督が違うからなのかもしれないけれど、実はエンドクレジットまで気が付いていなかった私でした。
基本自分で見るまでは誰の感想も見ないようにしてるので。

鍋を食べながら母娘で語り合うシーンまでは「めがね」に近いかなーと思っておおらかに鑑賞していましたが、あの会話にはハッキリ言って「えーえーえー」と拒絶反応すら覚えましたよ。

>もっと言いたい事あったろうに娘、物わかりよすぎ。
最後に家でチラシの裏にある娘の帰国後の手紙見て(チラシの裏も基本見るまで読まない)やっぱり「えー」。母親があれだと娘はしっかりしちゃうのかな?

ほんと「かもめ食堂」は偉大でしたね。

追伸:
先日Agehaさんの「ナイトメア~」の記事にコメントを入れたのだけど後日確認しに行ったら無くなってたデス。おそらくエラーだったのに更新したものと思い込んでいたのだと思うのだけど、でもひょっとして拒否?!とか思ってヒヤヒヤしてました。訪問ありがとう!

投稿: たいむ(管理人) | 2009/11/15 12:56

たいむさん、こんにちは!

「かもめ食堂」「めがね」などと同じようなまったり感でしたけど、やはりどうも京子には共感できないんですよね。
「やりたいこと」をやるのはいいけど、その前に自分の娘にしてあげなければいけないことがあると思うんですよね。
「かもめ」も「めがね」も一人身だったからああいう生き方もできると思うけど、娘がいてはどうかしら?と思ってしまいます。
その生き方に娘も理解をしめしてしまうのも、たいむさんと同じように「うーん」と唸ってしまいました。

投稿: はらやん | 2009/11/15 13:44

■はらやんさん、こんにちはsun
家族、特に子供がいるとなるとそうそう気ままにできないのは当たり前で、そりゃやりたいことをやる方が良いに決まっているけど、誰かを犠牲にするかもしれないことは考えないとって思いますよね。

「似てる」の一言で片づけちゃったり、納得しちゃったりするのもどうだろう?

公開を楽しみにしていただけにがっかり度が大きくなったかもです。

投稿: たいむ(管理人) | 2009/11/15 17:44

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□作品オフィシャルサイト 「プール」□監督・脚本 大森美香 □原作 桜沢エリカ □キャスト 小林聡美、加瀬亮、伽奈、もたいまさこ、シッティチャイ・コンピラ■鑑賞日 9月12日(土)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5) チェンマイのプール付きのゲストハウスで働く京子(小林聡美)の周りには、不思議に人が集まってくる。 プールを中心にして、その場所が気持ちいいのか、京子やオーナーの菊子(もたいまさこ)、庭の手入れを手伝っている(加瀬亮)、そしてタイ人の少年(シッティチャイ... [続きを読む]

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