「ミルク」みた。
ようやく地元でも「アカデミー賞」絡みの作品が公開され始めて嬉しい。(残念ながら大本命はもう少し先になりそうだけど)。
映画にあまり興味ない人ならば、「ミルク」が人名とはたぶん思わないんじゃないかな?格く言う私も”ハーヴィー・ミルク”という人物の事はまったく知らず。アカデミー賞でのショーン・ペンのスピーチからも、非常に興味を持っての鑑賞となった。
時は1970年代。世の中に差別・偏見は数あれど、その中でも”同性愛者”であることをカミングアウトし、その立場で政治や世の中を動かし、自分たちの権利と保護を獲得すべく、同じ想いをもつ仲間たちとともに尽力した人物が”ハーヴィー・ミルク”。冒頭は時代(現状)説明のための、警察に「同性愛者弾圧(取り締り)」のニュース風映像が映し出され、そして「市長とハーヴィー委員の射殺(暗殺)」というショッキングなリアル?映像で始まった。また、話はハーヴィー自身による「暗殺された時の為の”もしも”テープ」の収録に合わせながら当時へ戻って展開され、時折収録している現在のハーヴィーへ戻るという構成になっていた。
40歳の誕生日前日に出会った(ナンパ)した20歳年下のスコットとの出会いが切っ掛けとなり、居をNYからサンフランシスコに移し、後にハーヴィーの活動拠点であり原点となるカストロ地区で小さなカメラ店を開業する2人だ。同性愛者に対する世間は変わらず厳しいものの、自然にカメラ店は同志が集う場所となり、カストロ地区は名所になっていく。迫害を怖れどれだけ悩み同志を求めていた人間が多かったか、の証左なのだろう。
40にして立ったハーヴィー。孔子の教えからすれば”カミングアウト”するのが10年程遅いことになるが、「40にして惑わず」が同時であれば、まさしく、といったところか。揺るぎない心で現状打開を目指して”公職”に就く為の活動を始め、数年後見事に射止めるハーヴィーだったが、逆にそれが元でスコットとの仲がギクシャクし始めてしまうのは皮肉な話。スコットこそがハーヴィーに切っ掛けを齎しただけに、互いを想いながらも少しずつ離れ出す2人には切ないものを感じた。
それでも世の中から反ゲイ運動が消えることはない。事実上の同性愛者迫害政策(提案6号)という、可決されれば該当者が総じて職を失いかねない危機的問題が持ちあがり、ハーヴィー最強最大の敵との戦いがここに始まる。流石に70年代後半ともなると、(まだまだではあるが)様々な差別の撤廃が進み始めており、大なり小なり一般的にも理解者や協力者が得られる時期になっていたようでホッとするのだが、「そろそろ・・?」と冒頭が思い出されてハラハラしはじめる私だった。
「ミルク」は、”希望”を見出し掴み取るという部分ではサクセスストーリーだが「英雄伝」などではない。ゲイの権利獲得や保護は「世間的な環境作り」の一環として非常に重要かつ大切活動であるけれど、それによって偏見や差別がなくなるというものでもなく、当事者や関係者たちは、別次元にて根深くて命懸けな問題を抱えて闘っているのだという事実についてが同時に語られていた。だから、その為にはまず環境と存在意義という”希望”が必要なのだと。
現在、同性愛者に対する世間の目はそれなりに優しくなっていると思う。けれど彼ら自身が抱える切実な問題は、おそらく今現在でも解決されていないものと思われ、事は単純明快なモノなのに、世の中の不条理と人間の複雑さを思うところだった。
差別や偏見について改めて考えさせられる一作。俳優陣の名演技も含め、とても素晴らしかった。
総評:★★★★★ 好き度:★★★★☆ オススメ度:★★★★★
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「ミルク」★★★★
ショーン・ペン 出演
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サンフランシスコの公職に就いた
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実験的な取り組みをしてきたことを
この映画で事実と演出の微妙な境目を
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その試みは成功している、
ただしショーン・ペンの演技は時に過剰で
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受信: 2009/05/07 08:00
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コメント
たいむさん★こんにちは
ショーンペンはオスカー受賞も納得だったけど
これ脚本賞もとってるんですよね、
そこもかなり納得でした〜
ショーンペンのお相手の
ジェームズ・フランコがまたハマってて新たな一面を観たという感じ。
オススメ出来る1本でしたね!
