「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0」みた。
私の攻殻デヴューはここ2.3年の事だから、当然「押井攻殻」を劇場で観るのは初めて。大スクリーンで拝めたことを嬉しく思う。
今回の目玉は、デジタルエフェクトと新カットの追加に、一新された音楽・音響・アフレコ。オリジナルの『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』を最後に見たのは、昨年8月に放送されたアニメギガ「とことん!押井守」の時で今回の為に特別おさらいはしなかった。「2.0」といっても、ストーリーに変更があるわけではないからね。(詳細に比較したい人は復習すれば分りやすいってくらいだね、きっと)
映像は、「2.0」と言うからにどれ程違って見えるかと思いきや、多分全部手が加わっているのだけど「明らかに」と言う部分はそう多くなかったように思う。13年前のオリジナルがそれだけのデキであり、逆に今更「明らかに」する必要があるのか?という気がしないでもない(^^;
音響は、はっきり言ってよくわかんない。劇場というだけで”自宅でDVD”とはまったく異なる感覚は得られたが、シネコン慣れしている私には、どうもイマイチ(普通)のようにも思え・・・である。(つまり環境(ハード)のせいってことで)
唯一、誰でもはっきり違いが感じられるのはアフレコだろうが、”人形使い”が榊原良子さんに変更になった効果は大きい。でもこれは好き好きかな?榊原良子さんの”人形遣い”はアブナゲのない見事なものだったけれど、すっかり家弓家正さんの”人形使い”が刷り込まれているから、やはり違和感はある。
それより、「神山攻殻」でその地位を不動のものにされたレギュラー陣が違うように感じられた。・・というか、「神山攻殻」での”ツーカーな彼ら”になっているような感じ。同一人物で何作も重ねて経験を積んだことから、担当キャラに対してはもちろん、キャラ同士の絡みでも絶対的な自信が感じられる演技となった声優陣の今回で、トグサにしても、荒巻にしても、どことなく余所余所しさがあって関係が稀薄そうな9課だった「押井攻殻」とは明らかに違って思われた。
制作順と経過時間を考えれば当然のことなのだけど、『GHOST IN THE SHELL』で感じたストイックさが、「押井攻殻」と「神山攻殻」との大きな違いと思っていただけに、「あらら統一されちゃったかな?」といった感じ。(これも好みの問題で、良し悪しではない)
とにかく、全ては好みの問題。まったく同じ作品だけど、コレはコレだし、アレはアレって捉えるのが一番な気がする『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』かな?
なんであれ、「2.0」が観られて良かった!
総評:★★★★☆ 好き度:★★★★☆+ オススメ度:★★★★☆
しっかり”復刻版”の文字入りパンフも購入!しかし、1500円はちと高い気がする(^^;
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コメント
遠方お疲れ様でした♪
見終わってから1週間経ちますが
「あ、あそこってもしかして追加分?」って
思い出し始めてる場所がちらほら(苦笑)。
>統一されちゃったかな?
うん、これは私も感じました。
人形遣いが榊原さんになったことでストーリーがいい意味で単純になったという印象がありますね。
素子、バトー、トグサ、荒巻の人間関係は
神山版ほど強くないけどま、これはこれで。
>なんであれ、「2.0」が観られて良かった!
ですねー^^。
神山監督は株主総会にご登場ですね。
どんなお話をされるのやら。
投稿: shamon | 2008/07/19 23:50
■shamonさん、こんにちは
>「あ、あそこってもしかして追加分?」
いろいろあるんですけど、今は確認しようがない(^^;
時間に余裕が出来たらオリジナルを見ようかしらね。・・・その頃には「2.0」を忘れてそうだけど。
コレはコレって作品ですね。
でも両方を見たから言える事。観れてよかった!!
投稿: たいむ(管理人) | 2008/07/21 09:03
まいどどうもです
とにかく劇場で見られて嬉しかったの一言です。
人形使いの声変更もどちらも味が有っていいかなと思います。
押井版は哲学的深みがまた好きです。
見た後にうちに帰って、オリジナルのDVDを見てしまいました(アホ)
投稿: くまんちゅう | 2008/07/22 21:30
■くまんちゅうさん、こんにちは
私も初劇場!
