「チェ 39歳 別れの手紙」みた。
「チェと共に革命を体験すること」に徹底的にこだわったソダーバーグ監督というが、どちらかといえば、PART2である『39歳別れの手紙』のほうが、より「チェ・ゲバラ、革命の旅」の追体験であり、また、未だに理不尽や不正が横行する世界の実態における根源やカラクリ、変わらない理由を見たような気がした。でもそれはPART1の『28歳の革命』があってで合わせ技。とにかく、エルネスト・チェ・ゲバラは、最期まで純粋に気高き人だった。 (以下、若干内容に触れているのでご注意ください)
冒頭、キューバからチェ・ゲバラが姿を消したという説明が(字幕で)なされ、カストロによって「自分の革命の旅は、あらゆる南米大陸の自由の獲得するまで終わらない」との内容が記された、チェ・ゲバラ別れ(決意)の手紙が公表されるところから始まった。 『28歳の革命』ではチェ・ゲバラの人物描写があまりにも客観的で良く解らなかった彼自身の正義や覚悟だったが、今度は「自らに課された使命」と言うかの強烈な意思がビンビン伝わってくるように感じられ、ヒューヒューとなかなか治まらない喘息の発作に耐え続けながらも、人々の支援と発起を待ち、諦めない彼の姿に計り知れない気力と信念の強さを感じた。 キューバ革命から約10年。南米は革命以前とまるで変わらない部分と、大きく変化を遂げた部分とが混在していた。また、かつては苦湯を呑まされたアメリカも、同じ轍は踏むまいと対策を講じており、明らかに以前とは何かが違っていた。 チェ・ゲバラに誤算があったとしたら、おそらくそれらを掌握できなかったことだろうか。中でも一番の誤算は、当事者にあたる人々の支援が得られなかったこと。キューバ革命の過程では、農夫らが次々にチェ・ゲバラの元に集まり、彼の魅力からもどんどんと部隊は膨れ上がっていった。しかし今回は減る一方。政府の圧政と暴力に苦しめられながらも人々は”武装闘争”を嫌った、生活の場の破壊を怖がった、それが理由。変わらず農夫には敬意を払っても、どんなに「悪政を正し、誰もが安心安全に暮らせる国を!」「学校や病院を作ろう!」と正しき事を訴えても、基本が”武装闘争”である限り・・・なのだろう。 それによってゲリラは孤立無援化が進み、遂にチェ・ゲバラも捕らえられてしまう。それでも、最後まで人々を憎まなかったチェ・ゲバラ。「神を信じるか?」と問われ、「人間を信じる」と答えたチェ・ゲバラ。革命の失敗は悔しかっただろうに、信任が得られず失敗に追い込んだ人々に対しては「政府の嘘を信じたのだろう」と、負け惜しみではなく、あくまでも”悪しき政府”を非難したチェ・ゲバラ。嘘を嫌い、最後まで己の正しさを信じ続けていた彼だった。・・・これはキツいなぁ。 ゲリラをボリビア軍に売る村人や農夫には「なぜ?」と思いたくなったが、最近良く聞く「破壊からの再生」という言葉に、理屈は解るが同意しきれない私であり、やはり”武装闘争”こだわるチェ・ゲバラを支持しきれない私であることを思い出す。私も彼らと同じなのかもしれない。こうした曖昧さが良くない現状維持を助長し、良くないと思いながらも、何もしないから何も変わらないし、変えられない。変わるはずがない。そんな事実に情けなくなるが、なんだか分った気がした。
やはり「28歳の革命」と「39歳の別れの手紙」は一つの作品。成功と失敗、生と死、対になる両方を見て漸く解ることがあるよう思った。
総評:★★★★☆++ 好き度:★★★★☆ オススメ度:★★★★☆
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» チェ 39歳 別れの手紙 [今宵、サムソン・マスマスラーオの映画座で]
= 『チェ 39歳 別れの手紙』 (2008) =
1959年にキューバ革命に成功した後、国際的な名声を得たチェ・ゲバラ(ベニチオ・デル・トロ)。
しかし、チェ・ゲバラは変装した姿で家族と会い、最後の食事を済ませると、急に姿を消してしまう。
そして、ラテン・アメリカの革命を目指し、ボリビアを訪れるが・・。
{{{:
製作国/フランス : スペイン Guerrilla (133分)
監督: スティーヴン・ソダーバーグ
製作: ローラ・ビック..... [続きを読む]
受信: 2009/02/08 21:05
» 映画「チェ 39歳 別れの手紙」 [FREE TIME]
映画「チェ 39歳 別れの手紙」 を鑑賞。 [続きを読む]
受信: 2009/02/08 22:51
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「28歳の革命」がキューバ革命の成功への高揚していったのに対して「39歳別れの手紙」は黄昏のムードである。キューバに別れを告げ、ボリビアへ渡った彼を待ち受けていたのは軍事政権とその下での貧しい人々。革命が起きる下地はあるが、ここでは条件が欠けていた。それは...... [続きを読む]
