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2009/09/14

「キラー・ヴァージンロード」みた。

Killer 岸谷五朗監督初作品!“結婚したい女”と“死にたい女”のフルスロットル・ムービー!・・というふれ込みに誘われるまま観てきたが、ちょっと印象が違うかなーと思った。
特になぜ「結婚」にこだわるのかというところ。強いて言うなら「結婚式」とその象徴である「ウエディングドレス姿」にこだわっているだけなんだよね。
ププっと噴き出しちゃうような面白さは満載だけど、爆笑というにはもう一歩かなー。

ミュージカル仕立てになっていた冒頭。時折”変態コレクター”らしき誰かの意味深なカットが挟みこまれ、これから何が起こるのかワクワクするのだけど、いかんせん長い。結局ミュージカル仕立てなのはそこだけの為なんら意味がないものと思われ、ただの景気づけという印象しか残っていない。
ヒロインのひろ子(上野樹里)と大家とのやり取りも散々予告編で見せられていたもので、スローモーションの演出は面白いと思っていたが、これも「前置き長っ!」っと思ってしまった。
もうひとりのヒロイン小林(木村佳乃)と出会ってからは、ワーワーギャアギャアと忙しなく、ボケとツッコミがそろった名コンビぶりで愉しませてくれたが、2人に絡む警察官や暴走族の兄ちゃんたちがちょっとクドイ。最終的にはそれらは伏線になっていて「ああ、それで(^^;」と思い、オチも含めて上手くまとめてあったとは思うんだけど、あんまりスマートという感じではないかなーと。

一番ゾクっとしたのはやはり”ダミアン”の微笑み。黒い!悪意に満ちていてものすごく黒く見えた!!でも最後はいい仕事をしてくれるし、事の発端は飼い主に対する彼(?)の恨み辛みが引き起こしたものなんじゃないかな?と思い、すべては彼の思惑どおり・・と匂わすものがあれば良かったのだけど、別方向へと行ってしまった結末だったのが私としてはちと残念。(監督としては冒頭に盛り込んだ伏線からそちらのオチを狙っていたと思われ、”ダミアン”の所業は偶然の産物って扱いのような感じなんだよね)。

スポット的には何度も笑えて愉快に仕上がっていたけれど、私には”ブラック・ユーモア”というには押しが足りなく、”爆笑コメディ”というには物足りない作品だった。今後の作品に期待したい。

総評:★★★☆☆++   好き度:★★★☆☆+   オススメ度:★★★☆☆+ 

木村さんのなりきりっプリと、樹里ちゃんの天然&号泣っプリには拍手!

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コメント

そうですねぇ。ちと爆笑までは行かないかなぁ。
超ナンセンスで下らないネタのオンパレードは
『鈍獣』とかに通じるものがあるのかなと思った
けど、そこまでも行ってないし。
ただ一つ収穫だったのは、木村佳乃がこんなに
コメディにはまるとは思ってなかったことです。
樹里ちゃんの舌足らずなしゃべりは相変わらず
個人的には大好き♪バカっぽいの可愛いなぁ。(笑)

投稿: KLY | 2009/09/14 19:58

先にカキコに来ちゃいました☆

山形スクリームにあれだけ拒絶反応だったくせにコレ楽しめました。
ただ、散々笑わせて泣かせるつもりだったとしたらちょいコケ…かな。
笑いも中笑いだったし。

KLYさんが書いてたんですけど
シリアス部分がつまんなく見えてしまうと感動につながらない。そことっても惜しかった気がします。
いっそ過去の悲しい思い出をミュージカルにすれば…。ダメかな?

