「そんな彼なら捨てちゃえば？」みた。

”ジェダイ式”恋人の振り方には「なるほどぉー」と笑った。
男女の恋の駆け引きや本音と建前の使い分け、結婚の成功例や失敗例を実際の恋愛模様に当てはめるようにして進んでいくストーリー。
今の私はとりあえず冷静にみられる状態にあるのでとても面白かったけれど、どことなく不安を抱えたカップルが気軽に見ちゃぁいけない映画って気がするなぁ

この映画、「オトコの本音＆オンナの勘違いを知りましょう」ってキャッチフレーズが付いているけれど、ちゃんと「オンナの計算とオトコの思い込み」なんてのもあるので、たぶん男女平等、同じくらいにイタイ物語になっていたと思う。
男女9人の物語。9人は9人の内の誰かと夫婦・恋人・友人・知人・同僚のどれかで、実はとても「狭い世間」なのだけど、最後まで全員が一堂に会することはない。
描かれているのは、結婚生活に不満はないけれど「可能性の喪失」も考える夫とつい夫を縛ばってしまう妻の葛藤、同棲7年パートナーは相手だけと思っているのに結婚に踏み切れない男と結婚したい女の苦悩、既婚男を”運命の男”として関係を持つ女の強かさとよそよそしくなった女をもう一度振り向かせたい男の努力、男の建前に振り回されて暴走しちゃう女と男の本音を女に指南しちゃうような男、そしてなんとなく縁が無い女、というところだろうか。結婚適齢期の男女の誰もがこのどれかにカスっているような、そんなエピソードが満載だから「共感が共感を呼んで全米№1大ヒット」というのも頷ける。(今の私はどれにも共感って感覚はないけど）。
この映画では、最終的に纏まるものは纏まるし、離れるものは離れて新しいスタートを、という明るい締めくくりで救われる気がするけれど、現在進行形で悩みを抱えている人には結構キツイかも？でも、映画のようなハッピーエンドを迎えるためにもお手本になる映画なのかもしれないかな？

総評：★★★★☆　　　好き度：★★★★☆　　オススメ度：★★★☆☆++

途中、素人さん？の実体験による証言フィルムを挟み込む演出が面白かった。”ジェダイ式”もその発言のひとつだし（＾＾）