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受信: 2009/02/09 19:50
» チェ 39歳の別れの手紙/スティーブン・ソダーバーグ/ベニチオ・デル・トロ [永遠の夕暮れ]
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受信: 2009/02/11 21:44
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「チェ 39歳 別れの手紙」★★★☆
ベニチオ・デル・トロ 主演
スティーヴン・ソダーバーグ 監督、2008年、133分、スペイン、フランス
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医学生だった頃、
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持つものと持たざるものの現実を知り、
そして革命に立ち上がったひとりの男。
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受信: 2009/02/11 23:18
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» [映画『チェ 39歳 別れの手紙』を観た] [『甘噛み^^ 天才バカ板!』]
☆ケレンはないし、けしてドラマチックに描いた作品でないことは、『チェ 28歳の革命』(クリック!)を既に観ていたので分かっていた。
故に、どうにも先ず観るロードショー作品は娯楽作優先になり、『チェ 39歳 別れの手紙』は公開から観るのが遅れていたのだが、昨日、観てきた。
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この後編、評判が悪いようだが、私は前編に劣らず楽しんだ。
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受信: 2009/02/15 22:44
» チェ 39歳別れの手紙 [Diarydiary!]
《チェ 39歳別れの手紙》 2008年 アメリカ/フランス/スペイン映画 - 原 [続きを読む]
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» チェ 39歳の別れの手紙 [ももママの心のblog]
カンヌでは1本だった映画を、あまりに長いのでパート1と2に分けた、そのパート2。キューバ革命成功直前で終わった1だが、2はその成功物語からいきなり、ボリビアを目指すチェを描く。この辺りが、予備知識なしでは少々辛いですが・・・... [続きを読む]
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そんな中でも、今日はちゃんと定時に仕事があがれたので、新宿ピカデリーに昨日見逃した映画を取り返しに観てきましたw。
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********************... [続きを読む]
受信: 2009/02/22 16:49
» チェ★39歳の別れの手紙レビュー [銅版画制作の日々]
CHE PARTIE 2
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チェ語録
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映画の中のセリフにもあ....... [続きを読む]
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コメント
チェ・ゲバラとフィデル・カストロ。
この2人がいたからこそキューバ革命は成功したと思います。
ならばボリビアでの革命が進まなかったのはフィデル・カストロのような人がいなかったからだと思いました。
革命は一人ではできませんが、一人一人が動かないとできない。そんなメッセージを感じましたよ。
投稿: にゃむばなな | 2009/01/31 18:21
■にゃむばななさん、こんにちは
革命に知力・行動力のある指導者的存在は不可欠ですが、最も底辺にある大多数の支持をより多く得られなければ、どんなカリスマでも成功は難しいと思っています。
「タイミング」が革命成功最大の秘訣みたいですね。
投稿: たいむ(管理人) | 2009/01/31 18:46
こんにちは♪
孤立無援の中でも自分の信念を貫き通す
強い精神等に、一部ではあまり語られて
いなかったカリスマ性を見出すことが出
来たし、それ以上に
>武装闘争こだわるチェ・ゲバラを支持
しきれない
が、ボクの中でも大きく占めてるんですよね。
たいむさんが(↑)のコメントで述べてる
>「タイミング」が革命成功最大の秘訣
これも同意見です!
