雑感：コードギアスR2 (TURN9）

TURN09：「朱禁城 の 花嫁」
益々ややこしくなってきたなー。あのようなお子様が”天子さま”というだけあって傀儡政権は当然と思っていたけれど、中華連邦の実状もドロドロ。それにしてもゼロはどこまで手を広げようと言うのだろうか？私怨が世界大戦のスケールへ。それだけブリタニアが巨大だ、ってことなのだけど。

皇帝の前に、まず立ちはだかる難関がシュナイゼルか。柔らかな口調と甘いマスクにはうっかり騙されそうだが、計り知れないクワセモノがシュナイゼル。
負けの記憶しか持たないルルーシュが、「昔の自分ではない」と挑んだチェス対決。しかし時間は相対的に流れていたようだ。シュナイゼルが一枚上手か。ゲームであることを良いことに、アッサリと肉を切らせて骨を断つような手で切り返し、挑発に乗ったフリして冷静に相手を観察するだなんてなぁ。凡人には出来ない芸当。自分が仕掛けた挑発に、最終的に乗せられたのがルルーシュ自身だったってのが痛いよね。ニーナがお茶を濁してくれたけど、腸が煮えくりかえる屈辱だったに違いない。ルルーシュは唯一身内に対する感情のコントロール制御に欠陥がある。最大のネック。もし、ゼロが敗れるとしたら自滅以外は考え難く、そんな自滅を招きかねない危うさはここにあるからコワイよね。
ニーナも長年抱えていた胸の澱をぜーんぶ吐露しちゃって・・・。でも、ほとんどが逆切れ。ミレイを傷つけながら自分も傷ついていく。切ないよね、こーゆーのは。

それにしても、星刻と天子さまの主従愛はメロドラマだったなー。星刻の過去や余命もあって、捨て身の行動には妙に感情移入したくなる。ましてや純真無垢な天子さまだけにね。（真意はともかく）手駒として利用しようとするルルーシュも嫌なヤツ！利害が一致とかそういう問題ではない（笑）。とはいえ、あの最後の高笑い（馬鹿笑い）はチェスでの負け惜しみにも聞こえるから、ルルーシュって憎めないだよね（笑）