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2009/03/19

DVD「24-Redemption(リデンプション)」みた。

Jack うぉー!不死身のジャック・バウアー健在!
公開されていたあらすじによれば、ジャックは現在アフリカに居るとのことで、オードリーとの別れを余儀なくされ、失意のまま世界中を放浪しているのかと考えていたが、実はそうでもないらしく、暫くはCTUに留まり、ジャックならではの愛国精神から、ジャック流の規律法律なんのそので汚れ仕事をしていたようだ。
しかし現実的に、テロリストとして収監した人間に対する”CIA”の非人道的な拷問が問題視されるようになったことから、『24』でドンピシャに当て嵌まるジャック・バウアー捜査官を野放しにしちゃ拙かろうと、一応カタチだけでも”上院からの召喚命令”を出させたのかと邪推するところ。とはいえ、アメリカと友好国であるサンガラの内戦にジャックを絡ませ、同時進行するアメリカ国内での話が”新大統領の就任式”という、様々な時事や社会問題を巧みに脚本に取り入れた「リデンプション」と「シーズンⅦ」のように思われた。(以下、ネタバレを含んでいるのでご注意を)

24redemption_2 CTUでのジャックの行き過ぎた拷問が表面化から問題化。しかし、その時すべき事をしたまでと自負するジャックは、”召喚”を回避するため世界を転々と し、現在はアフリカはサンガラにて、地元の子供や孤児を対象とした学校を運営している特殊部隊時代の旧友:カール・ペントンを頼って身を寄せていた。
サンガラの情勢は極めて不安定。実際に虎視眈眈と政権奪還を狙うジュマ将軍は、武器・弾薬や兵士をかき集め、決起の時を待っていた。それでも兵士不足は深刻で、そこかしこで少年を狩っては洗脳して”少年兵”に仕立て上げていた。そこで目を付けられたのがカールの預かる子供たちだ。
その頃、アメリカは新大統領就任式を直前に控えていた。ダニエルズ大統領からテイラー大統領へ。そこにサンガラ・クーデターの報が入るが、現段階での指揮権は未だダニエルズにある。ダニエルズはテイラーに相談することなく在サンガラ米国人の早期撤収を指示し、テイラーの反感を買うことになる。
”少年狩り”から子供たちを守り、ジャックとカールは子供たちをサンガラから脱出させるべく米国大使館へと向かう。ところがジャックに弟や仲間を殺されたジュマ派のデュバクは執拗にジャックを追う。カールとは途中で別れて逃亡を続ける予定だったジャックだが、とうとう大使館へ子供たちを届け無ければならなくなる。そしてやっと到着した大使館でも、子供たちの受け入れには、ジャックの身柄拘束が交換条件となってしまう。
・・・となれば、条件をのむしかなく、晴れて?ジャックはアメリカへ送還となり「シーズンⅦ」につながるというわけだ(^^)
大虐殺の首謀者として国連の監視下にあったジュマ将軍がどのように資金を調達したか等には、どうもワシントンの中枢が関わってくる模様。新大統領とも懇意な(とりあえず)黒幕候補も登場しており、相変わらずの”灯台もと暗し”といった感じ。そしてマネーロンダリンクに関わっていたのが新大統領の息子ロジャーの友人であり、またまた大統領一家を巻き込む事態へと発展しそう。退任大統領のダニエルズも胡散臭さを醸し出しており、テイラー側の注意を惹きつける存在になりそうな気配だが、彼なりの正義は「ジーズンⅥ」で分っているし、首席補佐官のトムも傍に控えていたから、私は完全にフェイクと予想。悪人っぽいと言えば、サンガラ:アメリカ大使館駐在政務補佐官のトラメル。だけどこの人はジャックとは正反対ながらも、規律を重んじるタイプの愛国者と想像。融通は利かないが、最終的にはジャックの味方になるんじゃないかと予想。逆にロジャーの彼女あたりはのちのちに豹変しそうなタイプ。さてさてどうなる事やら(^^)
それにしても、ジャックと関わったばかりにカールは...。いいひとだったのに(泣)。(とはいえ、ターゲットは子供達で、直接の原因は不用意な子供の行動なわけで、今回はジャックこそが巻き込まれなんだけどね)。それでも「厄病神」とか思っちゃうよね、ジャックだし。(^^;

