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2009/10/22

BSマンガ夜話:第36弾 (2) 「リストランテ・パラディーゾ」

第2夜は『リストランテ・パラディーゾ』(オノ・ナツメ)。今年の5月、アニメの放送を機に原作漫画(続編含)を一気読みした経緯を持つ私。(※感想はこちら)。
こちら・・・とか言いつつも、読み返してみるとまるで説明にもなっていない感想だと恥ずかしくなる記事。やはり”感じる系”の作品の感想を書くのは難しいものと改めて思うのだけど、夜話の面々でさえどことなく歯切れの悪い、「コレ」って上手い説明が付けられないような、そんな作品であることが証明されたかの第2夜目になっており、なんとなくホッとした私だった。

いしかわじゅんさんはじめ、「ジャケットに惹かれて・・・」という読者も少なくないようだが、岡田さんは「漫画として上手いのか?」という疑問を持っているようだった。これには私も同じように思っていたのでいしかわさんの答えには興味深々。なんだろう、この漫画の絵は整っているから決して雑ではないのだけれど、絵的な情報量が少ないために”粗さ”を感じてしまうような、誰もが似たり寄ったり見えるところがあったり、”簡素”なイメージが付きまとう気がするんだよね。・・・で、岡田さんの質問に対して、いつもならウマイヘタをハッキリ言ういしかわさんが言葉を濁しつつ「上手い漫画」とやや焦点をはずした回答をされていたことが、”画力”を凌駕する雰囲気とか魅力とかが兼ね備わった絵であること、すなわち”上手さ”なのかなぁと、なんとなく分かるんだけど、でも・・釈然とはしない、そんなところでお茶が濁された感じになった。けれど少しあとになって、また話の流れからもう一度岡田さんから同じ質問が繰り返されることにもなり、これは”ヘン”なんだけど”イイ”がより肯定されるような、作品の持つ”総合力”の高さから来る”上手さ”として解釈するのが良さそうだという感じで纏まった。それを夏目さんは、おそらく読者にもそれなりの視る目が必要で、作品に溶け込むことができた時、一気に読者の読解力や理解度が上昇させられ、表情から滲みでているものだったり、空気感が読み取れるような秀逸な絵として感じられるようになるのだと説明されいた。(ヘンだけどイイ、ってほとんど感覚的なもので、上手いのではなく巧いに近いのかもしれないね)。

「夏目の目」では、この漫画は「目力」の作品として注目し、キャラクターの視線から誘導される読者の視線といった観点からの解説がされていた。見る者と見られる者を目の色(ニコレッタは黒、クラウディオは白)で切り替えてあるだなんて考えても見なかった話。またキャラクターの視線ひとつで読むリズムや速度が変化しているだなんてまったく意識したことが無かったけれど、確かにこの漫画はページ数は左程多くないのに、やたらに時間がかかった覚えがあり(みんながそうらしい)、「なるほどー」と鵜呑みにしたくなる解説だった。

とにかく、”上手さ”の裏付け説明にみんなして表現を探して堂々巡りしているうちに時間切れとなった感じ。用意していた話題もすべては出し切れなかったようで、”深い作品”というイメージがますます強くなり、今回の夜話を踏まえて、もう一度読み直おそうと思った。

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