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2009/03/24

がんだむの科学♪その④

Gundam_kagaku4_2 「ガンダムの科学」第4回目は、レーダーとステルスのお話。
ガンダムの世界では、ガンダムや戦艦による至近戦闘や、対モビルスーツの近接戦闘(格闘戦)がなくてはお話にならないわけで、だから、あえてレーダーを無効化し、有視界下での戦場を作り出す為に架空の設定が設けられている。ファーストほか宇宙世紀シリーズではミノフスキー粒子があり、SEEDシリーズではニュートロンジャマー、00ではGN粒子がその役割を担っている。(他は良く分からないが、それらしき世界観の元であることは確実)
実は、現実にもレーダーを誤魔化す装備があるという。

それが「チャフ」装備。アルミやグラスファイバー等で作られた短冊状のモノでバラ撒く感じらしい。といっても、これでレーダーを無効化できるわけではなく、精々レーダーを乱反射をさせて誤認させられる程度。囮としても有効ではあるが、バラ撒くことで何らかの存在を明らかにしているようなものではある。・・となると、スッポリ包まれてしまえば(レーダー上では)存在を完全に消せるGN粒子が如何にスゴイかって話になるが、「電波遮断」を逆転の発想から応用させたローラー作戦により、”有る筈のものが無い”ことで逆に存在を晒してしまったという話が1st.シーズンで描かれており、この記事でも取り上げられていた。本当に、世の中にはなんと「万能」が少ないことか、である。
そこで現在、軍事技術として開発に力が入れられているのが「ステルス」。こちらはレーダーの電波を吸収したり、来た方向とは別の方向へ反射させたりすることで探知され難くする技術で、効果も上々らしい。(実戦での成果が記事にあったが、喜んで良いものかよく分からないが)。
しかしながら、ステルスとは「隠す」という意味で「消す」ではない。そもそも物理的に存在しているモノを、存在させながら”空気”にしてしまうなど不可能な話。とにかく如何にして「存在の痕跡を抑えるか」という技術なのだが、なんだろう?話がぶっ飛ぶが”忍者の奥儀”は全ての技術の祖なんじゃないかと思ってしまった私。いくらレーダーを誤魔化しても、視認されたら意味がないワケで”迷彩”など昔々の知恵は基本中の基本と思う。それを進化させた「光学迷彩」が本格実用されたら素晴らしいなって思うのだった。
ところで、「光学迷彩」は00でも登場している。次回がこの話題だったら笑えるなぁ~(^^)

※関連
「がんだむの科学♪」「がんだむの科学♪その②」「がんだむの科学♪その③」
      

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コメント

たいむさん、こんにちは♪

たいむさんの記事は、いつもとても楽しみです!

「ガンダムの科学」、面白いですね。
最近、時々耳にする”カーボンナノチューブ”とか、”超伝導”があるかと思えば、今回は"ステルス"ですか!?

ステルス塗装に使う塗料って、日本の家電メーカーが電子レンジのマイクロ波吸収材として開発したもの、と聞いたことがあります。

ロボットの研究者の多くが「鉄腕アトム」に憧れて、その道に進んだと仰いますが、こういうロボット・アニメと現実の科学研究は、リンクしているのですね。

「ガンダムの科学」でどちらかと言うと「ダブルオーの科学」は「物理学」、「SEEDの科学」は「生物学」なのかな、と思いました(笑)
「ガンダムの科学」で、SEEDの話題にも触れられるでしょうか?
コーディネーター同士では、子供が生まれにくくなる理由とか。

これからも、楽しみにしています!!

投稿: 木村アサ子 | 2009/03/25 12:20

多分、このシリーズでもっとも古い技術かも知れませんね。
レーダー技術は意外に古く、チャフの原型は第二次世界大戦の英独戦ですでに使われてましたから。
かわぐちかいじ氏の『ジパング』では、イージス艦の索敵能力と電波妨害能力がフルに活用されると同時に、電波妨害があるときはどこかに“ソレが居る”ことを証明することになるなど、ガンダム00に通じるEPも登場します。
1969年の宇宙大作戦でもステルス能力を持つ敵の宇宙戦艦が登場し、劇場版では『スタートレック6』まで重要な役どころで使われています。

これは私見ですが、アメリカのステルスに対する執着はもしかしたらドイツのUボートによるトラウマが根にあるのではないかと。それとベトナム戦争では、敵のゲリラは見えないのに自分らはほとんど標的同然だったらしいし。

