« 「デス・レース」みた。 | トップページ | 機動戦士ガンダム00 2nd.(#09) »

2008/11/30

山口-広島の旅**【広島編(1)】

宮島口に到着したのは午後4時前。高速道路は利用しているものの案外近いものだ。首都圏では「距離と時間」の感覚が地方とは全く異なる為、計算どおりにいかずにイライラすることしきりだが、こちらではほぼ想定通りに事が運ぶから気分が良い。Dsc00667車載のナビが「馬鹿ナビ」と判ったことから、あえてナビ指示にさからって路上の案内看板に従ってみたところ、渋滞を回避してホクホクなんてこともあり、余裕で到着できたのがとにかく良かった。
西日本は地元よりも幾分日没が遅い為、チェックインを済ませてから速攻で「厳島神社」へ行くことにする。10分置きに船が出ているのが有り難い。地元では夕日は海に沈むものだが、船上では山に沈みかかった夕日が綺麗で思わずパチリである。
(以下、旅レポではあるけれど、個人的なメモリーの役割を兼ねているため長文。お付き合いいただければ何よりです。)

Dsc00671 宮島桟橋から海沿いに厳島神社へと向かう途中、さっそく鹿のお出迎えに合う。鹿といえば奈良だろ~と思うのだが、こちらでも鹿はマスコットなのだそうだ。写真を撮ろうが触ろうが、人慣れしていて悠然とした鹿たち。奈良ではせんべい目当てに囲まれたが、こちらは近寄っても来ないのがなんとなくツマラナイ。(餌を持っていないのもあるが)。
厳島神社の入場は17:30までで滑り込みセーフ!(ロープウェイはアウトだったが)。干潮時でちゃぷちゃぷを体験できなかったのが残念だったが、映像でしか見たことのない「国宝」に今まさに自分がいると思うとなんだか恐れ多い気分になる。どこからでも大鳥居が見えるのもスゴイ。(壁がないからだが)。Dsc00684神社なだけに”おみくじ”も引ける(1回100円)。折角なので六角(八角?)柱のハコを振り、出た軸の番号の引き出しから”おみくじ”を貰う。 『平』だった。・・・ってか『平』って何?(内容は「並」っぽかったけど)。一回りして神社を出ると18時近くなっていた。賑やかだった土産物店が次々に店じまいを初めてシビアなご時世を思う。(神社が終われば客も来ないか)。日も暮れて大鳥居や境内にはライトアップが始っていた。なかなか幻想的である。
2日目の宿は、予約の時点では何処も一杯で、なんとか山側のツインルーム取れたホテルだったが、チェックインして見れば「こちらの都合で・・・」と最上階の海も見える10畳和室付ツインルームにアップグレードされていた。ラッキー♪(まぁ、寝るだけなので和室の有無はあまり関係ないのだけどね)。夕食は洋食を選択。カキのパイ包みやヒレステーキがなかなか美味しかった。
3日目は、私の強い希望で呉へと向かう。めざすは「海上自衛隊呉資料館(てつのくじら館)」及び「大和ミュージアム」だ。『海猿』や『男たちの大和』、『出口のない海』といった映画や有川浩:自衛隊3部作の影響がバレバレなミーハー観光である(^^;)道路を挟んで隣り合っている2館。さらに隣の量販店には『男たちの大和』の一部セットが展示Dsc00685してあるというのだがら一粒で三度美味しい場所だ。 「てつのくじら」→「セット」→「大和」の順に見たのだが、やっぱりセットはセットなのだと思う。映画ではとてもリアルに感じていたのに、本物の潜水艦や大和の縮尺展示物(でも巨大)と比べると全然チャチに見えるから面白い。きっとセットだけなら「ほほ~」って思う程のモノなんだけどなぁ。
「てつのくじら館」は入館無料。自衛隊の資料館なのだから当然か?それどころか各展示場には(元?)自衛官と思われる年配のオジサンが待ちうけていて丁寧に説明してくれる念の入り用。 Dsc00688機雷や掃海艇関連の展示物付近では、ドラム缶4-5個分位のひしゃげたフロート(浮)が天井から釣り下げられており、潰したバナナのようにひしゃげる原因となった機雷爆破の瞬間を映したモニターに合わせて「これはペルシャ湾沖で・・」とレクチャーしてくれた。(※→こんなフロートも使用されていたようだ)
潜水艦の模型や内装が展示されているコーナーでは、居住区の一部、トイレやシャワールーム・ベットルームがあり、3段ベッドには試し寝することもできる。ガラガラだったのでイソイソと靴を脱いで寝てみる私。Dsc00695_2寝返りが打てる程度には高さもあるが奥行きがなく畳一枚にも満たない狭い空間。それでも長身な私の足でも全然つかえないあたりは病院のベットよりは楽に思った。(屈強な男たちの職場だしね)。おそらくツライのは出入りだろう。腰をおろしてから上半身・下半身の順に滑り込ませることができたが、ハテ?どうやって下りれば良いのやら・・・となる。見かねたのかオジサンがやって来て「ゆっくり足から降りてくださいねー。」とアドバイスされてようやく降りるが、しっかり直後に頭をゴツン。オジサン曰く「訓練と慣れ」とは言っていたが、薄暗い艦内でもあり新人はガンガンぶつかっているらしい。やはりこの狭さは伊達ではないようだ。それでも唯一のプライベートスペース。剥ぎ痕は見られなかったがベッドの天井には家族や趣味の写真やポスターを貼っている隊員も少なくないらしい。 実際には身長190cmの自衛官も配属されているとのことだったが、潜水艦乗りは小柄な自衛官向きなんじゃないかなぁ ベッドの手前には個人用のロッカーが並んでいるが学校のロッカー並でしかなく、やはり私物の持ち込みは必要最小限との想像は難くない。ちなみに艦長室は別格で、広くはないが個室で机と椅子もちゃんとあるようだ。機密満載の司令室は撮影禁止だが、本物の潜望鏡を覗かせてもらえる(平日万歳!休日は子供は子供に専用だろうし)。回すのもOK。これが中々重いのだが本物体験の実感が湧いてくる。どの位の倍率なのか知らないが、1kだか2k先を航行している船の船名がハッキリと見えるんだからスゴイものだ。
順路の最後には小さいながらも土産物コーナーがある。様々なエンブレムが格好良いキャップが多いのが特徴に思うが、手頃なお菓子は定番だ。Dsc00712それでも”自衛隊ならでは”なのが「パン缶」や「乾パン」だろうか。「キャラパン缶」ならアキバあたりメジャーになっているようだけど)。 以前、陸自のパンの缶詰をお土産に頂いたが、お味は非常食にしてはなかなかのものだった。呉では「あずき」、「いも」、「コーヒー」など種類も豊富で話のタネにといくつか購入したが、ショップのお姉さん曰く、近年では一番人気になっているとのことだった。(→はコーヒー味を開封したもの)
現在、有川自衛隊3部作:海自編(しかも潜水艦話)の『海の底』を読んでいるだけにタイムリーな「てつのくじら館」。興味深々ですっかりはしゃぎまくっていた私だった。

