「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」みた。

「ファイナルディシジョン」が初めてみた『X-MEN』で、遡って学習はしたものの、未だに全部は顔と能力と名前が一致させられていなかったりする　
特に名前！そもそも”ふたつ名”を持つ彼らで、本名でもファーストネームとラストネーム（場合によってはミドルネームも）があって、もう何が何やらわからなくなることもしばしば。そしてこの度、ローガンとウルヴァリンの2つだった彼にもめでたく「ジェームズ」という本名が追加された。・・ふう
（以下、若干内容に触れているのでご注意を）

驚異的な治癒力と骨格が特殊金属だった理由、記憶がない理由、ドッグタグとウルヴァリンの名の由来、おおよその年齢に至るまでが色々と明かされた「ZERO」だ。ヒュー様の肉体美をみるのが楽しみだったが、内容も期待どおりで、多少ベタではあるけれど想定内の範疇として満足だ♪
年齢に関しては「今」がいつなのか不明なので正確ではないが、少なくとも1845年ではいたいけな少年のローガンだったことから軽く150歳は越えていることになる。その150年超の人生は戦争三昧。歴史に連なる数々の戦争にことごとく従事していたのが驚きだ。常に同じくミュータントである兄：ビクターと一緒で、銃弾の雨を走り回ってもバズーカを食らっても死なないのではそれも最もなことだろうが、そんな生活で兄はすっかり”人殺し”が快楽になってしまったのに、ローガンはよくぞ健全な心のままでいられたことよ、と思うところ。（逆上した場合の話は別だけど）。
なぜ殺戮兵器のような身体になったのか。ジェームズ本来の爪は”尖らせた骨”（精々動物の角）程度のモノだったが、殺された最愛の女性の報復に必要と、自分の意思で改造してもらったローガンだった。だが実はこれには裏があり、ローガンが自ら改造に志願するようひと芝居がうたれたもので、敵の思惑どおり人体実験の生贄になってしまったことになる。しかし！それ以上相手を好き勝手にさせないのがローガンで、脱走して以後は「敵をすべてぶっ潰す！」方向に元来の性質と頂いた身体機能を思う存分に発揮することになるわけだ。
後に『X-MEN』のメンバーとなるミュータント達の何人かもささやかに登場。（少し若気な）プロフェッサーの登場にはニヤニヤし、綺麗につなげたものだと感心感心♪
それにしても、思わせぶりなラストはこのシリーズのお家芸。自分で”不死身”の人間を造っておきながら「殺せ」なんて言うのはムチャぶりもイイトコだけど、本当にミュータントのシブトさったら無いね

肉体美とアクションシーンは言うまでも無いが、相容れぬ仲となった兄弟の共闘など見どころも満載。是非劇場でどうぞ。

総評：★★★★☆+　　　好き度：★★★★☆++　　　オススメ度：★★★★☆+

ミュータントは概ね不老不死かと思えば、個々で能力が違うようにその辺は曖昧なのだね。ならどこで成長が止まるのか、それとも成長（老化）速度が緩やかになるだけなのか（マグニートとプロフェッサーはどんどん爺さんになるし）、それも個々で異なるのか、突っ込んではイケナイところなのか気になってしまった。
最後にもうひとつ。ウルヴァリンの”シルバー・ブレット”ともいえる”アダマンチウムの弾丸”が一発残った拳銃がどこにも見当たらなかったのが非常に気になった。誰が持ち去ったのだろう？