投稿: mig | 2009/04/19 11:14
本当だよね~。
問題は単純明快、だけど、とっても根の深いものなんだよね。
改めて感じさせられちゃいました。
差別や偏見について、じっくりと考えさせられるいい映画でしたよね~。
投稿: miyu | 2009/04/19 17:33
■migさん、こんにちは
>脚本賞
他の全部の作品を見ていないので比べようがありませんが、オスカーなだけある完成度でしたね。
>ジェームズ・フランコがまたハマってて新たな一面を観たという感じ。
イイ男でしたねー。褒め言葉なのか分りませんがw
お勧めな作品と私も思うのだけど、どこかで「男色が気持ち悪い」というコメントを見てがっくりしました。そりゃ美しくは見えないけど、そういう見方しかできない人って「オレンジ」思想にとらわれているってことを自ら暴露していると同じなんですよね。
アカデミー賞作品だから、ってミーハーな気分で見ているだけの人。スピーチなんかひとつも聞いていないんだろうなって思ったら悲しくなりました。
■miyuさん、こんにちは
当事者の気持ちを考えるだけなら、とても単純なことなのに、周囲も含めた感情の問題や社会的体裁などが絡むとどうしても複雑になってしまうのですよね。
人種差別などは「クラッシュ」で良く良く考えた覚えがありますが、この手の差別を扱った「ブロークバック・マウンテン」ともまた違う内容に色々考えてしまいますね。
投稿: たいむ(管理人) | 2009/04/19 18:23
こんばんは。
評価が同じ(5点満点??)で非常にうれしいです!
こちらが作品賞でもよかったのになあ・・・? と思うくらい。素敵な作品でした!
投稿: rose_chocolat | 2009/04/19 19:52
■rose_chocolatさん、こんにちは
まだ「スラムドック $ミリオネラ」を見られないので良く分りませんが、素晴らしい作品だと私も思いました。
重いテーマでありながら、重圧でつぶさせそうになる感覚はなく、すんなり受け取れる秀作でしたね。
投稿: たいむ | 2009/04/19 21:14
こんばんは♪ TB、コメントありがとうございました☆
仰るとおり、同性愛者の人達の問題は実に奥深く、
今でも尚、悩み苦しんでる人は多くいるでしょう。
心のことや、体のこと・・家族のこと・・・
それでも少しずつ、彼らはおかしく無いという
認識が世界中に広められている今日。
ここに至るまでに、ミルクのような命を懸けて一歩を
踏み出した人の勇気ある行動があったんですね。
映画としても素晴らしい作品でした。
投稿: non | 2009/04/19 21:17
■nonさん、こんにちは
>心のことや、体のこと・・家族のこと・・・
大多数の無関係な人は「ゲイ」って一言でひとくくりにしてしまうけれど、個人まで掘り下げると簡単な問題じゃないんですよね。
単にミルクの活動が描かれているだけではなく、根底にあるものをも感じさせてくれた作品は見事と思いました。
差別や偏見を扱った作品は本当に難しいですね。
投稿: たいむ(管理人) | 2009/04/20 17:12
こんばんは~♪
ミルクが立ち上がった事によって確かに変わってきたんでしょうけど、まだまだ難しいでしょうね!?
現在はかなりの理解者が増えて来てると思いますが・・・
嫌悪感を感じる人もまだいると思うし。。。
難しいテーマの作品でしたが、流石納得の良い作品でしたね。
投稿: にくきゅ~う★ | 2009/04/22 01:34
たいむさん、こんにちは~
役者陣みなさん素晴らしい演技でしたね!
ショーン・ペンなんてゲイにしか見えなかったですもの、ちょっとしが仕草とかも研究したんでしょうね~
ラストもとっても綺麗で、感動的でした!
・・でも・・私あまり入り込めなくて~
ドキュメントっぽさが苦手だったのか、途中ちょっと睡魔に襲われてしまいました(汗)
投稿: hito | 2009/04/22 14:56
■にくきゅ~う★さん、こんにちは
オネェキャラがTVにガンガンでてますし、昔ほど迫害されることはなくなっているだろうけれど、一般的にはまだまだ敬遠するひとは少なくないと思われます。
それ以前に、本人が罪悪感を持っている場合もすくなくなさそうですし、難しい問題ですよね。
さすがに深く掘り下げられており、魂の叫びを聞くような、素晴らしい作品でしたね。
■hitoさん、こんにちは
>ショーン・ペンなんてゲイにしか見えなかった
ですねー。役者としてホンキの演技って感じでしたね。
ドキュメンタリー風は好き好きですしね。前半は失敗ばかりだし、淡々と見せられると眠気がくる感覚はわかりますよー
投稿: たいむ(管理人) | 2009/04/22 18:35
たいむさま
こんにちは!