レンタルにも収録されている特典映像では「シーズンⅦ」の冒頭数分が見られる。強制送還の後、公聴会に召喚されたジャックだが、審議中に”FBI”から召喚されて途中退場。(おそらく、やんごとなき人物からの指示によるものと思う。)ジャックは”FBI”のワシントン支部で重大事件の捜査協力を要請される。即座に断るジャックだが、事件に関与している人物の画像を見せられ愕然、それは「トニー・アルメイダ」、目の前で死亡を確認したハズの元の同僚の顔だった。(墓暴きもしたらしく、どうやら正真正銘、本人らしい)。
「ええー、そんなのあり?」である。(確かにミシェルのことで逆上したままだし復讐心は分らなくはないが)。「シーズンⅥ」ではほとんどのレギュラー&準レギュラーが死亡もしくは退場となっており、メンバー総入れ替えでの「シーズンⅦ」を覚悟していたが、いやーまさかそう来るとはなぁ。「早く続きをみせてくれ~」と心をがっちり掴まれた「スペシャル・プレビュー」、流石は『24』シリーズだ。なので、レンタルといえどもお見逃しなく。(未公開シーンも、「え?」なシーンが含まれており、見ておいて損はなし)
ちなみに、DVDのリリース(レンタル共に)は7-10月に毎月3本ずつとのこと。いつもはTVでのOAを待ってたのだが、今度ばかりは待ちきれないかも。非常に楽しみだ!

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コメント

たいむさん、こんにちは~♪
ようやく見ました~!
アフリカの内紛とか少年兵を出してくるとは、かなり手を広げたな~という印象です。
シーズン7でもアフリカのシーンが出てくるんでしょうかねぇ?
とにかく驚いたのはアノ人!
無理やり生きてることにせんでも・・・。
しかも悪役???
なにはともあれ7月が待ち遠しい!
おっと、そのまえに5月はプリズンブレイクのレンタルがあるんです!

投稿: ミチ | 2009/04/09 22:15

■ミチさん、こんにちは
ヘンなものを送って済みませんでした(^^;
よくよく見るとすっげーチャチなんだもん。受信でのパケット代を無駄にさせちゃいましたね(><)

久々の「ジャック」にはそれだけで嬉しくなるモノの、「アフリカまで手を広げなくてもねぇ」、ですよね。しかもアノ人!!(^^;;
「無理やり生きてることにせんでも・・・」ってご意見には同感です。
ニーナもシブトかったけれど、こうなるともしやパパも生存しているんじゃ?なんて勘繰ってしまいますよ(笑)

>5月はプリズンブレイクのレンタル
うわ~。こちらはシーズン2で足踏みです。TV放送してくれないんだもんなぁ>シーズン3

しかし「24-7」はTV放送まで待てないかも。ということで、ミチさんの感想に歩調を合わせられればなぁ~と思ってます♪

そうそう、有川新作や万城目新作の読書の予定は?特に有川新作はおすすめなんだけどなぁ!

投稿: たいむ(管理人) | 2009/04/09 22:32

TB,それにコメントもいただいて、どうもありがとうございます~♪^^

ほんと、次回作の冒頭部分では、「ええー?そんなのあり?」でしたよね(^_^;)
マジ本人ですか??って思ったけど、やはり本人なんでしょうね~。
あの方よりもミシェルに復活してもらいたかったですが、まぁそれは無理でしょうね~(^^ゞ

つなぎのリデンプションとはいえ、ほんとに
上手く作ってあるなぁって思ったし、これでがっちりファンの気持ちを捉えて、これ見ちゃったら絶対に次シリーズ待ちきれなくなること必至。
やるね~・・と思いましたわ(^ー^* )フフ♪

投稿: メル | 2009/04/12 10:54

■メルさん、こんにちは
「24」は足踏みも多いけれど、期待を裏切りませんよね。ストライキのおかげでたくさん待たされてしまったけれど、今度もそれをうまく利用して「つなぎ」を入れるのだから商売上手です。

本当にシーズン7が楽しみですね!
レンタル開始後にまたお話できると嬉しいです♪

投稿: たいむ(管理人) | 2009/04/12 19:41

TB有難うございました。
不死身の男、ジャック・バウアー復活です。
相変わらず弾に当たらない男でした。
本編は、過去のドラマに比べて緊迫感がなかったですが、
女性初のアメリカ大統領など、シーズン7に向けて
急展開となりそうですね。
シーズン7冒頭ではあの人が再登場。
どういうこと!?でした。

今度、訪れた際には、
【評価ポイント】~と
ブログの記事の最後に、☆5つがあり
クリックすることで5段階評価ができます。
もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!!

投稿: シムウナ | 2009/04/15 23:51

■シムウナさん、こんにちは
不死身の男、ジャック・バウアーの復活が嬉しい「リデンプション」でした。
初の黒人大統領の次は女性大統領。実際のアメリカの先をゆく、予言めいた「24」。実際にテロがあっては困るけれど、ハラハラドキドキな展開はいつもワクワクしますよね。
シーズン7が待ち遠しいですねw

投稿: たいむ(管理人) | 2009/04/17 21:15

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