雑感：コードギアスR2 (TURN19）

TURN19：「裏切り」
嘘の嘘は真でもある。嘘も付き通せばいつか真実になる事があるってたぶん本当。
シュナイゼルから証拠と共にゼロの正体を暴露された黒の騎士団。すっかり”ペテン師”呼ばわりのルルーシュがなんだか不憫。ルルーシュなりに情も苦悩もあったことを知らない彼らに言わせれば自業自得なんだろなぁ。確かに動機は自己中。でも事実だけを認める潔いルルーシュ。仮面の下に隠されていたのは素顔ではなくて”プライドと思いやり”でつくられた仮面だというのにね。

弟であるルルーシュ（ゼロ）の引き渡し要求は妥当とはいえ、ルルーシュがどんな子なのか知っていながら、証拠として都合の良い部分だけを告げるシュナイゼルはやっぱり周到だ。フレイヤの告知にしても通信は既成事実でしかない。ルルーシュとスザクの亀裂を考えれば、スザクの発言をルルーシュが撥ねつけるのは容易に予測できることでもあり、ゼロが黒の騎士団から追放されるように仕向け、あっさり引き渡しされるようにあえて自ら乗り込んだように思う。しかし「日本」が交換条件に出されたことから処刑を黙認したようだ。それでも処刑を傍観しつつ、ルルーシュが何らかの手段で逃亡することを想定していたと思うのは考え過ぎだろうか。おそらくルルーシュの利用価値を一番計算しているのはシュナイゼル。ギアスにとても興味をお持ちのようだし、キツネだよキツネ。（よって三つ巴は確定かな？）

主役が退場しては番組が成り立たないので、ルルーシュの絶体絶命は、ロロもしくはC.C.によって救出されるものと予想していたが、ここでロロ完全退場とは！ナナリーのことから激しく罵倒、邪険にされたにも関わらず、命を張ってのルルーシュ救出劇には（ベタベタでも）泣けてしまった。「兄さんは嘘つきだから。」と、どちらの意味にも取れる事はロロ自身承知のことで、希望というよりは自分の解釈を信用したってところだろうか。ルルーシュもロロの気持ちに応えてくれて嬉しかったな。ルルーシュとしても「自分は嘘つき」として、否定と肯定が同義であることを前提にしているけれど。

壊れたフレイヤ組の２人。
ニーナもまた知らずにシュナイゼルに利用されていたわけだ。（そこはまだ気が付いていないけど）。とりあえず、自分の作り出したものがどういうものかを初めて思い知ったニーナ。ロイドさんがまた良い仕事をしてくれたね。この先どちらの道を選ぶか。ここはミレイの出番かな？
スザクの壊れっぷりは・・・わからん（＞＜）。どっちに転ぶのかもまだ不明。『GO!GO!5』でのスザクの語りでは”僕らは２人で罪を償い続けなければならない”的なことを言っていたから、今度こそ本気で”地獄の業火”に焼かれる覚悟をしたと思いたいところ。ジェレミアとの邂逅でギアスが無効化されたか否かがポイントか。でもこうなってしまっては生き恥をさらすことこそ償い、と考える可能性はある。とはいえ、東京租界丸ごと生存説もあることだし、次回以降の展開次第でくるくる変わるかもしれないけどー。

完全に孤立無援、手足をもがれたルルーシュ。期待できる大ドンデン返しはC.C.くらいか。皇帝も高みの見物から一転して参戦するようだし、あと6回、されどまだ6回ある、そんな風にも思える終盤戦だな。