さて、次は「大和ミュージアム」へGO!
・・・山口-広島の旅**【広島編(2)】につづく。

※山口-広島の旅**【飛行機編】はこちら。
※山口-広島の旅**【山口編】はこちら。
※「てつのくじら館」はこちら。

| |

« 「デス・レース」みた。 | トップページ | 機動戦士ガンダム00 2nd.(#09) »

コメント

安芸の宮島(厳島神社)も堪能ですね。
厳島神社は荘厳な感じが、ひしひしと感じられます。
宮島の茶店で、もみじ饅頭・・・というのも乙なものですよ。
そうそう、鹿が居ましたね~。
たいむさんのレポを読むまで忘れてました。``r(^^;)ポリポリ

おいらが訪れたのは20年も前の話ですから・・・。(苦笑)
広島の平和公園は市民の憩いの場になってたことや、原爆資料館にお邪魔したことを思い出しました。
レポのおかげで、忘れてた記憶が蘇りました。
ありがとうございます。

投稿: Brian | 2008/11/30 08:43

■Brianさん、こちらにもありがとう
>宮島の茶店で、もみじ饅頭・・・
こちらはなんとか楽しみましたよ。クーポンにあって、営業時間は若干過ぎていたのだけど試しに聞いたらOKでした。流石に焼きたては美味しいですね。

九州の方が20年前に広島というのは修学旅行かしら?(笑)この記事から懐かしく思い出してくださったとはなんか嬉しいですね。私も勿論平和記念公園には行きましたよ。パート2の記事で紹介します(^^)

投稿: たいむ(管理人) | 2008/11/30 20:57

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 山口-広島の旅**【広島編(1)】:

« 「デス・レース」みた。 | トップページ | 機動戦士ガンダム00 2nd.(#09) »