コンゴ&ボリビアの失敗を見るとゲバラは
時流を読めなかった感じがしました。
まぁ何はともあれ好、悪印象ない交ぜに
なってしまいましたが、本2部作は観てヨ
カッタと思える作品でした♪ (゚▽゚)v
投稿: 風情♪ | 2009/02/01 00:01
■風情♪さん、こんにちは
>時流を読めなかった感じ
私もコレに尽きると思うんですよね、失敗は。
誰であって、この時期では無理だったんじゃないかな?って。
キューバ革命も、古くはフランス革命でも、その瞬間に全ての条件が揃っていたからだと思うのです。何一つ欠けても革命なんて成し得ないのでしょうね。
分ったような解らないような・・という2部作。私も見て良かったです。
投稿: たいむ(管理人) | 2009/02/01 09:50
こんばんは。
名前と顔しかしらなかった人なので、
たとえその地で死を迎えようと、わたしはてっきり、
ボリビアでもなんらかの功績があったのだと勝手に思っていて…
何か事を起こす前にどんどん孤立して、散り散りになって…だなんて、
呆然としながら観てました。
武装闘争以外に道を知らない、でも、純粋に人を信じ、人のために生きようとした男、
その人生を見届けたような気がして、無音の終幕をぽか~んと観てました。
投稿: 悠雅 | 2009/02/02 01:10
こんにちは♪
見て良かったと思える二部作でした。
カリスマ革命家はどこにでも通用するのかと思いきや、さにあらず。
所変われば人も変わる。
ちょっとした誤算がだんだん大きなほころびとなっていくのを息が詰まる思いで見つめていました。
何よりも貧しい農民の心を変える事ができなかったのは辛かっただろうな。
目標を見失う兵士が続出し士気が落ちる中で、一人だけ己が身を奮い立たせていたであろうチェに心を寄せてしまいました。
投稿: ミチ | 2009/02/02 12:16
■悠雅さん、こんにちは
私は、多少知識を入れて「39歳・・」に臨んだので、失敗は分かっていましたし、おかげで死へのカウントダウンを見ている気がして中盤から辛くなりました。
本当に純粋な人でしたね。
無音は一瞬事故かとも思いましたが、そういう演出だったと思うと感慨深くなります。
投稿: たいむ(管理人) | 2009/02/02 20:42
■ミチさん、こんにちは
私も見て良かったな~って思いました。
今なら28歳と39歳を続けて見られるんですよね。(辛いからしないけど)
>所変われば人も変わる。
まさしく!!
空回りしはじめ、悪循環が起こり・・・と見ているのが辛かったです。
人間を信じると言いきった彼のことばが印象的でした。
投稿: たいむ(管理人) | 2009/02/02 20:47
たいむさん、こんばんは!
ゲバラにとってキューバ革命の成功は強烈な体験だったのだと思います。
それは自分の信念を強く補強したような気がします。
そのためボリビアではキューバとは異なる状況と、彼の信念、認識の間にズレが生じていたのでしょう。
状況に合わせて変化するには、ゲバラは自分の信念に忠実すぎたのかもしれません。
投稿: はらやん | 2009/02/02 22:45
こんにちは。
本日鑑賞してきました。
前編と後編・・・
まさに成功と失敗でしたね。
無音のエンドロールで余韻に浸ってしまいました。
投稿: BROOK | 2009/02/03 14:30
■はらやんさん、こんにちは
>状況に合わせて変化するには、ゲバラは自分の信念に忠実すぎたのかもしれません。
そうですねー。純粋だなーってとにかく思いましたから。
いつも理想と現実の狭間にいた人なのかもしれないって、なんとなく思います。
■BROOKさん、こんにちは
対照的な28歳と39歳でしたね。
連続して見ていたら、もっと切なくなったかもしれません。
無音のEDロールは思い切った演出でしたね(^^)
投稿: たいむ(管理人) | 2009/02/03 16:50
たいむさん、こんばんは。
この2部作をきちんと劇場で
続けて見ることができてよかったです。
28歳ではわけもわからず。。ただ、疲れたんですが
この39歳は、辛かったぶん、感情移入してしまいました。
彼は、なぜ、あそこまでする必要があったのか。
自分の暮らしと言うものを捨て、
ジャングルを空腹で歩き回り、
仲間を殺され、ぜんそくで苦しみ。。。
そして、デルトロはなぜ過酷な撮影に耐えたのか?
