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2008/05/24

『おおきく振りかぶって(10)』を読んで。

Oofuri10_2 ついに「おお振り」も2桁巻に突入!9巻に引き続き、3回戦:対崎玉戦は二回裏、西浦高校の攻撃からスタート。
私自身はあれから5ヶ月も経っているのだけれど、西浦ナインはあの桐青戦の激闘から1週間しかたっておらず、まだ2試合目の3回戦なんだよねぇ・・・(^^;
読み手としても、気持ちを盛り上げるには9巻に戻って、せめて一回表から読むべきだなーって思う。
以下、10巻のネタバレ絡み+αでの感想。(相変わらずの長文)

ひと言でいうならば、花井の為の10巻!だね(^^)
密かに”七回コールドゲーム”を目論んでいる西浦高校とは露知らず、”先攻”を選んでしまった崎玉。西浦に完全に抑えられてしまう崎玉は、これまではただ”力任せ”に勝っていただけだった事を痛感し始める。着々と得点を重ねる西浦だが、こちらも完璧に思惑通りとはいかず、プレッシャーと闘い結果が出せないでいる男、「4番センター:花井」がいた。好打順で回ってきても思うようなヒットを撃てない花井。田島から「(スクイズ成功で)満足してんなよ。」と挑発されたこともあり、どうしても田島が気になって仕方が無い。怪我でバッティングもスローイングも出来ないのに、守備と脚で活躍する田島だ。まったく田島には誰だって敵わない、って思っちゃうよね。
田島には、これまでも散々能力の差を見せつけられ、もはや白旗を振る一歩手前にまで来ていた花井だったようだ。しかし心の中ではそんなのは嫌だ、という自分が確実にいたのも間違いないと思う。花井はプライドは高いけれど、スゴイものはスゴイ認め、ただ妬むのではなく、リスペクトして自分にフィードバックさせることの出来る器量の持ち主だと思う。白旗だなんて絶対にプライドが許さない行為であり、今回やっとモヤモヤの本当に理由に気がついたようだ。そして”競争”とは単なる勝ち負けではなく、互いを高めあう為の試練でもある。味方でも敵でもライバルの存在意義に漸く思い至った花井だ。一つ壁をこえたね♪

少し吹っ切れたことで2打点。コールドゲーム決定打となるクリーンヒットを撃つ花井。(走塁を失敗して本人はアウトになっちゃったけど。有頂天になるヒマがなくて良かったかw) 花井に切っ掛けを与えたのが”三橋”というのが良かった。(勿論無意識だが、ひぐち先生の三橋アイを感じるなぁw)
三橋の、何でもかんでも直ぐに自分に非があると思い込む癖は相変わらずで、花井は撃てない自分を三橋に謝罪したつもりだったのに、三橋は勝手に自分のバント失敗に結び付けてしまってガチガチになってしまう。それは「全員で七回コールドを目指す。」には自分も含まれているハズだと一生懸命だからであって、「コールドは、自分の為。自分はチームに必要とされている。阿部君はサインをくれるんだ。」とポジティブシンキングを見せ始めた三橋ではある。
思わず三橋の空回りに怒鳴ってしまう花井で、後にこの事でのフォローが花井に気付きを齎すのだから上手くできているよね(^^) ほとんど無意識で三橋が呟いた”田島を頼る”発言を、花井がしっかり聞いちゃうなんて伏線も上手い!
グランド整備の合間に、花井は三橋に怒鳴ったことを謝りに行くのだが、やっぱり勘違いな三橋は「花井くんは(自分より球が速いから)スゴイ。」と明後日の投手話に突入。「スゴイ」しか理解できない三橋の言葉に花井は、「俺より田島の方がスゴイだろ。」とちょっぴり嫉妬交じりで返してしまうのだが、「田島君は怪我をしていても何でも出来ちゃうスゴイひと。もし田島君がピッチャーをやったら、たぶん僕なんか出る幕がないんだ。それでも、僕は1番(エース)を貰う為に田島君とだって競うんだ!」(注:要約。三橋にこんな喋りはできない)・・と、これまた明後日の話はともかく、三橋の本気と覚悟だけは花井にビンビンと伝わるわけだ。三橋のスゴさを認める花井としては、初めから争う気なんてさらさらないのだが、それを言うことは三橋の闘争心を削ぐことにもなり、三橋の為にならないとして言葉を飲み込むことにする。・・が、そこでその理由が自分にも当て嵌まることに気が付くんだもん、花井も大したものだ。間接的に三橋に教えられた花井であり、三橋はこれからもナイン一人ひとりに影響を与えていきそうな感じだね。やや引っ込み思案な沖君には、既にかなりの影響を与えているように思うし。(ずっと気がつかないのは三橋だけなんだろうけどw)
やっぱり主役は三橋。どんなに頼りなげでも立派に主人公なんだね。(^^)
ここでは、「三橋をイジめてんなよ!」と花井に突っかかる田島も良かった! 対して「イッ ジメッ られて ない!」って(一応)ハッキリ否定する三橋も良かった(意思の疎通は無かったがイジメでないことは確かだし)。田島が三橋の何をそんなに気に入っているのか私には良くわからないが(末っ子だから単純に”兄ちゃん”になりたかった・・・なんてオチもありそうな?)、三橋も、相手が田島ならばちゃんと意思表示できるからホッとするんだよね。

