OVA「MS IGLOO 2 重力戦線 (2) 陸の王者、前へ!」
<白きザク、ホワイトオーガー>VS<61式主力戦車5型>
前作:「あの死神を撃て!」がもう一つだっただけにあまり期待していなかったのだが、思いの外、ググッと引き込まれるような重厚な戦闘シーンを見せてくれた今回。「これならば!」と次回も期待出来ようというものだ。
それでも「重力戦線」は、”熱き男の闘い”というよりは、戦争に人生を狂わされ、心奪われての狂った闘い、という印象が強く、だから”死神”であり、その”死神”が効いていた「陸の王者、前へ!」だったように思われた。
【U.C.0079】7月:ヨーロッパ北部戦線
相変わらずMSの前では劣勢な連邦軍。物量のみでかろうじて踏みどどまっている状態が続いている。新たに第301戦車中隊第1小隊に配属されたのが《61式》ドライバー:レイバン・スラー軍曹。過酷な2人乗り戦車の《61式》。彼のパートナーとなったのはハーマン・ヤンデル中尉で、仲間内からも「死神」と呼ばれている男だった。ヤンデル中尉はその名の通り病んでいる(違っ・・わなくもないけど)。以前”白いザク”に戦車ごと踏みつぶされた時に片足を失ったが除隊せず、以来”白きザク:ホワイト・オーガー”に復讐することだけを心の糧とし、取り憑かれたように戦場に留まっていた。確かに《61式》を操る技術には長けているが無謀と戦術がほとんど紙一重。狂気じみたヤンデルに不安と恐怖心を募らせるスラーだ。やがて裏工作から”ホワイト・オーガー”のエルマー・スネル大尉の隊を引きつけることに成功するヤンデル。二個小隊からの”特別編成”部隊を組み、夢にまで見た対決の時を待つヤンデルだった。
今回の戦車とMSの対決では、どちらに肩入れ(感情移入)することなく、ただ展開をドキドキしながら見守っていた感じ。とはいえ主人公側が非業な最期を迎えるのがこのシリーズであり、多少穿った見方をしていたのだが、これがどうしてどうして。。 前作以上に楽しめる戦闘シーンに仕上がっていたと思う。(結末の結末は読めたが)
レイバン・スラー軍曹が、『MS IGLOO』シリーズでのオリヴァー・マイ中尉的位置付になったのも良かった。やはり”時代の証言者”が居る居ないとでは余韻が違う気がする。
この時期から漸く息を吹き返しはじめたという連邦軍。次回作「オデッサ、鉄の嵐!」ではガンタンクが登場。どんな男のドラマが待ってるのか、”黒い三連星”を垣間見ることができるのか、4月のリリースを楽しみに待ちたいと思う。
余談:そういえば、EDテーマ曲が柿島伸次の「PLACES IN THE HEART」。柿島さんといえば、ニコルやレイのピアノ・・・というイメージで、それしか知らなかったけれど、歌も唄われるのだなぁーと、しみじみ聴き入ってしまった。
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コメント
こんばんは^^
いつもTBありがとうございます。
本文と関係の無いコメントで大変恐縮なのですが、この度私のブログでお奨めブログ集を公開しました。こちらにもリンクを張らせて頂いたのですが、もしご都合が悪いようでしたらご連絡くださいませ。
今後ともよろしくお願いします^^/
投稿: KLY | 2009/01/23 01:53
■KLYさん、こんにちは
お奨め~などとこちらこそ恐縮ですが、リンクは全然問題ないですよ。連絡ありがとうございました。
投稿: たいむ(管理人) | 2009/01/23 17:57