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2009/09/04

DVD「24 -TWENTY FOUR- Ⅶ」(Vol.6-7)みた。

2476 ようやくデュバクの配下にあった各組織のスパイの一掃に至ったVol.5。とはいえ、大黒幕にしてみればデュバク如きは単なる使い捨ての駒であり、あっさりトカゲのしっぽ切り。矢継ぎ早に次なるテロ作戦は開始されており、今度はジュマ将軍自らの捨て身のアタック!
Vol.6-7は、18:00~21:00までの出来事。次なるテロの標的はどこなのか?最善策はいつも邪道でどんどん孤立していくジャック・バウアーに未来はあるのか?
(以下、若干のネタばれを含んでいるのでご注意ください)

テロの標的を特定する為にはジュマ将軍と繋がりのあったバーネットの口を割るのが一番手っ取り早い策。しかし正攻法ではテロ攻撃には間に合わないと判断したジャックは、ビルをも欺いて、バーネットを密かにホワイトハウス内部で尋問(拷問)する。ところがジャックがクロエにデュバクのスパイデータからバーネットの名前を削除させたことがジャニスによって暴かれてしまい、クロエは即座に拘束され、ジャックもあと一歩のところで邪魔が入り、口を割らせず終いとなる。
・・結果的にホワイトハウスはまんまとデュマ将軍の手に堕ち、テイラー政権は甚大なダメージを食らうことになるわけだが、これはジャックの手を封じたがゆえの不幸なケースを見せたものと思う。何もかもが後手後手に回っていらぬ犠牲を出しまくり。誰もが口には出せなくても「もしも」を想像してジャックに同情的になるところではないだろうか?
それにしても何と大きないらぬ犠牲... この犠牲は本当に痛い。またひとりジャックの理解者が。。。

2477 ジャックとビルの連携でなんとかジュマ将軍を倒し、解放されたホワイトハウスだったが、ジュマ将軍のさらなる共犯者の存在をビルから聞かされたジャックは、再びバーネットの尋問を願い出る。しかしながら当然却下されてしまうのは、何であれ「拷問は違法(人権侵害)」だという大前提からの事。けれど結果的にバーネットの尋問を中断させたことで多大な犠牲を出した事実を目の当たりにしたケニン首席補佐官は、ジャックの尋問を許可するようFBIのモス捜査官へ独断で指示。上手くいけば(拷問することなく)手掛かりが掴めるハズだった。だが、そうすんなりいかないのが「24」。敵もバーネットが口を割ることくらいは想定済みで既に刺客が放たれいた。モスの監視下で行われた尋問だったが、刺客によって音声と映像が操作され、神経ガスによって一時的に麻痺させられたジャックの目の前でバーネットは殺害されてしまう。そしてジャックはバーネット殺害の罪を着せられてしまい、仕方なく(いつものように)逃亡するハメに。
・・とにかくジャックに嫉妬しているモス。ジャックに好意的なルネまで可愛さ余って...という感じ。自分は正しくて間違っていないのに最終的にはいつも無茶苦茶なジャックが結果を出すという割り切れない思い、ルネが次第にジャックになびいていくことも彼を苛立たせるのだろう。プライドばかり高い不器用な男だ。