花井の活躍もあって狙い通りに七回コールド勝ち。黒策士:阿部もしっかり健在。意図的に満塁からの押し出しフォアボールを誘って、士気をさげようだなんて高校生の思考じゃない!敬遠策も、ソロホームランならコールド確定圏内に変らない最終打席となれば、今後の対戦の為にも、真剣勝負に切り替えるあたりがやっぱり阿部だ。(阿部父もチラッと登場したが、どうやら似たもの親子らしいぞw) 強打者相手の三橋渾身の一球はセンターフライ。確実に投げ勝った三橋であり、自信をつけさせる意味でも大成功。さすがは阿部と褒めるしかない。(三橋にもちゃんと通じていたのは嬉しいね♪)
そんな阿部の雲行きがアヤシくなってきた。ファンブックで水島監督にネタバレされてしまった「怪我」の話。残念ながら10巻には収録されなかった為、何が原因なのかまるでわからないのがツライ(><)。4回戦なのか、5回戦なのか・・・。
美丞大狭山のコーチ仲沢呂佳が自ら偵察に訪れていたことを西浦側はきっと気がついていないのだと思う(どうだろう?)。田島の不自然さを看破するあたりは流石としかいえない。しかし最終的に呂佳にロックオンされたのが阿部だった。西浦を崩すには”捕手つぶし”が最適・・・と匂わされては、阿部の怪我は故意によるもの?と思えて悲しくなる。崎玉でさえ田島の怪我に気がついてからは一塁攻めを行おうとするし(上手くいかなかったけど)、確かに相手の弱点を攻め、有利にゲームを運ぼうと考えるのは間違っていない。けれど、度が過ぎる行為はいたたまれない。(阿部の敬遠策も気持ちの良いものではないし。)「おおふり」では過激なプレイは見たくないのだが・・・。(等身大でリアルがウリなら、汚い部分でも隠しちゃマズイと分かっちゃいるが)
美丞大狭山と対戦するとしたら(ってするんだろうね?)5回戦。ほぼ2巻費やした3回戦で、4回戦ではどの位ページが割かれるのか気になるところだが、決勝は「西浦VS武蔵野第一」と期待している私であり、どれほど時間がかかっても最後の最後まで見届けたいと思っている。

肝心な試合の流れは一切書かず、西浦は10人で西浦なのに三橋・花井・田島・阿部のことばかりでごめんなさい。今更だが、今回は心を鬼にしたモモカンだったし、ナインのユルユルもちゃんとあった。母ちゃん方の愉快な会話も健在だし、敵方:崎玉ナインの成長もしっかり描かれていた。読み応えのある「おおふり10巻」。まだの方は書店へGO!なんちゃって♪

帯には、今回もケータイ待ち受け(10巻表紙)プレゼントが仕込んである。ついでにサイトのクイズに全問正解すると”チビ三橋”ももらえるぞ。(これはカワイイ!)

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コメント

この巻の一番のツボは、カバー裏でベッドをおもいっきりぶっ壊していた大地くんでしたcoldsweats01

あと「みんなのため」と言い続けてきたタイさんが、「わざと出ないとか、できねえ」と言うところにホロリときました

投稿: SGA屋伍一 | 2008/05/27 13:31

■SGA屋伍一さん、こんにちはsun
>カバー裏でベッドをおもいっきりぶっ壊していた大地くん
毎度笑えますよね~隠しコーナー♪

「おおふり」は、対戦チームの選手ひとりひとりまで丁寧に描かれているところが大好きです。
どんなにスーパースターでも所詮高校生ってトコも好き。
あったハズなんだけどな~自分にも、って思います。体育会系団体競技経験者としては(^^)

投稿: たいむ(管理人) | 2008/05/27 17:45

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