『xxxHOLiC14巻』より。
14巻は、13巻に引き続いて小羽ちゃんのお話から。侑子さんに”能力”(さくら姫の羽根)を対価に幸せを願った小羽ちゃん。祓う力は失っても、視る力は残ったままの小羽ちゃん。ほとぼりを冷ます時間と母親とは距離を開ける必要があり、力の訓練も兼ねていつかの”占い師のおばあさん”宅で暮らすことになった小羽ちゃん。いずれはおばあさんの後継ぎになるかもしれない、といった感じだ。
百目鬼を「静くん」と呼ぶ小羽ちゃんがとてもカワイイが、四月一日に関することを単刀直入に百目鬼に問う小羽ちゃんの気迫はなかなかのもの。百目鬼も真摯な小羽ちゃんには侮ることなく対等に接するのがとても良かった。これまで殆ど語られたことのなかった百目鬼の本心が垣間見られたのも嬉しいところ。(ぐっときたなぁー)
ようやく百目鬼との「仲良し」を認め始めた四月一日。それは四月一日が変わったから。そして「変わった」事を四月一日が自覚したから。とにかく自分の存在を強く意識し「此処に居たい」と願う事が何よりも大切なのだという。でも、四月一日はまだまだ変わりながら進み続けなければならないようだ。消えないように・・。
徐々に明かされ始めている四月一日の正体だったが、更に一歩踏み込んだ事実が侑子さんの呟きによって明かされた今回。「小狼と四月一日は同じであって違う者」とは以前にも言われていたが、四月一日は小狼が2つに別れた内の一つなのだそうだ。(残念ながら私にはどの”小狼”なのか判らないのが辛いところ)。対価として支払ったことで記憶がないのも、小狼とは姿かたちが異なっているのも邪悪なモノから”護る”為。「四月一日君尋」の名前は両親の願いが込められた偽りの名。実は四月一日の両親は亡くなったのではなく、別世界に存在しているらしい。来るべき日の後、”君を尋ねる”日がくることを願わん・・・とのこと。
侑子さんの呟きは『ツバサ』でのエピソードが大きく絡んでいることから、アチラの世界で何が起こっているのか分らない私ではやっぱり理解しきれない感じ。四月一日の両親もおそらく・・と思うけれど確信できないのがもどかしい。佳境に入ってからというもの新刊が出るたびに『ツバサ』を読んだ方が良いのでは?と思っていたが、今度こそザックリとでも読まないと全体像が解らないのでは?と危機感を持った。年貢の納め時かなぁ~。
ひさしぶりに”侑子さんの店”にお客が現れた。妖しげな彼女が四月一日にどんな影響を与えるのかは次巻へと持ち越されたが、遂に侑子さんと遙さんが出逢い、時が満ちて来ているのは間違いなさそう。マルモロの頑張りにも涙がそそられた。雑誌の連載が終わったとは聞いていないが・・・最終回まではあとどの位かしらね?
長くなったのでアニメ『春夢記』(前編)の感想へ後ほどに。
| 固定リンク
コメント
こんばんはー。
DVD面白そうですね。今更買い直すのも何なんで、たいむさんのレビューを見て妄想します。
TVアニメで取り上げられなかったネタを拾った感じなのかな?ファンには嬉しい企画ですね。
投稿: アビ | 2009/02/20 22:39
■アビさん、こんにちは
さすがに3000円の価値を持つDVDですからねぇ。ヘタなモノを作られては困りますが、おおむね満足のいくモノで良かったですよ(^^)
小羽ちゃんと百目鬼のところは、コミックスの無言と表情から想像する方が良いとも言えますが、アニメでも、四月一日が川にたたずむところの見せ方が上手いし、イイトコドリで脳内補完です(笑)
>ネタを拾った感じ
うーん、そうでもないような。。。
後半の4つのお話を見てみないことにはまだ分りませんが。
投稿: たいむ(管理人) | 2009/02/21 14:44