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2009/10/21

BSマンガ夜話:第36弾 (1) 「ケロロ軍曹」

1年ぶりのマンガ夜話。第1夜は『ケロロ軍曹』(吉崎観音)。
私自身はコミックスは読んだことがなく、劇場版アニメを2作くらいBSで見たかな?って程度。でも「ケロロだし」ってことで話にしっかりついていけるところがコワかったりしてhappy02
今回はいつもの生放送ではなく、福岡での公開収録なだけあってか(作品にはほとんど内容がないけど)夜話としてはなかなかこゆ~いトークでとても面白かった。(収録は編集が出来るから良いよね)。

絵はどうみても児童向け漫画の範疇なのに、意外にも幅広い世代にウケている『ケロロ』。その理由とは”オタク文化を投影したパロディ”を意図的にメインに据えてしまったことで、子供たちは純粋にギャグ漫画として、元ネタを知る大人たちはパロディ漫画として愉しめる作品になっているからとのことだ。
少し前までは元ネタの知れないパロディ漫画は”ウケない”とされて、漫画家には編集社サイドからご法度令が出され徹底されていたとのことらしいが、実際は見せ方によっては「分からなくても面白い、愉しめる」と判りはじめ、まさに『ケロロ』は実証例となって、人気を博し続けているということらしい。・・とはいえ、パロディ漫画をここまで成功させたのは、作者:吉崎観音の力量ありきのことで、いしかわ・岡田・夏目3者から「構成の上手さ」が認められていることは忘れてはならない要素なようだ。
そもそも吉崎観音氏は同人系出身の漫画家さんで”読者目線の漫画家”であること、つまり描き手と読み手が同じようなこだわりを持ち、コアな面白さを共有できる立ち位置にあることがポイントらしい。(ついでに同人系出身者は”エロ”の描き方がとても上手いとのことだ)。

1 そして、今回の「夏目の目」にはスゴク笑った!こんなにも分かりやすくて面白い「夏目の目」も珍しい。テーマとしては「ケロロは宇宙人であることを再認識しよう」といった感じなのだが、まずは1巻のケロロと最近のケロロの絵を比べ、明らかに目(黒眼と白眼の比率)が変化していることに注目していた。並べてみると一目瞭然なのだが、初期の黒眼が大きいケロロは無表情に近く、それこそが”宇宙人の証明”と解説されると思わず納得してしまった。徐々に白眼が増えていくとやや表情が見え始め、頬にうっすら斜線が入ればテレとか高揚とかの感情が追加されてくる。でも已然に大きな黒目なのは「それでもケロロは”宇宙人”なのだ」と夏目さんは解説されていた。(ほか、カエルな皮膚の柔らかさを表現したカットなども説明されており、ここでも”見(魅)せかた”や”笑いの取り方”の上手さを言っている感じだったかな)。

とにかく、パロディ漫画としてとても評価出来る作品であることが全員の一致した見解のようで、「ハガレン」や「ハチクロ」、「のだめ」の回の大絶賛には及ばないものの、誰もが高評価な作品として扱われていたことに納得するような、そんな第1夜目だったと思う。

いや、ホント面白かった。再放送があったらお見逃しなく!ってくらいに。

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コメント

お久しぶりです。
アニメの一期目がすごく面白くて、原作まで含めて吉崎観音さんの作風にハマりまくったんですが、どう見ても一度終わったように見えるアニメが「やっぱり継続」みたいなノリで二期目に入った時点であとは…
劇場版ができた時点で完全にリタイアしました。私、飽き性なのでマンネリズムが見えるとつらいんですよね。

終わりの見えないマラソンは血を吐くばかりといいましょうか。遙か昔、藤子不二雄以外で唯一成功したファミリーマンガと言えるGooGooガンモ原作の見事な終わり方(アニメはどうだったのか記憶ありません)を思うと、ケロロ最終回の大変さを思わずにいられません。

BS夜話、しょっちゅう見逃すのでなんとかコレ、観たいもんです。

投稿: よろづ屋TOM | 2009/10/21 17:58

■よろづ屋TOMさん、こんにちはsun
さすがはよろづ屋TOMさん!守備範囲でしたかw

夜話の中でも今回の読み直しでは、内容がないから「通しで読むのはキツイ」とかいった話が登場してました。とくに最初の3巻は季節ネタで作ってあるからマンネリの要素が濃く、季節性イベントネタが尽きたあたりからパロディを開眼して面白くなり始めたという話なども出ていましたね。

一向に話が進まないスポーツモノも辛いですけど、エンドレスに繰り返されるモノも厳しいですね。アニメ化されてドル箱となってしまった作品は、本当に引き際が難しそうです。
「クレヨンしんちゃん」はどうなるのかな?

NHKにしては珍しく再放送のない番組だけど、最近はちらちら再放送がありますし、不意に放送されたら良いですね(地上波の時もあったし)。

投稿: たいむ(管理人) | 2009/10/21 18:23

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