攻殻は、やはり劇場で観てナンボって作品な気がしてるので嬉しいです。TVシリーズでさえ、スクリーンで見ると違って見えますから(^^)
>押井版は哲学的深みがまた好きです。
自己解釈できるまでが辛いですけど、私も好きです(^^)
私も時間に余裕があれば、きっと観てました(笑)
投稿: たいむ(管理人) | 2008/07/23 18:23
『秋葉原と日記』のhideです
カキコはお久し振りです
封切りは、たしかミラノ2か3でしたか?
自分はミラノ1の大劇場だったので期待感イッパイで観ましたし迫力は凄かったです。
hideの攻殻は『イノセンス』から逆を辿って原点に来た感じで世界観や哲学的な所は良かったですね。
(^_^;)今度は機会を見つけてテレビ版でも観て見ます
投稿: hide | 2008/07/23 20:52
■hideさん、こんにちは
私もミラノ1でしたよ。
でも、すっかりシネコンばかり利用する昨今で、ミラノは広い割りにスクリーンが小さく、ソリ返りも大きいために左右が歪んで見えるのがイマイチで、満足とは言えず・・・です(^^;;
それでもスクリーンで見られたことを嬉しく思いますが。
TVシリーズは観やすいですよ。伏線がたくさん隠れているので見逃さないように健闘を祈ります!!(笑)
投稿: たいむ(管理人) | 2008/07/23 22:27
度々すみません。
>沖縄民謡風の「傀儡謡」
>>初めてDVDを観た時、このシーンから寝てました(爆)
(^_^;)hideの場合、このイノセンスの場面ではスゲーナーと圧倒されっぱなしでした。
そう言えば。ミラノは完全入替制ではないので、トイレに入って、貧乏根性丸出しでまた観ました。(笑)
1200円の金券で入館だったですし、ビールも頼んだのが運の尽きで映画後半は(-_-)Zzzでした。(笑)
ミラノ1は『ヱヴァ序』以来で懐かしく、真ん中前の方で観るのが良い感じでした
投稿: hide | 2008/07/29 14:38
■hideさん、こんにちは
>>>初めてDVDを観た時、このシーンから寝てました(爆)
>(^_^;)hideの場合、このイノセンスの場面ではスゲーナーと圧倒されっぱなしでした。
あ、「謡Ⅱ」と勘違いでした。ダイビングのシーンの後にウツラウツラ・・(^^;
私ね、どちらかというと「イノセンス」の方が好きなんですよ。あの電脳ハックで何度も繰り返すトコなんか特にだし、恋焦がれているバトーさんが好き(笑)
本当にエンドレスで見られるんですね。
このスタイルはめずらしくなりましたね。
投稿: たいむ(管理人) | 2008/07/29 20:44
たいむさん、こんにちは。
かなり迷ったんですけどねぇ、観に行くか否か。でも、最終的
にスルーになった決め手は、やっぱり「ミラノ座」。『スーパ
ーマン』を小学生の時に観た思い出深い劇場ではありますが、
デジタルにどっぷり浸かってしまった現状では、とても満足の
いくサウンドは出せないだろうと。
しかし、なんでミラノ座なのかなぁ。『イノセンス』の時みた
いに品川アイマックスシアターで上映してくれれば、観に行っ
たのに。
って、品川アイマックスシアターは、もうありませんでした…
(涙)。
というわけで、秋にはDVDになるそうなので、その時にまたお
じゃまします。(^.^)
投稿: ラフマニノフ | 2008/08/15 16:12
■ラフさん、こんにちは
もう上映は終了したのですか?
劇場のスクリーンで見る、ってことに多少の意義はあると思うのですけど、確かにおっしゃる通りでせっかくのスカイウォーカーサウンドの効果は???だと思いました。
DVDは買うのですか?レンタルですか?
いずれにしても、できるだけ良い環境をお勧めですね。
PCでちまちま見るなら、前作で十分ともいえそうですから~~(笑)
投稿: たいむ(管理人) | 2008/08/15 18:53