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2009/07/05

DVD「24 -TWENTY FOUR- Ⅶ」(Vol.1-3)みた。

2471 『24-Redemption(リデンプション)』から約3か月。7/3にようやくレンタルリリースが開始となった「シーズンⅦ」。いつもならば少し我慢してTV放送を待つところなのだけど、気配すら感じられないのでは我慢できなくて一気に3本とも借りてしまった。(なまじ「リデンプション」のオマケで1話の冒頭を観てしまっただけにね)。
今回1-3巻を観て、「シーズンⅦ」はジャック・バウアーの復活!というよりも、『24』の復活!を強く感じる気がした。まず「リデンプション」で匂わされていたあの人、そして話が進んで意外に早く登場してきたあの人とあの人♪
素直に最強のチーム復活が嬉しくて、嬉しくて、燃えるーー!!
(以下、若干のネタばれを含んでいるのでご注意ください)

今回は午前8:00からスタート。ジャックは国の公聴会に召喚されていた。影の力として何度となくアメリカ合衆国の危機を救ってきたジャックだったが、その方法はあまりに法律を逸脱した行為ばかりであり、綺麗事の表舞台では断罪されるべきものと判断されたことによるものだ。全てをの世の中に知らしめ、その上で国民からの裁きを受けようと開き直ったジャックだが、公聴会の最中にFBIからの火急な招聘を受け、捜査協力を要請される。これが長い一日の幕開け。ジャックを連れ出したのはFBIワシントン支局の女性捜査官ルネ・ウォーカー。彼女からジャックは現在進行形のテロの脅威に旧友:トニー・アルメイダが関わっていると知らさせる。自分の目の前で死んだはずのトニーであり、動機も含めて俄かに信じられないジャックだったが、逆にトニーと確信することで、積極的に捜査協力することになる。
2472トニーの一味は、国の重要機関のシステムを掌握する為に、システムのファイアーウォール開発に携わったエンジニアを拉致監禁。「CIP装置」を作らせる。トニーは完成した「CIP装置」で航空管制センターをハッキングして飛行機同士のニアミスを演出。彼らが侵入できるシステムは、電力から水道に至るまで”何でも”であり、全アメリカ国民を人質に取ったと同然であることを政府に知らしめることになる。
僅かな手がかりからジャックはトニーの居所を突き止めるが、常に監視下に置かれ行動が制限されている状態。FBIのやり方ではたどり着けるものもたどり着けないと判断したジャックはルネを説得。独自行動をとることでトニーの拘束に成功する。トニーに尋問するジャック。決して口を割らないトニーだったが、ジャックの暴力的な尋問の中でジャックにだけ分るように「コード」を口にする。暴力では当然引き離され隔離されるジャックだが、これ幸いと「コード」に連絡するジャック。電話は「CTU」につながる。・・といっても、「CTU」は解体されて現在は存在していない組織。電話に出たのがビル・ブキャナンというだけで、傍にクロエが控えている以外ほとんど「自警団」のようなもの。「腐敗は政権内部にも進んでいる」と証拠を掴んだ彼らであり、また国のどの組織に内通者がいると思われることから単独で捜査を行っているのだった。トニーはその(仮)「CTU」の潜入捜査でテロ組織に加わっていた。しかし、トニーがFBIに捕まったことで作戦は空中分解してしまう。ビルはトニーの脱出をジャックに依頼。ジャックは全てを教えることを条件にビルの依頼をのむ。(ここまでで3時間ほど経過)
2473 ・・・ということで、「まさか」はやっぱり「まさか」となってホッとする。誰も彼もが胡散臭くてなかなか敵味方がハッキリしない『24』シリーズだけど、今回は割と早く最も信頼できるメンツだけでチームを組むこととなり、なんだか安堵してしまう。こんな(ジャックにとって)安定した状態は初めてじゃない?これまでどれだけ組織の呪縛と個人の保身、チーム内での足の引っ張り合いに足元を掬われたことか・・・だし。ただし、いつまでこの状態が続くのかは分らない感じ。(強いて言うならトニーが裏切らなきゃいいなーって思う)。また、『24』には「大統領」が付きもので、大統領直下の組織としての「CTU」が欠かせないドラマ。組織の限界を知りつつも、個人の限界をもっと良く知るジャックだし、(またしても)指名手配のジャックと大統領がどうやって接触を持つのか・・を今後の展開に期待したい。(今度のテイラー大統領は女性ながらなかなか気骨ある人物のようで、「リデンプション」で受けた印象より良いイメージに変わった。これならば・・という期待も込めたいところ)。

