「迷子の警察音楽隊」みた。
エジプトの音楽隊として正規に招待されたにも関わらず、イスラエルの空港では待ちぼうけを食わされてしまい、なんとか自力での移動を試みるものの、発音の問題からか一文字違いの別の場所行きのバスに乗ってしまって途方にくれるといった、まさしく「迷子」の音楽隊であり、唖然呆然の連続にクスッ笑っちゃうところもチラホラとあるにはある。(恋の指南役の一幕は特に微笑ましかった。)
訪問先の間違いを正そうにも、翌日にならなければ移動手段すら手配の付かない彼らに一夜分の食と宿を提供してくれたのが、たまたま居合わせた地元の人々だった。しかし言葉も文化も宗教も違う彼ら。タイミングのまずさからも所在無いことこの上なく、重苦しい空気に包まれる。しかしそんな気まずさを打開するのは、やはり音楽だった。音楽には国境が無いんだなーってしみじみ思うところ。
音楽隊のメンバーも、地元の人たちも、それぞれにそれぞれの事情を抱えていているのだが、見知らぬ者同士の触れ合いは、何故か人を大胆にし、口を軽くする。そして音楽は、人と人との距離を無条件に近づけてくれる。結果、僅かながらも影響(刺激)を与えあい、各々に微かな変化を齎すことになる。
異国から遥々やってきた音楽隊と、関わった者達のほんの一夜の物語。本当に、何があるわけでもない作品なのだけど、最初と最後ではまったく表情の違う彼らで、照れくさそうに小さく手を振りあう彼らには、じんわりす
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コメント
たいむさん、こんにちは
この映画、年明けに『ロボット博』のついでに東京で見てきました。が、来月くらいに近所でもやることが決定して、「別のにすればよかったかなー」と後悔しております
想像してたよりもず~っとマッタリした映画でしたね
でも「イスラエルとエジプトの交流」という題材だけで見る価値があったと思っています(ケンカなら『十戒』がありますけどね・笑)
印象に残ったのはパピくんの濃いい眉毛と、カーレドくんが恋の指南をしていたローラースケート場。さびれた温泉場と似た空気が漂っていました
投稿: SGA屋伍一 | 2008/05/17 13:32
■SGA屋伍一さん、こんにちは
年明け早々、しかも「ロボット博」の後では、折角の気分も・・かもしれませんね。
こちらはやっとの公開です。
>パピくんの濃いい眉毛と、カーレドくんが恋の指南
どこもかしこもまったりしていましたが、ここは良かったですねー。
彼女の眉もすごかった!(笑)
>さびれた温泉場と似た空気が漂っていました
食堂もそうでしたよね。ゲームがあったりしてw
投稿: たいむ(管理人) | 2008/05/17 18:27
そうなんですよね~。
特別な事は起こらないのだけど、
なんか特別な夜が、じんわりと心に沁みましたです。
投稿: miyu | 2008/05/17 19:13
■miyuさん、こんにちは
特別なことが起こらないけれど、どこか心に残るような作品の一つでした。
もう少し明るい気分になれると良かったのだけど・・・。
投稿: たいむ(管理人) | 2008/05/17 20:19
こにちはー。
この記事はTBのURLがないのかしらん??
それにしてもご無沙汰をしちゃいましたー;ごめんなさい;
この作品、よかったでしょ。あ、でも起承転結が明確なわけでもなく、淡々と時が進む感じはちょっと眠気も誘われるかな;私はこのまたーり感が好きなんです~。
そうそう、音楽に国境はないのですよね。言葉はイマイチでも音楽なら共に楽しむ事が出来るし。
音楽を通しての出会いもまたよろし。
投稿: シャーロット | 2008/05/18 17:28
■シャーロットさん、こんにちは
いつのまに、「TB受け付けない」になってました。あれぇ~~???
>でも起承転結が明確なわけでもなく、淡々と時が進む感じ
嫌いじゃないのだけど、まったり感に感情移入できないとツライかもしれませんね。
みんな不器用で寂しい人ばかりだし~~~。
しかし、音楽には癒されますねー。
投稿: たいむ(管理人) | 2008/05/18 18:18