コメント・TBありがとうございました。
この作品で、ハーヴィー・ミルクという人が
実在した方だと知りました。人権問題を取り組んで
これからだという時に、このようなかたちで
亡くなったとは驚きです。彼と一緒に歩んだ方たち
が今も彼の意思を継いで活動を続けていることに
エールを送りたいですね。
投稿: mezzotint | 2009/04/25 11:52
■mezzotintさん、こんにちは
これからだ、という時期ではあったけれど、後を継ぐ者がちゃんといるって素晴らしいな、って私も思うEDでした。
いまだ・・どころか、永遠に偏見が払しょくできない問題と思いますが、本当の問題は別にもあると知る、素晴らしい作品だったと思います。
投稿: たいむ(管理人) | 2009/04/25 20:45
たいむさん、こばんは☆彡
たいむさん高評価なのでコメントつけにくいです(笑)
また睡魔?とたいむさんにあきれられそうです(T.T)
たった30年前のことなのにそんな差別があって
ミルクと言う人物が、マイノリティ、特にゲイの人たちに
どれほど希望を与えたのかと言うことを知ることが
できましたし、アカデミーの脚本賞をとったくらいですし
ショーンペンの演技は本物のゲイにしか見えなかった
ですし、他のキャストも素晴らしかったのですが、
なぜか、思ったより感動できなかった作品でした(^_^;)
とは言え、2度ほど泣いたんですけどね(苦笑)
投稿: ひろちゃん | 2009/04/27 01:28
■ひろちゃん、こんにちは
私もいっこうに進展しない前半には少しばかりダルさを感じましたが、ハーヴィーと仲間たちの変化や、闘っているものが一つではないことが伝えられたとき、目から鱗が剥がれおちた感じがしました。
こうした作品は、身近でないと思っているだけにとても難しいと思います。見て聞いて触れてみないことにはなかなか実感できないものですし、共感は尚更に難しいでしょう。
だけど、理解はしてあげたいって思うんですよねそういう意味での彼らのアプローチとして素晴らしい作品だなって思いました。
投稿: たいむ(管理人) | 2009/04/28 22:45
ミルクは死すとも希望は死せず。
そんな感じがした映画でしたよ。
信念が今もなお生き続けているとはまさにこういうことなんでしょうね。
投稿: にゃむばなな | 2009/05/03 13:34
■にゃむばななさん、こんにちは
差別や偏見の問題は太古からある話で、人間ってものがもっともよくわかるところですよね。
それでも、先人の努力が実っているかのような現代に少しだけほっとするところでしたね。
投稿: たいむ(管理人) | 2009/05/03 22:21
こんにちは~♪
GWも明日で終わっちゃいますねぇ~あと1週間くらい欲しいわん
前半はあまり魅せられることもなく観ていましたが、後半で怒涛の感動を味わいました。
これは好みかそうでないか、、、という問題ではなく、いい映画だったんだなぁ~と思います。
制作者側の愛や優しさが全編にあったんでしょうね~
投稿: 由香 | 2009/05/05 13:36
■由香さん、こんにちは
明日で終わっちゃいますねー。でも忙しくって映画一つみれられなかったですよー。
>これは好みかそうでないか、、、という問題ではなく
そうですそうです!そうなんですよー。私も感動じゃないんです。
こんなどんより重苦しいテーマを心底好きだって言う方が妙な感じに思いますし、要は自分がどうなのか、ってもう一度考えるきっかけとして良かったかどうかって気がしてます。
差別や偏見って社会全体の問題だけど、単位は個人と思いますし。
作り手の想いがビンビン伝わってくる作品でしたね。
投稿: たいむ(管理人) | 2009/05/05 19:52
こんばんは。
こちらではちょっと遅れての公開で、やっと観ることができました。
たいむさんが、わたしが感じたこと、言いたいことを全部綺麗に言葉にして下さった感じ。
わたしの感想は、映画の感想になってないなぁ、と思うのだけど、
どうしてもそんな風にしかならなかったので、そのままにしてしまいました。
映画を観た人が、大なり小なり、
自分の問題として考える機会になったらいいなと思います。
オスカーを受賞した時の、脚本家のスピーチと表情がずっと頭にちらついていました。
彼はどれほどの思いで、この脚本を書き、伝えたかったことが多かっただろう、と。
投稿: 悠雅 | 2009/05/19 19:37
■悠雅さん、こんにちは
>映画を観た人が、大なり小なり、自分の問題として考える機会
私もそのように思います。
映画であって映画でなし。好き嫌いとかでの評価もなし。私はこの作品を観てその様に感じました。
だから、私も感想というよりはまず事実(あらすじ)を伝え、書きながら考えたことが最後の数行になった気がします。
この作品、ほんと観ながらアカデミー賞授賞式での関連の場面を思い出しますよね。私はショーンのスピーチがずっと脳裏にあった気がします。
投稿: たいむ(管理人) | 2009/05/19 22:42
最近はテレビでオネぇキャラも出てますが、まだ「見世物、笑い者」的な気がしちゃいますよね。またゲイ=オネェみたいな偏見もありますし。カミングアウトすると「女装しないの?、オネェ言葉使わないの?、おれを襲うなよ?」みたいな偏見はザラです。見た目も仕草も異性愛者と区別つかない人が大多数なんですけどね。この映画が考えるきっかけになってほしいのはホントにそう思います(^^) 会社や学校で隠さなくて済む社会になってほしい。
投稿: 聡 | 2012/06/16 16:08
■聡さん、こんにちは
同性愛に対して、世の中もだいぶ寛容になってきたように感じますが、まだまだなのでしょうね。
私自身、偏見はもっていないと思うのだけど、家族にカミングアウトされたら動揺すると思います。
ショーンの熱演も含めて、ずっと残って欲しい作品であり、いつか、そんな時代もあったんだねと、言われる映画になったら素晴らしいですね。
投稿: たいむ(管理人) | 2012/06/16 17:31