「ダージリン急行」みた。
”スピリチュアル”は、日本語としてはまだ耳慣れていない最近のカタカナ英語だと思う(少なくとも私には)。流行り言葉でのキャッチコピーかと思ったが、正真正銘「スピリチュアル・ジャーニー」と彼らの口から発せられる言葉であり、「心の旅」と訳されていた。
突然の父親の死から、バラバラになってしまっていた家族。長男:フランシスの呼びかけで、次男:ポールと三男:ジャックが招集され、「これは我々の”スピルチュア・ジャーニー”だ。僕らには必要な事なんだ!」と、”ダージリン急行”に乗ってインド縦断の旅をすることになる、といったいわゆる「自分探し旅」(ロードムビー)である。
こういうと長男がまとめ役の優れた人物に思われそうだが、この3兄弟、誰も彼もがイカレ男で何処かヘン。さすがは兄弟といったところ。(生き別れている母親も激しく個性的な人物で、後に「なるほどねー」と大いに納得することになるのだが。)
彼らがヘンなのは、父親を失った事からなのか、単なる切っ掛けだったのかは(私には)判らなかったけれど、ケンカばかりでトラブル続出のハチャメチャ珍道中でも確実に、彼らの傷は癒されはじめていた。
思いがけない事件は過去の彼らをフラッシュバックさせ、家族の絆を再確認させてゆく。だんだん表情が柔かくなり、旅を楽しむ彼らが素敵に見えてくる。気持ちを通わせ全会一致で母親を訪ねるところであり、「本当に大事なもの」だけを残して最後の最後にみんな捨てちゃうあたりはちょっぴり感動的。「いいものみーつけた」な気分になる。(やっぱりどこかヘンはヘンだけどw)
水色と黄色の”ダージリン急行”が可愛かった。更に、最後の列車は装飾からなにから真っ赤だったが、実際に走っているのだろうか? ムードにあった音楽であり、様々な小道具や装飾具、象徴的な父親の”スーツケース”のデザインも素敵だった。
まったり、ゆるゆるな作品。癒しにどうぞって作品だね。
総評:★★★☆☆++ 好き度:★★★☆☆++ オススメ度:★★★☆☆++
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コメント
こんばんは。
この予告編(?)はオモシロかったですね。
同じ人間が主人公のドラマでも、
雰囲気はまったく別。
映画というのは
撮り方次第でどんなにでもなるんだよと
教えられているような気がしました。
投稿: えい | 2008/05/20 22:19
こんにちは^^
たいむさんもこの作品ご覧になったんですね^^
なんか変な3兄弟でしたよね(笑)
母親が変だから仕方がないですかね(笑)
ヴィトンのバッグ投げだすラストは、なんか
気持ちが良かったです(と言いながら、もったいいな~い
と思った私・笑)
ちょっと長いという気がしないでもないですが
癒しの作品ではありました^^
ところで・・・
>私を男性だと思っている方が割りと多いのですが
でもまさか、それはないですよね??
きゃ~~(笑)あはは(汗)白状致します。
じ、実は、途中までたいむさんを男性だと思って
いました(笑)そしてちょっと恋しちゃって
いました(爆)
男性なのに細やかな文章書かれる方だなあと
思っていました。どこで、女性!と思ったかというと
マイブルーべり~のところかな。
でも男性にしてはやさしいと思ったのは事実ですが
たいむさんの文章が好きなのは男女だからとか
関係ないですよ^^
映画の感想やまとめかたなど文才あるなあと
本当に思ってますもん^^
こんなおバカな私ですが、見捨てずに(笑)
これからもよろしくお願いします。
投稿: ひろちゃん | 2008/05/21 17:00
■えいさん、こんにちは
>撮り方次第でどんなにでもなるんだよ
おお!見どころが違いますね=。
しかし、撮り方も勿論ですが、裏表ではなくって、どちらもスという、人って一緒にいる人間(の関係性)で態度が違ったりしますしね。
そういった意味でも、ああそっか、と思ったりしました。
投稿: たいむ(管理人) | 2008/05/21 21:55
■ひろちゃん、こんにちは
やっと公開になりましたので。
まったりとした映画は、どことなく長く感じられますよね。好きな人は好きなのでしょうが。
カバンを捨てちゃうところは、吹っ切れた感じがとても良かったですよね。
もったいなーいと思ったけれど、あとで送ってもらうのでは?とか思ったりも。
一緒に一生懸命走ってくれていた荷物運びの赤いターバンの人たちが保管してくれそうだもの(笑)
>ところで・・・
あっちゃぁ~~。やっぱりそうでしたか!