今回のテロは「リデンプション」に登場した”サンガラ”に大きく関係しているもので、アメリカ政府VSサンガラ反政府軍という国際問題が核となっている。「自国の国民が危機にさらされているというのに、他国に干渉している場合ではないでしょ?」というところがミソ。単純に考えれば、大統領はまず自国の安全を第一に優先するべきと思うけれど、「CIP装置」を握られたまま相手の要求をのむことは、アメリカがテロリストに屈したことと同義となる。世界中の信用の失墜は免れないだろう。このジレンマは『24』歴代大統領の中でも過去最大という気がする。(といっても、コレだけで最後まで引っ張ることがないのが『24』。新たなる驚異も楽しみだ)。

とにかく組織という組織に腐敗は進んでおり、証拠を掴んだ真っ当な人物は次々と消されて行く(あるいは消されようとしている)。この辺りはこのシリーズの真骨頂でいつもどおりなのだけど、ここまで来ると光明すら見いだせない感じ?でも、今回は”鉄板のチーム”の存在が心地よく、ザルでドロドロという不愉快さを緩和してくれている。「法の遵守」をもっとうに活動するFBIのルネも現実を目の当たりにして心境に変化を齎し始めている。ジャックにはすっかり騙されたと恨んでいたけれど、どうやら・・という展開。ジャックの良きパートナーと成りえるのか、今後のお楽しみかな?他にも2重3重の事件が同時進行中。どれも根っこが一緒で絡みあっているのがこのシリーズの特徴でもあり(デコイも交じってるけど)、何処からどうのように解されることになるのか楽しみだ。

Vol.4、5は8/5にレンタル開始。Vol.12(最終巻)が出るのは12月。先は長いなぁー。早く見たいぞ。

余談:今回のツボは、「子持ちの主婦」♪ ちゃんと生まれたんだねーo(*^▽^*)oおめでと~

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コメント

こんにちは~♪
たいむさんもご覧になったのね~!
レンタル開始初日の午前に借りに行きました(笑)
でも、まだ棚に並んでなくて待たされた~。

トニーったらやっぱり○○捜査だったのね。
ホッと一安心。
オマケにクロエもブキャナンも出てきて嬉しかったです。
ブキャナンったら髪型と色が変わってて妙にステキ♪
「子持ちの主婦」は誰にベイビーを預けているのか???

>ジャックの暴力的な尋問の中でジャックにだけ分るように「コード」を口にする
うん、このシーンはちょっとゾクゾクきたわ。

ルネたちFBIチームもなかなかだけど、やっぱりCTUメンバーの絆は深いよね。
ルネの捜査の仕方はすっかりジャックもどきになってて可笑しかった。

政府の中の黒幕といえば、アノ人でしょう?
時期レンタル時にはその人が登場するのかな?
楽しみは尽きません~。

投稿: ミチ | 2009/07/07 22:35

■ミチさん、こんにちは
おそらく前日(木曜)から借りられたはずなんだけど、私は土曜日の昼すぎ、そろそろ戻ってくるかな?って頃を見計らって借りに行きました(^^)

トニーったらぁ、もう!って感じですよね。
警告するあたりから「アレ?」って思ったけど、尋問のとこはそうきたか!ってね。
ピンとくるジャックもどこまで優秀なんだか(^^)

でも、最初は本気だったとか、兄弟のようにしてくれた彼とのことが引っ掛かってこの先は揺れてきそうに思うのは私だけですか??・・とはいえ、トニーもあの世界じゃないと生きられない体質っぽいし、どうかな?

>ブキャナン
真白にはふけた~って思っちゃいましたよ。
自由度がまして、少しばかり冷酷な一面が感じられるようになったけど、ほんとステキ♪だわ。
クロエのお子ちゃまは旦那(名前をわすれちゃった)が見てるんじゃないかな?クロエにベタ惚れだったし子煩悩っぽいタイプじゃない?(^^)

>ルネの捜査の仕方はすっかりジャックもどき
うわージャックに影響受けてるよ~って、見事に「女ジャック・バウアー」になってましたね(^^)
それにしても、美人は美人だけど顔半分のそばかすが気になりませんか?あんなでも女優さんになれるんですね。

>政府の中の黒幕
うんうん(^^)
でもでも、まだ更に上の黒幕がいるんじゃないかしらね?こぇー(^^;

シークレットサービスの彼はあっけなかったなぁ。またしても善良で忠実なシークレットサービスの登場かと思ったら・・・残念。次に期待しましょう!

投稿: たいむ(管理人) | 2009/07/08 19:00

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