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2009/09/16

NHKばかり見てました。

ここのところ、NHKの各種”情報・ドキュメンタリー(&トーク)”番組に気になる方々(漫画家・アニメ監督)が登場しまくっていたため、普段以上にNHKばかりを見ていたような気がする。(ほかにも見損ねていた『2009年ロボコン日本大会』の再放送なんかもあったし)。
どの番組も非常に見応えがあり、一つ一つの感想をじっくり書きたいところだけど、さすがにツライのでほんの雑感をご紹介。(内容紹介ではない)。

①『爆笑問題のニッポンの教養』 漫画家:浦沢直樹
FILE084:「21世紀 マンガノチカラ」  2009/9/8放送

爆笑問題×浦沢直樹の対談は、思いのほか穏やかに盛り上がっていた感じに思った。互いに越えられない壁、浦沢さんにしてみれば”手塚治虫”がそうであり、爆笑問題にしてみれば”ビートたけし”という果てしなく高く厚い壁があり、まったく違うジャンルで活動している両者でありながら、どことなく通じるところがあるような”2番手3番手の意気投合”といった雰囲気での和やかな対談だったように思う。時々(意図的に)アシさんにムチャブリして困らせて笑いをとるところもあったけれど、基本的には読んでいる(親しみ深い)漫画家さんとして”尊敬”の色が感じられ(特に田中)、全体的に軽い目にトークで纏まっていたように思った。(浦沢さんが大人だからかな?)

②『トップランナー』 アニメーション映画監督:細田守
2009/9/11放送
相変わらず真摯な印象の強い細田監督。若干たどたどしくも言葉を選びながら丁寧に受け答えされている様子はとても好印象。
劇場版『銀河鉄道999』と『ルパン3世-カリオストロの城』がアニメに関するはじめの一歩だったとのことで、同世代の監督さんなのに『ガンダム』じゃないところが、やはり現在に繋がっているなぁと思うところ。
主には『時かけ』話が多かったが、絶賛公開中の『サマーウォーズ』の話題から、切っ掛けを聞かれて「結婚しましてー」とオズオズ切り出すところがまた良かった。内容はパンフレットに書かれていることとほぼ同じなのだけど、少し照れながらのご本人から聞くとちょっと違うよね。さすがに『ハウルの動く城』の話となった時には、鎮痛な面持ちになっていたのも分かりやすく、ますます好感度アップ♪
既に次の構想も頭にあるような、ないような。今後も応援します!

③『マンガの現場』 漫画家:一条ゆかり
第105回:「一条ゆかりスペシャル」 2009/9/14放送
一条先生の新居(仕事場)での対談。
「りぼん」派だった私なので、一条作品とはなじみ深い。とはいっても『砂の城』のようなシリアスで悲劇的な内容に、当時ついていけていたかと言えばどうだろう?(^^;)
話題は『デザイナー』と『プライド』で占められていた。ファッションデザイナーとオペラ歌手。ジャンルは大きく違うけれど、根底にあるものはほぼ同じという両作品。(ドロドロなところもね)。陰湿とか意地悪とかそういったモノがお好きという一条先生で、話を聞けば聞くほど分かる気がしてくる。(人間の本質ってそんなにキレイではないってみんな知っているから、受け入れられる部分とそうでない部分に苦しむ感じっていうのかな?)
驚いたのは、最近は原稿をパソコンで描かれているということ。目を悪くされたのが理由と言うけれど、巨大なペンタブレットを駆使しながら、直筆ペンと変わらない繊細なタッチを描きだすのに苦労しているとのことだった。仕上がりはパソコンな分だけ美しい(らしい)が、「パソコンだから」ということはないものと思える、紛うことなき一条画と思う。
『プライド』は読んだことがなく、とても興味が湧いた。一条先生曰く、「両極端でスタートした2人のヒロインが、次第に互いの方向へと歩み寄って行き、最終的な”終着点”はどちらも同じになるという成長物語」だそうだ。連載が終了したら一気に読みたいかなー。

④『プロフェッショナル 仕事の流儀』 漫画家:井上雄彦
第126回:「闘いの螺旋、いまだ終わらず」 2009/9/15放送
小型カメラを持参したディレクターによる1年間の密着取材。
私としては『スラムダンク』くらいしか馴染がないのだけど(『バガボンド』はタイトルと宮本武蔵の話というくらいは知っているが)、”最後のマンガ展”が大盛況だった話なども耳にしているし、気になる漫画家さんであることは確か。実は、もっと気難しく荒々しいタイプの方を想像していただけに、意外にも繊細で内へ内へという印象の方だったことに驚いた。
密着取材では、1年間毎週毎週繰り返される脱稿と締切のループに苦悩する井上先生が映し出されており、『バガボンド』という作品は、生み落とされて成長している作品なのだと思った次第。
井上作品のキャラクターは、文字どおり「生きている」という感じ。なんだろう、井上先生は描くことでキャラクターに魂を宿し、描かれた全てのキャラクターには初登場した時点できちんと”人生”が伴っており、それは決してブレない(ブレてはいけない)からキャラとして”らしくない”ことはさせられないと、納得が行かない続きは描けない、だからネームで悩む、進まない、そんな風に思えた。(キャラの声が聞こえているときはスムーズなんだろうなとかも)。
『バガボンド』はもうすぐクライマックスとのこと。”最後の戦い”が歴史(小説)のとおりになるとは限らないらしい。やはりキャラクターが動きたがる方へってことなのだろう。
こちらも「いずれ読む作品リスト」に加えておこうかな?

***

これでひと段落だが、9/21には毎月恒例の『アニメギガ』(大島ミチルさんの回)があり、こちらはしっかり書く予定。そうそう、10/25の『アニメギガ』は、NHKアニメにおいて非常に高い出現率を誇る声優:森川智之さんの出演が決定だそうだ。これは楽しみ!!

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コメント

たいむさんの情報のおかげで初めて井上雄彦氏の素顔を観る事ができました。
感謝、感謝です。私は逆にバガボンド以外の彼の作品をまったく知りません。
ただ、彼が集英社と反りが合わなかったとか揉めたとかで離れた…みたいなウワサとその気骨だけは耳にしていて注目していたところへ私の座右の書である宮本武蔵の話…
で、第一話の載ったモーニングだけ買ってみた(実はこの時マンガ雑誌なんて何年ぶりに買ったんです)ら、もうそれだけで惚れ込んでしまって。
何度か記事にしていますが、とにかく私としては原作を越えてると思うんです、この人。

読書家のたいむさんにはぜひ、原作共々読んでいただきたいもんではあるんですが。できれば先に原作を。
正直ね、バガボンドの武蔵は井上氏そのものなんだと思います。こんどのドキュメンタリー観て確信しました。

投稿: よろづ屋TOM | 2009/09/17 10:41

■よろづ屋TOMさん、こんにちはsun
お役に立てたようでよかったです。
NHKはほとんど再放送があるので、見逃しても2.3日以内ならフォロー可能なことが多いけれど、やはりね♪(でも今回は前のニュース番組(組閣)が押して録画をしくじった人も多かったとか)。

吉川作品は以前『三国志』だけ読みました。『宮本武蔵』もいずれ・・と思いつつ未だに(^^;
そうですねー、読むならば併せて読んだほうが良いのでしょうね。マンガも30巻を超えているし、とても時間のかかる話なので、老後の楽しみにしようかな?(笑)
いや、いつか必ず読みます!

投稿: たいむ(管理人) | 2009/09/18 12:40

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