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2008/06/20

BSマンガ夜話「ハチミツとクローバー」

第34弾の3夜目にしてやっと『ハチクロ』の登場! ゲストには吉井怜さんと、佐藤大さん!! 大さんは(以前にも書いたけれど)、『攻殻S.A.C.』の神山健治監督にこの『ハチクロ』をススメた張本人であり、なるほど、いしかわさん・岡田さん・夏目さん以上に読み込まれているかのホンモノって発言がビシバシ。
さすがは『ハチクロ』!予想通り”絶賛モード”の、実に内容のこゆーい3夜目となった。

とにかく「人生には意味がある」がキーワード。一般的には青春群像劇だが、恋愛モノであり、訓示ものであり、ロードムービーであり、萌えあり、ボケとツッコミあり、読む人間が読みたいと思ったところに反応することのできる、世代も性別もオールマイティな多重構造を持った作品であり、生み出した原作者を大絶賛といったところ。
オジサン多数の夜話メンバーであり、古き良き70~80年代の少女マンガの香りがする作品として、すんなり引き込まれるものがある、という話でまず盛り上がっていた。私もはじめて『ハチクロ』を読んだ時に感じたことだったので、うんうんと頷いてしまった。・・といっても最近の少女マンガは『のだめカンタービレ』くらいしか読んでいないから、”最近”がよくわからないのだけど、そこは大さん曰く、「最近の少女マンガは、モノログにキレがない。」とのことで、なんとなく納得!そして、「少女マンガはモノログだよねー。」には、全会一致の反応が見られ、もちろん私も同意。
『ハチクロ』の魅力の一つである”モノログ”の効果は絶対に外せないと私も思っていた。様々な視点から書かれた”モノログ”は、単なる心の声ではなく、詩的だったり、誰のものとも思えない言葉だったり、逆に誰もの言葉となったり、時には途中で視点が変化したりする場合もある。またモノログの中の別のモノログがあったり、会話にすらなっていたりもするから、時々”流れ”が読みにくく、ページを何度も行きつ戻りつになることもあるけれど、最終的には誰にもあてはまる言の葉となって胸に響き、読者を取り込んでしまうパワーを持っていた。モノログからキャラクターを(読者に)理解させて一気に共感させる。誰もが魅力的なキャラとして立ったのは、そんなモノログが絶大な効果を上げた、と言って良いように思う。(個性に合った発言、逆にお前が言うか!な発言で交わさせる会話も、妙に説得力があって、惹きつけられるけれど。)
『ハチクロ』は掲載雑誌が何度か変っているらしいが、その都度、作風が掲載誌の読者層に合わせて変化していると言われていた(もちろん良い意味で)。だた作風が大きく変化しているのではなく、キャラたちの、ターニングポイトとしての「成長」だったり、「環境・組織(人間関係)の変化」を感じさせる、極めてナチュラルな移行であるとのこと。(そういわれてみれば、確かにそう思える。)

すべては原作者の類い稀なる感性と計算の両方で成し得る業と想像され、伏線の張り方などから『(真に)マンガ好きのマンガ家』と称され、賞賛されっぱなしの羽海野チカ先生。ほか、アニメ的な見せ方を取り込んだコマ割など技術的な話や、作品内容は『アマデウス』だの『自虐の詩』だの、思わず頷いてしまう発言が(書ききれないくらいに)多多飛び交い、大いに盛り上がった『ハチクロ夜話』で、私もとても楽しかった。(岡田さんには引っかかりもあるようだが、発言は皆に却下されてしまったw)

現在連載中の『3月のライオン』も絶賛し、オススメしていたいしかわさん。私も是非読んでみたくなった。(将棋の話らしい)

次回の『マンガ夜話』は9月との事。今度はどんなラインナップだろうか?

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