信念と言う精神力で、人はこんなことまでできるものなんですねぇ~~。
投稿: mariyon | 2009/02/07 00:09
■mariyonさん、こんにちは
>そして、デルトロはなぜ過酷な撮影に耐えたのか?
ソコですか!!(笑)
信念でここまでできちゃう人ってスゴイとしか言えませんよね。
私もこちらはかなり感情移入しながら見ていました。
投稿: たいむ(管理人) | 2009/02/07 17:32
こんばんは!たいむさん☆
後編は辛かったですねー。
なんだか、もう疲れてを感じてしまいました。
2部作だったので観れて満足というか
知るきっかけになって良かった!と思いました。
投稿: こべに | 2009/02/09 19:56
■こべにさん、こんにちは
どうしてそこまでできるのだろうーって切なくなりましたね。
明暗という2部作ですし、見るならはセットで見たい作品ですね。
私も良いきっかけになりました。
投稿: たいむ(管理人) | 2009/02/09 21:00
こんばんは
第一部だけ見ると、「やっぱ武力無しでは革命は成しえないのかなー」と思っちゃいますけど、第二部を見ますと「武力だけではダメなんだな」ということがよくわかりますね
そういう意味でも両方見ないといけない作品ですよね。前編でギブアップしてしまった方もわりとおられるようですが・・・
純粋な善意から出た行動も、「ありがた迷惑」としか受け取られないことってけっこうありますよね
それでもその人のためと思ってやり遂げるべきなのか、受ける側の気持ちをくむべきなのか・・・ むずかしいところであります
ただ、チェ・ゲバラは思想・主義を越えて一人の人間として、大した人物だったんだな・・・と改めて思いました
投稿: SGA屋伍一 | 2009/02/15 18:11
■SGA屋伍一さん、こんにちは
>「やっぱ武力無しでは革命は成しえないのかなー」と思っちゃいますけど、第二部を見ますと「武力だけではダメなんだな」
そうですねー。武力闘争にこだわる理由がやっぱりまだ分らないのだけど、
「想いだけでも、力だけでもダメなのです」なんて言葉を思い出して、「力」も必要なのだとおもってしまうところです。
SEEDってほんと名ゼリフが多い作品ですよね(^^)
>チェ・ゲバラは思想・主義を越えて一人の人間として、大した人物
みんな何かに縛られて生きてるんですよね。その方が楽だから。チェの姿から、「人間を信じる」って自由なんだなーってつくづく思うのでした。
投稿: たいむ(管理人) | 2009/02/15 21:14
たいむさん、こんばんは^^
相変わらず、アップの遅い私で今頃の
コメントですみません(^^ゞ
私も映画を観ている観客としては、農民のために
一生懸命なゲバラを裏切るのはなぜ?と観ていたのですが
当事者となったなら、やはり武力闘争は怖い感じがして
そのような行動もとるかもしれないと思いました(^^ゞ
前後編を通じてひとつの作品ですよね。
ゲバラの明と暗、生と死を観てきて、ゲバラが
今でも人々に愛されている魅力がわかったような
気がしました。。。
投稿: ひろちゃん | 2009/02/19 02:41
■ひろちゃん、こんにちは
何時でも歓迎しますのでごゆっくり♪
そう、何で立ち上がらないの?と思ってしまいそうになるのだけど、綺麗事済まないのも事実。苦しいけれど、今より良くなる絶対の保証はないわけで、躊躇したり、楽な方へ逃げる気持ちもわかりますよね。
「28歳」でもういいか~と思った人も少なくなさそうですが、併せてみてナンボの作品って気がしますね。チェの一生というにはまだまだ足りない気もしますが(^^)
投稿: たいむ(管理人) | 2009/02/19 16:51