« 『夏目友人帳 (7)』 緑川ゆき(作) | トップページ | 2月の新刊アレコレ。 »

2009/01/07

アニメギガ(20)~アニメーション監督:大地丙太郎

第20回目のゲストは、大地丙太郎さん。代表作は『こどものおもちゃ』や『ギャクマンガ日和』、『おじゃる丸』等で、ギャク系作品を多く手がけられている監督さん。でもこのジャンルは私から一番遠いモノ(なのか?)で、いいトコ『おじゃる丸』くらいしか知らない私だ。放送前は「これでトークに付いて行けるのか?」と少々不安に思っていたが、始まってみればまったくの杞憂。大地監督はお茶目な顔立ちで気さくな印象。なんであれ制作側のトークは興味深いし面白いものだ。「自分は”お笑い”一筋!」と言い切るだけあって、作品を自画自賛しながら、とにか好きで楽しんで仕事をしている様子がアリアリと伝わってくるのが実に良い。私もとても楽しい気分になった。

息もつかせぬテンポで畳み込む手法。頭で理解する前に反射で笑ってしまうようなギャクの連発。”笑い”の判断基準が”自分”で、”自分の(お笑い)レベルは高い”と自負する監督で、余計なモノが全く入り込む隙間が無い位に計算しつくされた(もしかしたら)芸術作品が大地アニメ。(通常の1.5倍のテンポのような)限界への挑戦であり、(定点カメラや2秒の空白・無音など)型に縛られない冒険であり、緩急の付け方にこだわった、チャンバラシーン等では大雑把な(デティール)中の、ココゾという場での一瞬の煌き(キメの一発)で視聴者を納得させ、魅せてしまう演出に思わず唸ってしまう。
アニメ以外の活動として、舞台での”殺陣”演出を手掛けられているとのこと。実際にご自身の”殺陣”を披露してくれた。汗だくでの渾身の立ちまわりには拍手喝采!殺る役と殺られる役の2回が演じられたが、殺られる番での相手役の女性がサプライズ!見知った顔と思ったらなんと声優の名塚佳織さんだった。こちらも見事な”殺陣”を披露。監督を斬った後、くるくると刀を回す手業が決まっていた。名塚さんは多数の大地作品に出演されており、監督とはデヴュー以来懇意にされていて”殺陣”仲間でもあるそうだ。(”1.5倍”を演じる声優として、少しトークにも参加された)
大地作品の中で、ギャクを完全封印した唯一異色なシリアスな作品が『今、そこにいる僕』。(名塚さんも出演)。”お笑い”をずっと続ける為に、あえてシリアスに挑戦する事で飽和状態になった思考や目線をリセットしたかったのだと言われていた。物語は、日常化した戦争に子供が借り出される凄惨な世界を描いたもので、子供が無表情に引鉄を引くシーンには「痛いよ、泣きそうだよ・・」と思った私だったが、切り替わったカメラの前では監督が泣いていたhappy01。「リセット」とはいえ、制作は非常に辛かったと言われ、完成後も見直すことが出来なかったという。大地監督は喜怒哀楽が明瞭な、非常に感受性豊かな方のようで、なんだか好感度が更にアップした瞬間だった。

「監督にとって、ギャグアニメとは?」の最後に質問には「人生」と答えられた大地監督。今後は元気一杯な”冒険活劇”をやりたいと意欲を見せられていた。今後益々のご活躍を祈念したいと思う。

次回は総集編「声優大集合(第2弾)」で、釘宮理恵さん/宮野真守さん/鈴村健一さん/田中真弓さんらのダイジェスト及び未公開トーク集。見逃した方にはラッキー企画だね(^^)

放送日は以下の予定。
2009/2/4 水曜日(火曜深夜)午前0:00∼0:39[BS2]
2009/2/4 水曜日 午後18:00∼18:39[BShi]

|

« 『夏目友人帳 (7)』 緑川ゆき(作) | トップページ | 2月の新刊アレコレ。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/106009/43662436

この記事へのトラックバック一覧です: アニメギガ(20)~アニメーション監督:大地丙太郎:

« 『夏目友人帳 (7)』 緑川ゆき(作) | トップページ | 2月の新刊アレコレ。 »