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2008/10/30

OVA「MS IGLOO 2 重力戦線 (1) あの死神を撃て!」

Ms_igloo21 「鷲は舞い降りる。これはスペースノイドにとって大きな飛躍なのである。ギレン総帥は決断されたのだ。ジオン独立戦争、諧声激闘?。我々は正義の剣を地球へと打ち込んだ。しかるに、地球連邦の者どもは、未だ重力に呪縛され惰眠を貪る。総帥はこのキシリアに命じられた。もはや我が腕により正義の鉄槌を下す為、”重力戦線”を形成すると。真の自由の為に我々は重力のルツボへと舞い降りる、地球の解放を約するものであると...」
キシリア閣下の演説をバックに、ザクの降下作戦によって壊滅的な連邦サイドという光景ではじまる。イグルーらしいマーチ調の音楽には嫌がおうにも期待が高まるのだが、タイトルコールの直後に現れた”死神”にアレレ?? 期待は瞬時に不安へと変わった。

【U.C.0079.04.26】・・・地球連邦軍のMSが完成するのはもう少し先だ。
ザクを前になす術のない連邦軍だが、漸く対戦車から対MS用に改修した重誘導弾“リジーナ”の導入が可能となり、”対MS特技兵小隊指揮官”に任命されたのがベン・バーバリー中尉だった。”死神”の異名を持つバーバリー中尉。それは英雄的な意味ではなく、戦場で常に一人だけ生き残るバーバリーを揶揄した異名だった。

・・・どうやら、この『MS IGLOO 2』には”3つの死神”が存在するようだ。死神の如き立ちはだかるMS、死神の如くしぶとく生き続ける人間、そして本当の”死神”。簡単にいうと、死神のような兵器(ザク)に、”死神”に憑かれた「死神」と呼ばれる”人間”が挑み、その男の最期の生き様が描かれているのだが、どうも本当の”死神”が具現化している事が私には頂けない。もちろん”死神”が見えるのはベンだけなのだが、これまでの『MS IGLOO』路線とは大きき異なり、オカルトちっくな胡散臭ささを感じてしまう。
むちゃくちゃ男臭くて熱かった『MS IGLOO』。そしてオリヴァー・マイ中尉の日記が好きだった『MS IGLOO』。無念にも散って行った命に対する感動を、客観的視点がより一層盛り上げてくれたワケで、『MS IGLOO 2 重力戦線』ではそのポジションがあるようなないようなで(コレマッタ少佐がそうなのかな?)、戦い方もヤケクソでしかない感じがして「なんだかな~」な印象。また、『MS IGLOO』は「泣けるでぇ」がウリと思っている私。今回は折角「泣けるでぇ」な中の人なのに、まったく泣けないってダメじゃんね(^^;)
視点変われば、感情移入の仕方も変わるかと思って楽しみにしていたのだが、バーバリー中尉を任命したコレマッタ少佐の態度には、連邦軍上層指揮官によくある特有の高慢さが見受けられ、ジオンのソレとはまた違う”イヤらしさ”に嫌悪する気持に変化はなく、またジオンの兵士と違ってどこか緩慢さの見受けられる連邦兵士であり、同情する要素が見あたらない。(ザク対手動一発ミサイル対決なのに、それでも同情できないってどういうこと?なのだけど)そしてバーバリー中尉に感情移入するほどのエピソードもないとなると(ドックタグくらいじゃなぁー)、結局冷めた目線しか残らなかった。

まぁ、”ザク3機”がポイントで、ドンデン返しな見せ方は巧かったし、映像も”3DCG”で描かれる人間の不気味さが随分と軽減されていて悪くなかったと思う。またメカモノや背景は、これまで以上に迫力ある映像が素晴らしいと思ったわけで、ただ落胆だけの感想ではあんまりと、一応「それなり」と評価してフォローしておくこ とにするが・・・。
プロモーション映像が良かっただけに期待し過ぎちゃったかな?口直しに『MS IGLOO』が見たくなってしまった。

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コメント

バンドオブブラザーズをやってくれると信じてただけに残念です
3機目が何で最後まであの状態だったのかを考えると夜も眠れません

…てゆ~か、これ見てたらランチャー1発で倒したシローは凄いなと…
この後3ヶ月くらいであのレベルのランチャーを作った連邦の軍事工場が凄いのかもしれませんがw

投稿: | 2008/11/05 04:00

■名無しさん、こんにちはsun
>3機目が何で最後まであの状態だったのか
潜んでいたのは解らなくはないけれど・・でも、という都合の良い登場でしたね(^^;

>ランチャー1発で倒したシロー
なるほど、確かに。
といっても、ランチャーどころかしっかりMSまで完成させる連邦ですから~(^^)

投稿: たいむ(管理人) | 2008/11/05 20:30

こんにちは。姫鷲です。
昨日はどうもでした。
『IGLOO2』、早速観ましたよ~。
「病んでる」中尉だの「拗ねる」大尉だの、第2話のキャラ名がネガティブなのは作品を象徴しているんですかねぇ(苦笑)

>オカルトちっくな胡散臭ささ
とりあえず「死神」が出てくると凄く冷めます。あれは何なんですかねェ。『ガンダム』シリーズ初の試みにして思いっきり失敗している感が漂ってます。
まさかニュータイプ能力の片鱗で、誰かと共感しているとか・・・?

投稿: 姫鷲 | 2008/11/09 11:01

たいむさん、こんばんはっ。
その節はありがとうございます。瀬無です。

やっぱり死神はアレですね~(笑)
冒頭の地球降下作戦のOPがとてもかっこよかっただけに、内容にはちょっと残念でした。
1の路線のまんまが良かったのにな~と、
自分もお口直しが欲しくなりました。
 とはいえ3DCGによる描写は綺麗で迫力あります!
 宇宙から降下するHLVがかっこよかったです。オニギリだのたまごだのと馬鹿にできませんね(えー

投稿: 瀬無 | 2008/11/09 22:35

■姫鷲さん、こんにちはsun
なんか病んでますよね?この作品。
掴みどころがない闇(鬱)を描くために「死神」なんか出したのでしょうか?

>まさかニュータイプ能力の片鱗で、誰かと共感しているとか・・・?
思い切り地球配置の連邦軍の兵士にニュータイプがいるのでしょうか?重力に縛られると霊感が強くなるとか?(笑)

投稿: たいむ(管理人) | 2008/11/10 15:23

■瀬無さん、こんにちはsun
お疲れ様でした~
あのお買い上げ品の完成を楽しみにしていますよw

冒頭の降下はカッコ良かったですよね!重力を感じさせる描写も見事なのに、なぜ??という内容が勿体ないですね。
姫鷲さんじゃないけど、どうも連邦に感情移入しにく体質で余計に厳しい目になっているのかもしれませんが・・・(^^;

それはそうと、オマケの入門編もぜひご覧になってくださいね。総集編だけど良く纏まっていて刑事もの感覚でも楽しめますよw

投稿: たいむ(管理人) | 2008/11/10 15:28

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