「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」(19)
第19話「ライロスの嵐」・・・【偉大な高みに至る道は険しい】
アソーカ奮闘の回。
時に暴走するアナキンに対しては、パダワンとして真っ当な意見を言うアソーカだけど、いざ自分ひとりに中隊の指揮が任されるとなると勝手が違ってくるものだ。
意気込んで、失敗して、すっかり自信喪失しちゃうけれど、今の共和国軍が置かれている状況を考えると落ち込んでいる暇すらない。
ということで、”マスター”・スカイウォーカーの腕の見せどころ、という回でもあるお話だ。
分離主義派に占領され、完全封鎖されているライロス。ワット・タンバーの無慈悲な制圧に苦しんでいるライロスの民を解放するため、共和国軍はオビ=ワンの地上軍降下作戦計画。まずはアナキンとアソーカによる封鎖線突破作戦を展開する。
初めて中隊の指揮を命じられたアソーカは意気揚々と出撃。首尾は上々だったが、実はそれこそ敵のワナであり、手薄になった本隊は新たにハイパースペースから現れた敵の集中攻撃にさらされてしまう。危機を感じたユラーレン提督から即刻艦隊に戻るよう指示されるアソーカだったが、まだイケルとばかりにさらなる進撃を始めてしまうアソーカ。再度の帰還命令にようやく退却を始めるアソーカの中隊だったが、時すでに遅し、中隊は敵に包囲されて大多数を失うこととなり、本隊のリゾリュートも大ダメージを受けてしまうのだった。
共和国軍の残存艦隊は一旦ライロスの空域から撤退。帰艦したアソーカにアナキンはマスターらしく「上官の命令は絶対服従」と叱責。とはいえ命令無視はアナキンの十八番。それを踏まえたうえでアソーカを引っ張り上げることも忘れないアナキンだ。それでもアソーカは自分の判断ミスから多くの部下を失ってしまったことを自覚してすっかり自信喪失してしまう。しかし、今は一刻も早く封鎖を突破しなければならない状況。アソーカの感傷が癒えるのを待っている猶予はどこにもない。残存戦力で降下作戦の道を切り開くにはアソーカの復活が不可欠と、早速アナキンの荒療治が始まる。
作戦は、アナキンがただ一人ボロボロのディフェンダーで敵旗艦に特攻し、敵が混乱したところをアソーカの残存部隊で撹乱し、封鎖線を突破しようというもの。もちろんアナキンの脱出と回収が大前提で、上手くいけば被害は最小限だが成功の確率は低く無謀ともいえる作戦だ。それもアナキンが乗り込むのだから、その間の戦闘指揮と責任はすべてアソーカに委ねられるというとてつもない逆療法。当然尻込みするアソーカだけど、アナキンがアソーカを信じているからこそ立てられた作戦。言って聞くアナキンではないことを良く知るアソーカであり、事が始まってしまえば全力を尽くすのみ。アソーカの指揮能力に不安を覚える部下の反発もあったが、ユラーレン提督の援護射撃から、アソーカの指示どおりに作戦は展開、そして無事に封鎖線突破に成功するアソーカだった。
知恵と力は貸しながらも、今回はアソーカを見守ることに徹したアナキン。共に成長するマスターとパダワンでますます良いコンビになってきたようだ。そう思うとアナキンを程よく自由にさせているオビ=ワンって偉大だな~って思うよね?
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