すっかり逃亡犯にされてしまったジャックで、躍起になってジャックを追跡するモス。バーネットは殺されたが、刺客が痕跡を残していたことから追跡を始め、ルネの情報によって天敵とも言えるメイヤー議員宅に情報を求めて侵入するジャックだった。しかしルネとジャックが未だに密かに繋がっていると睨んだモスによって追い詰められそうになるジャック…と思いきや、刺客の方が一足早くジャックのもとに到着。メイヤー議員殺害の罪まで追加されてしまうことに。
・・保身と金儲けしか頭にない連中であり、融通の利かない組織のお偉方、同僚同士での足の引っ張り合いからジャックをトコトンまで窮地に追い詰めるのは「24」のお約束で、分かっているのだけど、それでもイライラして気持ち悪くなる中盤戦。なんとか手掛かり掴んで逃亡し続けるジャックにホッとするところだけど、今回は本当に孤軍奮闘でまったく援助のない状況下がいつも以上に重苦しい。また、テイラー大統領は本音と建前を上手に使い分けられる、ジャックの理解者となりえそうな大統領かと思っていたのに、これまでの事件の数々ですっかり”女”を露呈。”所詮女”のような展開になってきたのもなんとなく癪に思う。しかもじゃじゃ馬娘はどうも頭でっかちの愚か者なようで、ケニン首席補佐官との不仲なのも気になる。なんだか娘が無駄に政権内部を掻き回してくれそうな予感がしてこれもウンザリ。(「24」に登場する”娘”にはロクなのがいないし)。
実は、ケニン補佐官はテロ攻撃の時、運よくもホワイトハウスに居なかったことから胡散臭く思っていたけれど、オリビアの件から「やっぱりいい人?」と考え直すことにした

一難去ってまた一難の繰り返し。「リデンプション」で登場した黒幕も遂に登場!・・でも、中盤で登場ってのはちょっと早いような?まだまだ大黒幕がいるのかも?
ジャックの黒い正義について、前回まではルネの葛藤などによりこれまでになく考えさせられる「シーズン7」と思っていたけれど、テロリストあるいは加担する人間が保護され、逆に罪なき人々の命がみすみす奪われていくのを見てしまうと憤りを感じるもので、やはり「ジャックを見逃したい」という気持ちが強くなってしまう。
「人権にも最低限の義務がある」。文明社会ならばそう考えても良いのではないか?などとツラツラ考えてしまうVol.6-7になった。

※関連:DVD「24 -TWENTY FOUR- Ⅶ」(Vol.4-5)みた。
     :DVD「24 -TWENTY FOUR- Ⅶ」(Vol.1-3)みた。

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コメント

こんにちは♪
「24」の常ですが、序盤を引っ張ってきたワルや中ボス程度なんですよね。
いよいよ黒幕(俳優さんも大物だし!)が登場してきましたが、まだシリーズ中盤ということで更なる親玉が????
いや~、まだまだ緊迫は続きます。

>「24」に登場する”娘”にはロクなのがいないし
そうなのよー!
あのオリヴィアって嫌な感じだよね。
どうして特別顧問にするかなぁ?
親族で固めるのって現実にもあることなのかしらね。

投稿: ミチ | 2009/09/04 17:56

■ミチさん、こんにちは
「24」には最低3-4段階の何かがあって、最初の事件なんて最後はどうでも良くなってるんですよね(笑)
今回は中盤で4人目でしょ?まだまだ何かありそうですよね。でも政府要人以上ってどんな奴?ま、大統領が絡んでいた件もありましたし、なにがきても驚きませんw

>あのオリヴィアって嫌な感じだよね。
ニッコリ笑って剃刀で切り裂くような娘ですよね
個人情報をリークしたり弱みに対して鬼の首をとったかのふるまいをするヤツにロクな奴はいません。仕事にかまけていて娘の教育を怠っていたのかなーなんてい思っちゃいました。

親族で・・というのはどうかしら?ケネディとかはそんな感じではなかったっけ?

投稿: たいむ(管理人) | 2009/09/05 09:26

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一ヶ月ぶりの続編です! vol.1〜3の感想は→こちら vol.4〜5の感想は→こちら ネタバレ注意! FBI内部のスパイはあっさり掴まったものの、政府内部にはまだまだスパイが潜んでいるようです。。 メイヤー議員の秘書バーネットが内通者ということが分かり、ジャックは例のごとく強硬手段をとって尋問をするのですが、バーネットがテロの目標場所を吐く直前に邪魔が入ってしまってジャックは拘束されてしまうのです。 しかも、なんと、ジュマ将軍がワシントンD.C.にいたとは! いつのまに? どうやっ... [続きを読む]

受信: 2009/09/04 17:52

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