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2008/12/03

アニメギガ(19)~声優:田中真弓

第19回目のゲストは、田中真弓さん。声優では少年の役が多いように思うけれど、舞台やナレーション等、多彩な活動をされているベテラン声優さんだ。
全身ミドリの衣装に”亀の甲羅”を背負って登場したと思ったら、茶目っ気たっぷりなマシンガントークが始まって度肝を抜かれたが、年の功より亀の甲(違っ)、堂々とベテランの風格を見せ付けられた感じだった。トークではさすがに衣装替えされたが、『ワンピース』の”パイレーツ旗”を彷彿させる柄の真っ赤なセーターを選ばれるあたりも視聴者サービスなのだろう。とにかく「人を楽しませる事が大好き。」という田中さん。ラボのコーナーでは更に派手な衣装に着替えられて、趣味と実益を兼ねた”ジャグリング”の技を披露してくれるワケで、その徹底振りには「プロ」を感じるところだ。

思うに、”楽しませよう”というのは自身の感情の現れだろうが、それが偶々仕事になったという感じでもあり、”喜んでもらえて嬉しいのは自分”と知っているから”思わずやってしまう”ような風に思われた。「案の定」と言うべきか、特に目立ちたがり屋な子供ではなかったにも関わらず、小学2年生の時に「かぐや姫」の朗読を指名され、声色を変えるなど情感たっぷりに演じたところがクラス中の拍手喝さいを受け、その快感から女優を志すようになったというのだから、当たらずと雖も遠からず、ではないだろうか。ネタを明かせば、暗記するくらい聴き込んだ雑誌の付録の”ソノシート”をそっくり真似ただけとのことだが、才能の片鱗は既に現れ始めていたのだろうね。
声優の仕事は、劇団に入団して半年後くらいから始められたとのこと。少年を演じた『ダッシュ勝平!』で一躍名前を挙げたが、チョコチョコ出演していた他の役どころは”少年”ではなかったらしい。”少年役”との出会いは、田中さんの運命を大きく変えたといっても過言ではなさそうで、「田中さんにとって声優とは?」の最後の質問では「神様からのご褒美。」、つまりは「お金になる仕事」と正直に答えらていた。”少年役”で確実に名前が挙がる声優の地位を築きあげて”安定収入”が獲得できたという意味ではあるけれど、勿論守銭奴的な思考からではなく、「大好きで一生続けたい舞台は金にならない。むしろ・・・」という想いが前提にある、感謝の意がこもった「ご褒美」だということは、言わずもがな、だろう。
そんな声優業では、「自分であること。」を常に念頭に置かれているという。代替の効かない”オンリーワン”な役者になることが最終目標とのことだった。例えとしては「八奈見乗児」さんをあげられた。確か山寺宏一さんも同じことを言われていた覚えがあるが、誰が聴いてもその人で、どれも同じなのに個々に対してはその人以外はありえない、という唯一無二で圧倒的な存在の、まさしく声優の頂点として羨望の的なのだという。
「類型」についての話も興味深かった。類型とは、「共通する基本的な性質や特徴」ということで、声優は「類型を要求される職業」ではあるけれど、「吹替えにおいてはリアルであることが、必ずしもリアルではない。」とされ、類型を的確に表現しながらも”過剰”さはナチュラルに、更にその中に個性を吹き込む事が「プロの技」なのだと私は解釈した。田中さんの言われていた「自分であること」にも通じるものと思う。
そのあたりを小手先の器用さでソコソコ演じてしまうのが最近の若手声優。いまや後進を指導する立場でもある田中さんは、そんな若手達を「血を流していない」と表現されて、「安易さ」を危惧されていた。声優の増加と膨大な作品数から、ただ私が把握し切れていない事もあるが、個性があるようでコレという特徴が思い浮かばない若手声優が多いように思われ、誰でも良いの(誰がやっても同じ)じゃないか?と思うことが多々あるこの頃だ。キャラクターの人気がそのまま声優の人気になる事も少なくなさそうで、人気作品に出演さえすればとりあえず名前は売れるみたいな所を完全否定はできないだろう。努力なしで主役が演じられるほど甘い世界ではないと思うが、”仕事に向き合う態度”とジェネレーションギャップは全くの無関係で、「どれだけ自分と仕事に誠実であるか」であり、貪欲さと誠実さがあってこそ勤まる職業だと言われているのだと思った。「血を流す」ということは、基本中の基本で、絶え間ない努力と不屈の精神そのもの、なんじゃないかな?身にしみるよねcoldsweats01

現在は声優のほか、仲間と劇団を運営しながら積極的に女優活動されているとのこと。少年役が定着している声優業でも今後は「女性」を演じたいと言われた田中さん。サービス精神も意欲も大勢な田中さんの、今後ますますのご活躍を祈念したいと思う。

次回のゲストは、監督:大地丙太郎さん。申し訳ないことに全く知らない監督さんなのだけど、NHKの「おじゃる丸」の監督さんとのことだ。

放送日は以下の通り。
2009/1/7 水曜日(火曜深夜)午前0:00∼0:39[BS2]
2009/1/7 水曜日 午後18:00∼18:39[BShi]

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