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2008/09/03

アニメギガ(16)~アニメ監督:谷口悟朗

第16回目のゲストは、谷口悟朗さん。クライマックスを間近に控えた、あの『コードギアス反逆のルルーシュR2』の監督であり、過去には『無限のリヴァイアス』や『プラネテス』といった秀作を世に送り出している。谷口監督は、アニメーターから段階を経て「監督」に着いたわけではなく、いきなり演出や監督の仕事に着いた人とのことだった。アニメ界では少数派の部類に入るのかな?よって絵は書けないらしい。(ちょっとした絵コンテはちゃんと絵になっているみたいだったけど)

もともと映画専門学校で学び”監督業”を目指していたとのことだが、アニメ界への転進は、興味があったことはもちろんだが「下積み」無しでも”監督”できる可能性に期待してのことだったらしい。ソコだけ聞くと傲慢で横着という自己中心的な印象を受けるが、初監督作品である『無限のリヴァイアス』では”最初で最後のチャンス”と覚悟の上で、やり残すことのないよう妥協は考えなかったという。制作中は評価もファンの声もどうでも良かったらしい。けれど終了後に(覆面で)ファンと直に接し、初めて「監督業のなんたるか」を理解し、現在の「監督:谷口悟朗」になったのだという。
『コードギアス』は、はじめからエンターテインメント作品として、意図的にヒットを狙って作ったのだそうだ。ターゲットを理解するためにリサーチを繰り返すなどの準備も余念がない。(このあたりは「日経ビジネスオンライン」でのインタで詳しく語られていた)。より多くのアイディアを求め、またスタッフ個人の嗜好に偏らせない為にも、制作上の重要部門には複数の部門監督を配置したとのこと(必要不可欠でもあったらしいが)。最初にキッチリと方向性を示し、しかし若干の幅を持たせてその先は一旦現場に任せる。矛盾のない複数のパターンが提示された時は、吟味を重ねて最終的に決定するのが監督の仕事だという。
・・これによると監督だけは嗜好や拘りが許されるってことで、これこそが監督の醍醐味なんだろうね。決定権の所持=総責任の負担、ではあるけれど。
谷口監督は、メカニックとして”鉄道”が好きとのこと。鉄道には、航空機や船舶・自動車にはないメカとしての武骨さがあるのだそうだ。独自の美学だね。なんであれ谷口作品に鉄道が多く登場する理由はここにあったようだ。

私の、「谷口悟朗監督」という人の印象は、「ゆるぎないひと」だろうか?
「(趣味と拘りで綿密に作り上げた)『プラネテス』を超える”SFアニメーション”はないと自負している。」と豪語するくらいの人で、一点の曇りもないような自信に満ち満ちているように見える。一体どこから来るんだ?その自信は!であり、一歩間違うと単なる鼻持ちならないヤツとかなりそうが、これまでのところは一応結果を出しているからね。(「コードギアスR2」でもキワドイサービスショットを一向に止めない理由もここら辺にあるのかな?)
「映画を作りたい」と思っているらしい・・・というのは、アニメギガで話された内容ではないが、やはり野心家なんだろうなって思う。とりあえずは、『コードギアス』ではないことを祈りたい気分である。
今後も秀作をどんどん世に送り出して欲しいし期待もできるが、ほどほどに…とちょっと心配してしまう監督さんに思えた。(余計な御世話だろうが)

次回のゲストは、声優:鈴村健一さん。あー来ちゃったか、な感じ。すっかり声優部門は若手ばかりになっちゃったね。もちろん嫌じゃないけど、私個人的にはベテランさんや中堅どころの登場をお願いしたいんだけどな。

放送日は以下の通り。
2008/10/14 水曜日(火曜深夜)午前0:00∼0:39[BS2]
2008/10/15 水曜日 午後18:00∼18:39[BShi]

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コメント

たいむさん、こんばんは。
番組は見ていないのですが、ギアスの監督と聞いて興味を持ちました。

たいむさんの記事から最初、「もしかしたら神山監督みたいな感じか」とも思ったのですが、神山監督はみんなでみっちり話し合って中身を議論吟味するタイプなので少し違いますね。

独自の信念を曲げない自信家なところは押井監督タイプでしょうか(ほかに監督をあまり知らない。。汗)まぁ、それだけの自信と自分の確固たる意見がないとスポンサーや各監督たちをまとめることはできないのかもしれませんね。
※でも、たいむさんはこの監督はあまり好きになれなかったのかな。文面から何となく。。。

投稿: GAKU | 2008/09/03 23:16

■GAKUさん、こんにちはsun
GAKUさん、スルドイですねー!文章に出てますよね。私もそう思ってましたが・・(^^;;
うんうんと頷くところも多々あるのだけど、どこか威圧感があって親しみが湧かなかったのは確かです。頭の良い人なのはわかりますし、トップダウンとも違うのはわかるんですけどねー。

博識で拘るところはトコトンというところはきっと同じなのだろうけど、上手く言えませんが、神山監督とはかなり違った印象です。神山監督も、柔らかい口調と物腰に騙されそうですが、現場じゃ「鬼」呼ばわりですからね。案外スタッフが大変なのは神山監督かも???でも、実際目の前でトークを聞けば人となりはにじみ出ますよね。やっぱり大好きです(笑)

>独自の信念を曲げない自信家なところは押井監督タイプでしょうか
押井監督、高畑監督の影響・・というか、絵が描けなくても監督にはなれる、というところで可能性を見出したような話はされていました。
タイプとしては、これまた違う感じですが、アニメ監督なんて、誰もがクセモノですから、谷口スタイルかもしれません(笑)


投稿: たいむ(管理人) | 2008/09/04 00:34

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