それにしても、「マイブルーべり~」って割と最近の話ですよね(^^;;;;;
そっかそっか、ひろちゃんは”若い男の子”だと思っていたわけだ(爆)
映画の記事にはプライベートの話題をほとんど入れませんしね。女性らしくデスマス調で書かないし、論理的思考と文章は男性っぽいって以前からよく言われますので、分らなくて当然ですよ。全然気を悪くしていたりしてませんので、お気になさらずに。
フォローもありがたく頂いておきます!(笑)
あ~だからか「パイでお茶でもどう?」と言ったら戸惑われたようだったのは(^^;
男だと思っている人間から誘われたら、人妻としては・・・ねぇ(笑)
この際だから告白しますと、一応亭主もちですから~~(^^)
投稿: たいむ(管理人) | 2008/05/21 22:10
こちらにも・・・。
うーん、ちょっと想像と違った感じの作品だったかな。
後から気がついたんですけど、この映画の監督さんとはどうも合わないみたいです。
インドって特に行ってみたいとか思わない国なの。
暑いのが苦手ってこともあるし、絶対にお腹壊しそうだから(爆)
列車内で供されるライムジュースだって絶対に飲みたくないもの。
投稿: ミチ | 2008/05/21 22:48
あはは(^^ゞ
>そっかそっか、ひろちゃんは”若い男の子”だと
思っていたわけだ(爆)
じ、実はそうでした(笑)なんてやさしい青年だろうと
思っていました(笑)本当に気を悪くしないで
下さいね(T^T)
文章の内容はあたたかい感じで細やかなんですが、
たいむさんが言われていますが、文体がきっと男性ぽい
ので、男性?と思ってしまったのかもしれません(^_^;)
>あ~だからか「パイでお茶でもどう?」と言ったら戸惑われたようだったのは(^^;
ぎゃはは。さすが、たいむさん、するどい!
あせっているのわかりました?(笑)
そうなんですよ~~~嬉しかった反面ドキドキで~(笑)
まあ、ブログ上のおあいそコメントなんだって
思うようにしたのですが、実は嬉しかったんです(笑)
たいむさん、亭主持ち~~(*_*)
あまり私生活のことを書かれないから、生活くささも
ないんですよね^^
でも女性で亭主持ちとわかって安心したので、
これで、パイでお茶ができるなあって
嬉しくもなりました(笑)
ps・ナルニアのTBも下さい(笑)
投稿: ひろちゃん | 2008/05/21 22:51
■ミチさん、こんにちは
>うーん、ちょっと想像と違った感じの作品だったかな。
わたしもですね、「リトル・ミス・サンシャイン」のような感じを想像していました。
そう遠くは無いけれど、近くも無かったですね。色的には少し似てましたが(笑)
>インドって特に行ってみたいとか思わない国なの。
私も偏見とは分っていても、中国・韓国・インドほかアジア系は全部パスですねー。アフリカ・南米もちょっと避けたいと思ってますし。
■ひろちゃん、ふたたびどーも
>なんてやさしい青年だろう
あはははは。サイドバーにはガンダムまで居ますしねぇ。まさか!ですよねw
イメージブチ壊しでごめんなさいねー(笑)。
お誘いはドキドキでしたか(^^)
ちょっぴり期待させちゃいましたね。重ねてお詫びを(笑)
リアルでもあいまいな社交辞令はしないようにしています。そして、ブログでのこの手の発言は、本気でも良いと思った時にしか書きません。
まずは本人同士の努力が必要ですが、あとは縁があればきっと実現しますよ(^^)
投稿: たいむ(管理人) | 2008/05/21 23:44
こんばんはっす。『心の旅』というと「チューリップ」もしくは財津和夫を思い出します(笑)
これまた東京まで観にいったのに、いま近所でやってます(笑) 最近そんなのばっかしや・・・・
毒にも薬もならないようでいて、見終わったあと思い返す旅にじんわりじんわり来る作品でした。個人的にはヒゲモジャの車掌さんが余裕で毒蛇を捕獲してくるシーンと、こともあろうに列車に向けて投石する(!)シーンが気に入ってます
あと旅の荷物はやっぱり軽めにしといた方がいいですね・・・
ラストの「おーシャンゼリーゼー」も「なんでこの歌なんだ・・・」とは思いましたが、不思議とマッチしていて面白かったです
投稿: SGA屋伍一 | 2008/05/24 21:47
■SGA屋伍一さん、こんにちは
>「チューリップ」もしくは財津和夫
確かに(^^)
この作品も、軽めのBGMにはまさしくそんな雰囲気に思えましたよ。
>個人的にはヒゲモジャの車掌さんが余裕で毒蛇を捕獲し
あはは。笑いましたねーここは。兄弟の狼狽振りが見事だったのもありますが。意外と常識人?だった車掌さん。
あんなこともこんなこともインドだから~で済みそうな感じで妙に納得ですw
荷物は少なめに・・・分っちゃいるのだけど、なんだか増えるんですよね(^^;
投稿: たいむ(管理人) | 2008/05/25 10:39