ところで楽しみにしているのはビーム兵器。
ライトセーバーがヒントにせよ、のちの進化と応用は止まりませんものね。はたしてどう説明してくれるか。
私はこれを新世代以降のスタートレックのホログラム技術と並ぶ、最後のSFテクノロジーと定義してますが。

投稿: よろづ屋TOM | 2009/03/25 17:03

■木村アサ子さん、こんにちは
はじめまして(^^)
いつも楽しみにしていただいているとのお言葉、稚拙な当ブログなことからも、なんだか恐縮してしまいますがとても嬉しいです。ありがとうございます。

「ガンダムの科学」、なかなか興味深いですよね(^^)
30年前は”架空”でしかなかった技術が、俄かに現実味を帯びてきているという話が綴られていてるとなるともはや見逃せない、という感じです!
おっしゃる通りで、手塚先生を筆頭に作品に魅せられ関わった世代はアニメ界ではいまや重鎮。その世代が基盤を作り、ガンダムで育った子供が様々な分野で第一線で仕事をしている現在なのですよね。「不可能を可能に、夢を現実化させるために尽力する」って、実は「夢」そのもので、そのやりがいと楽しさと達成感が技術の発展に+αの貢献をしているように感じられます。
日本製のステルス戦闘機はイイトコまで完成しているらしいですね。大したものです。いつか「ガンダム」が実現する日も来るかもしれませんね。(もちろん汎用兵器であってはならないけれど)

>「ダブルオーの科学」は「物理学」、「SEEDの科学」は「生物学」
「SEED」は物理の法則を思いっきり無視してますからねー(笑)
モビルスーツの無駄な擬人化行動も含めて、どれだけ突っ込みを入れたか(^^;とはいえ、格好よく見せるための演出ですもんね、許せます(爆)
そうですね、「SEED」では「遺伝子」についてアッと驚く仕掛けがありましたし、「実際どうなの?」ではあるけれど、現実的な部分もありそうですよね。「コーディネイター同士に子供が生まれにくい」というのは、食用の野菜を考えるとあながち・・と思えるふしがあるようにも思え、「ご都合主義」だけじゃないと思いたいところです。
「ガンダムの科学」が何回シリーズか不明ですが、長く続くならば、「00」ばかりではなく、いろいろ取り上げてくれたら楽しそうですね。


投稿: たいむ(管理人) | 2009/03/25 20:27

■よろづ屋TOMさん、こんにちは
>チャフの原型は第二次世界大戦の英独戦
そうらしいですよねー。全然知らなかったのだけど、新聞を読んで興味をもって、この記事を書くにあたって私も調べました(^^)

>かわぐちかいじ氏の『ジパング』
前々からお勧めされているのだけど、あまりの長さに一歩が踏みだせません(^^;
「存在の証明」は時間的に「00」こそが「ジパング」のパクリなようですが、セルゲイの作戦には「おお!」と感心した覚えがあります。

現代の「ステルス」の意味するところが若干違ってきているのかもしれませんが、発想自体はやはり大昔からあるものなのですね。
やはり、この手の話題は良く知りもしないで語ると痛い目にあいそうなので、この位にしておくことにします(^^;

TOMさんの私見は、なんだか説得力がありますね。「戦争は発明の母」だとかとなんとか、確か「コードギアスR2」でロイド博士も言っていました。
記事によるとステルスの本格的開発は「第4次中東戦争」の痛手が切っ掛けのように書かれていますが、とにかく戦争での痛手には違いなさそうですね(^^;;;
このイタチゴッコが良いことなのかは、やはり分りませんが。

>ビーム兵器
色々問題点が指摘されている分野ですよね(^^)
よって「SEED」でのソードは、ビームと実剣のセット仕様で水中稼働を可能にさせた、なんて設定が生まれましたし、ビーム兵器の話題が登場してくれると良いですね。
この記事の性質上、「00」との対比でいえば、「反射板無しにビームが角度をつけて曲がる」を説明してくれるといいなって思います。現実的にどんな説明がつくのか興味深々です(^^)

>スタートレックのホログラム技術
まだまだ夢が夢のままという技術が沢山ありますね。人間の知恵と発想の豊かさってはかり知れませんね。

投稿: たいむ(管理人) | 2009/03/25 21:00

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