「お買いもの中毒な私！」みた。

冒頭のレベッカの語りに出てきた「ママの値段」に、「茶色いお弁当」を思い出した。
夕食の残り物が翌日のお弁当にスライドするような家庭は、決して真っ赤なタコさんウィンナーがおかずに入ったりしないんだよね
もはや”中毒”どころか”病気”としか思えないダメダメなヒロインが、恋も仕事もゲットしちゃう・サクセスストーリー。クスリと笑っちゃう小ネタが満載なコミカルで楽しい作品だった。

買い物をすることに至上の喜びを感じ、複数のカードの全ての使用限度額MAXまで使いこむレベッカ。支払能力もない癖に分不相応な買い物を積み重ねた結果は知れている。気が付けばとてつもない額の請求書と借金の取り立てに戦々恐々なレベッカだ。それなのに欲求を満たす幸福感と快感が現実逃避を促進し、完全マヒ状態で買い物が止められないダメダメ娘なレベッカ。職場を解雇され、夢だったファッション誌の編集者になるべく面接を受けに行く途中にも、ショーウィンドウに掲げられた「SELL!」の看板に引き寄せられ、道草を食うレベッカだ。
ここで衝動買いした「緑のスカーフ」が彼女にとってのラッキーアイテムになるのだけど、降って沸いた”幸運”を良いことに、少しも反省することのない”嘘つきレベッカ”は最低で、とにかく私は嘘と言い訳が大嫌いなだけに不誠実過ぎる彼女がどうしても好きになれなかった。

相手の都合の良い勘違いと結果オーライな幸運は、やがて事実が暴露されることで破綻。何もかもを失うものの、初めて１からやり直す決意をした時、戻ってきた人々の大切さと有難みを痛感し、再起の道を歩きはじめる。。。というお決まりのパターンの物語。
自業自得と同情する気にもなれなかったレベッカはともかく、レベッカが絡む（引き起こす？）コメディパートにはけっこう笑わせてもらったし、キュートなアイラ・フィッシャーの着せ替え人形状態を楽しめた作品だった。

総評：★★★☆☆++　　好き度：★★★☆☆++　　オススメ度：★★★☆☆++

「ご利用は計画的に。」．．．だね（＾＾）