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2008/12/16

DVD『xxxHOLiC◆継』第七巻

Holic_key_7_2 DVD第七巻は、第十二話「真実 ホントウ」、第十三話「報恩 オカエシ」 の2話が収録。十二話では、とうとうひまわりちゃん自身から四月一日に真実が明かされる。特異な体質を持っていることを、平然を装いながら四月一日に告白するひまわりちゃんが痛々しい。十三話はガラリと雰囲気を変えた大団円。懐かしのあのキャラ、このキャラがさりげなく登場するのが楽しい最終話だ。
封入インタヴューは真打ち登場!四月一日役のじゅんじゅん(福山潤さん)。そして毎回の水島監督。ドラマCDは小羽編「贈り物-マゴコロ-」。

やはり『xxxHOLiC◆継』での最大のイベントが12話だと思う。原作でもひまわりちゃんの正体は長いこと明かされなかったが、言うなれば原作前半のクライマックス的位置付けにも匹敵し、それがアニメでの締めくくりになった事をとても嬉しく思う。ひまわりちゃんの正体はとりあえずアヤカシではない、とだけ言っておくがここで事細かに説明するのは止めておく。どうか原作を読むかアニメを観るかして号泣して欲しい。でも「号泣」言っても可哀想だから泣くのではなく、他人をおもいやる気持ちの美しさに泣けるということ。色んな事に気が付き成長していく四月一日であり、ひまわりちゃんであり、百目鬼といったメンバーの友情を強く感じられる事と思う。(おかげでみんなが侑子さんの店の常連になりそうだけどw)
13話は完全にキャラクターでの打ち上げ大会。キツネのおでん屋に全員集合で大宴会だ!

封入インタでは、福山さんの四月一日に対する想いが語られていた。噛み砕いていえば、四月一日と共に成長した自分であることは間違いないけれど、四月一日は福山潤を通すことで、四月一日の道行を進むことができ、その上で福山潤は四月一日の経験を追体験している、という感じで、決して「分身」とかではなくて強いて言えば共有関係。自分が創った四月一日が自分自身をカタチ創る、そんなイメージなのだそうだ。水島監督の「四月一日を描くにあたり」は、いい子になり過ぎないように気を付けたとのことだった。確かに四月一日は物凄くイイ子なんだけど、俗に言う「優等生」とは違うんだよね。「人としての深み」が感じられるように皆で頑張ったそうだ。

ドラマCDも小羽編の「贈り物-マゴコロ」。脚本は横手美智子さん。コチラも真打ち登場といった感じで今回はコメディ色が抑えられており、侑子さんの訓戒と四月一日の気付きが含まれた正統派なお話だった。
カレンダーに付けられたある日の「印」の意味が思い出せないでいる四月一日。ひまわりちゃんとの約束を忘れるはずがない。侑子さんとの約束なら別の意味で忘れらないし、百目鬼だったらそもそも覚える気がない・・どんなに思いを巡らしてもまるで分らない。そこに「小羽ちゃんを忘れているんじゃない?」と横やりを入れたのが侑子さん。慌てて「忘れるわけがない」と言ってみたものの、実は半分図星だった後ろめたさから、思わず「小羽ちゃんの”何かの”記念日」にしてしまう四月一日だった。そこで「記念日」だから贈り物をしなくちゃという安直な発想に至る四月一日。しかし小羽ちゃんに何をプレゼントしたら喜んでもらえるのがまったく見当がつかない。「贈り物とは、モノに乗せてココロを贈るもの。単純に考えなさい。」と侑子さんに諭されて、「遊園地」に誘うことを決めた四月一日だった。楽しいひと時を過ごした四月一日と小羽ちゃん。けれど「遊園地」のような人が多く集まる場所は小羽ちゃんにとってはあまり良い場所ではないのだと、後に侑子さんから聞かさせる四月一日だ。考え無しの行動に罪悪感を覚えた四月一日は小羽ちゃんに謝罪しようとするが、「嬉しかった」と言った小羽ちゃんの気持ちを尊重して、後悔するのはやめなさいと言う侑子さん。・・要は、間違っていた選択肢を悔やむより、その上で得られたより良き真実を大切にしなさい、という事。『コードギアス』でも「修学旅行はどこへ行くかではなくて、誰と行くかだ」とミレイ(同じく大原さん)がルルーシュ(同じく福山さん)に言っていたが、同じことだよね。・・ということで、小羽ちゃんと四月一日は話合いの中から互いの思い遣る気持ちを確認しあって、めでたしめでたしとなった。(ちなみにカレンダーの印は小羽ちゃんとは無関係で、やはり侑子さんがトボケていた、というオチである)

これで「継」もオシマイ。とはいえOAD『xxxHOLiC 春夢記』前後編が、原作『xxxHOLiC』14、15巻の”初回限定版”でセット発売されることが決定しており、アニメでももう少し楽しむことができる事となった。既に予約済み。とりあえず2月発売の14巻を原作ともども楽しみに待ちたいと思う。

「ツバサ」「×××HOLiC」オリジナルアニメーション公式サイト

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