ハイキックと
ゴリラバタフライは
ツボでした♪

投稿: Ageha | 2009/09/14 21:01

■KLYさん、こんにちはsun
『鈍獣』も『山形スクリーム』も好みの系統じゃないので見なかったのですよね。

あれ?木村佳乃さんの弾けた役は初めてですか?TVでは案外コメディもこなしていたかと思いますが。
ネガティブなんだかポジティブなんだか自己陶酔したキャラがばっちりハマってましたね(^^)

樹里ちゃんは、まずあの部屋が「のだめ部屋」に近く、どこか「のだめ」が重なるんですよね。
天然キャラは「上野樹里」って感じでしたが(^^;

投稿: たいむ(管理人) | 2009/09/14 21:33

■Agehaさん、こんにちはsun
>散々笑わせて泣かせるつもりだったとしたらちょいコケ…かな。
うん、まさしくソレ!って私も思いますよ。

>いっそ過去の悲しい思い出をミュージカルにすれば…
冒頭だけってのもねぇ。だけど誤って人殺し&ミュージカルタッチは『嫌われ松子の一生』と被っちゃうんですよねぇ。

ハイキックとゴリラバタフライは私もツボ。特にゴリラ♪

投稿: たいむ(管理人) | 2009/09/14 21:36

こんにちは♪
確かに爆笑コメディには物足りなさがありましたね。
ただ木村佳乃の演技には笑わせてもらいました。
好きだなーこういう役。
映画というより舞台な感覚でしたよ。

宇都宮はいかがでしたか?
こっちはしっかり堪能してきました。
帰りはドッとつかれちゃいましたけど^^;

投稿: yukarin | 2009/09/18 12:58

■yukarinさん、こんにちはsun
木村佳乃さんは以前からコメディ路線が似合うと思っていましたが、見事な女優魂を見せてくれましたねw

舞台感覚は私も。
でも「キサラギ」の域には遠く及ばず?(^^;
今後に期待したいです!

宇都宮は・・・車で行ったものですから結構散々な目に(><)
オマケに雨あがりに滑って転んでえーん。
嫌いになりそうです←ウソウソ(笑)

投稿: たいむ(管理人) | 2009/09/18 17:54

えー車で来たんですかー。
それはそれはお疲れ様でした。
転んじゃったとは・・・宇都宮代表して謝ります(笑)
いつか、ぜひ晴れの日でもいらしてくださいませ。
今度こそは!!

投稿: yukarin | 2009/09/19 23:39

■yukarinさん、こんにちはsun
仕事の都合で車が便利・・だったのだけど、多少歩いても新幹線にすればよかった・・・と少し後悔も。
でも県庁前の並木道はすがすがしく、日光街道のドライブは悪くなかったデスw

また機会があったらご連絡しますね(^^)

投稿: たいむ(管理人) | 2009/09/21 08:22

何時もお世話になっております。

オープニングでどうなるのかと思いましたが、最終的には上野樹里さんと木村佳乃さんで持ったコメディだったと思います。
岸谷五朗さんって元々舞台演出もやっていますからその延長線上という感じですけれど、描く作品次第では俳優出身の方が監督をやったとしても悪くはないと思うんですよね。
全てはそれを演出する人次第だと思います。
木村佳乃さんはデビューの頃からよく知っていますけれど、30代を過ぎてから随分弾けた役が増えましたよね。
津川雅彦さんに見出されてからかなり大胆になった印象があるんですよね。上野樹里さんも10年後にはあんな感じになるのかな?と思いつつ観ていました。

投稿: PGM21 | 2009/09/23 00:51

■PGM21さん、こんにちはsun
舞台的・・という感想は多くあるみたいですね。
でも、『キサラギ』とかに比べればまだまだという印象。
これから本数を重ねると洗練されてくるかもしれないと、岸谷監督には期待したいです。

投稿: たいむ(管理人) | 2009/09/23 09:25

「のだめ~」に期待してますが、前後編の二本立て・・・
というのがずるい気が・・・。

投稿: ひらりん | 2009/09/25 02:57

■ひらりんさん、こんにちはsun
>前後編の二本立て・・・
うん、そうなんだけど「のだめ」なだけに前後編で私は良かったかと。
漫画を踏襲した作品ですし、完全に終わりにするには2時間じゃ収まらないんですよ。
だから、最初から2本立てなのは納得できるところです。

投稿: たいむ(管理人) | 2009/09/25 14:40

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