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2008/05/26

DVD「FREEDOM SEVEN」みた。

Photo Yahoo!動画で先行配信で見た『FREEDOM SEVEN』。予定通りDVDをレンタルし、大きな画面で堪能したので、感想をアップしたいと思う。
やっと・・・やっと完結。カップヌードルのCMと、タイアップで始ったアニメ作品だったのに、終わってみれば結構な時間を費やした大作になっていた。一次はどうなる事かと心配したが、これならば満足と私は思う。ベタベタのバレバレだけど、それでも泣けちゃったし。
以下、ネタバレ(あらすじ)+αのため長文。

月への着陸直前にEDEN運輸局に確保され、拘束されてしまうタケルとアオ。地球の再生を隠しておきたいEDEN運営局にとってはその事実を知るタケルと地球人であるアオは招かれざる客以外の何者でもない。タケルの望みは、(1)にアオにEDENを見せること、(2)にカズマとの再会を果たして地球へ連れて行くことだったが、当のカズマは運営局側の人間としてタケルを排除しようすることにショックを受ける。偶々収容施設で仕事をする仲間によってタケルの帰還を知るタイラ。介護施設にて収監されていたアランを炊きつけタケルとの接触を計画する。
アランは、すべて運営局の目論見どおりに事が進んでしまった2年前の出来事を後悔していた。運営局はアランを「FREEDOM」から引き離すことを企んでおり、結果は言うまでもない。身体を病んだ今では気力すら費えたアランだ。しかし、タケルの帰還をタイラから聞かされ、最後の希望の光を目に宿し始める。
拘束されてすっかり萎えていたタケルだが、アオの励ましによって再起奮闘、脱走を企てる。しかし、脱出には成功すれどもカズマの妨害によってアオを奪われてしまう。無事タイラとアランに合流したタケルは真の「FREEDOM」を知る。それは、地球でアオの父親が信じていた伝説そのもので、「FREEDOM」が地球に下りれば地球は完全に再生することが可能だと言うものだった。「火星のテラフォーミング~移民計画」それが「FREEDOM」。7機ある「FREEDOM号」には、必要な物資と動植物の種子などあらゆるものが搭載されていた。しかし火星移民計画ごと「FREEDOM号」は封印、極少数の関係者に受け継がれるのみとなっていた。
「FREEDOM号さえあれば地球の砂漠にも畑ができる!」とタケルらは早速FREEDOM号の起動へと向かう。格納庫とコントロール室の場所を知るのは嘗てプロジェクトの責任者だったアランのみ。しかし運営局から意図的に泳がされていたタイラであり、付けられ起動直前に踏み込まれてしまう。間一髪アランによって起動には成功 するが、そのままアランは捕縛されてしまう。
EDEN運営局の中枢”アンダーグラウンド”にて尋問を受けるアオ。必死に地球の現状告げ、「信じてほしい。」と訴えるアオ。しかし頑な運営局の説得には至らない。EDEN運営局がその事実を隠し続けるのには理由があった。かつて地球は人間の自らの手で滅びの道を進み、破滅寸前という愚かな歴史を刻んでいた。その後EDENは高い技術力で常に地球を監視し続け、甦りつつある地球を見守ってきたが、彼らは信じられずにいた。「EDENの技術が地球へ渡れば、地球は再び同じ過ちを犯すに違いない。」と、歴史が繰り返されることを何より恐れていたのだ。ならば「月の人々が”地球”を知る必要はない。」と、そういうことだった。
それでも必死に食い下がるアオ。頑として聞き入れない運営局だったが、運営局側の人間であるはずのカズマは密かに意外な行動を取る。”アンダーグラウンド”での一部始終の映像をEDEN中に配信したのだ。「地球は、元気です!」アオの叫びがEDEN中に響き渡る。
・・・アオの叫びとやっぱり裏切っていなかったカズマに胸が熱くなるところ。

アオの叫びと同時に起動されていたFREEDOM号5機は順に発進される。即刻封鎖されるEDEN。全部で7機のFREEDOM号も残りの2機。既に起動されており残された時間は僅かだ。辛くも運営局の手からは逃れたタケルだったが、アオとアラン救出の為、カズマとの対決を覚悟して”アンダーグラウンド”を目指す。カズマもタケルの行動を察知し、アオを再教育施設へ移送する口実で”アンダーグラウンド”を抜け出し、タケルの到着を銃口を向けて待ち構える。対峙する2人。結局は気が済むまで素手でやりあう2人だ。
・・・既にカズマの真意は示されており、無二の親友、再会のご挨拶ってやつだね(^^)

タケルとカズマは友情を確かめ合ったところで、アオを連れてタイラの待つ6号機へと向かう。が、運営局の強固な警備に阻まれ間に合わない。最後のFREEDOM号へと急ぐ3人。無事にたどり着くが、誰もいないはずの格納庫には仲間たちが待っていた。いざ、搭乗!の段階でふいに立ち止まるタケル。「やっぱ、このままでいいわけ、ないよな。」・・・カズマに、みんなに地球を見て貰いたい気持ちは変わらない。でも、地球の人にもEDENを見て貰いたいんだ。このままでは月と地球は断絶されたままであり、2度と月へ戻ることも、地球へ渡ることも出来なくなってしまう。アランだって囚われたままだ。それじゃぁダメなんだ、と、 EDENに残って説得をする為に残ると言い出すタケルだった。タケルの爆弾発言には、誰もが戯言と反発。説得を続けるタケル。「10分前」を告げる7号機で格納庫に一瞬の沈黙が訪れるが、「用事が済んだら俺も必ず地球へ行く。」 というタケルの手を取り「地球で待ってる。」と理解を見せたのは、ほかでもないアオだった。そのまま7号機を見送るタケルだった。
”アンダーグラウンド”へ連れて行かれるタケル。「俺は自分の目で見てきた地球と地球の人々を信じている。俺と地球の人々をもっと信じて欲しい。もうFREEDOMは打ちあがってしまったのだから!」と訴える。受けるようにアランは「最初から始めればいい、地球と月、共に生きる道はある。」と呟きながら静かに息を引き取る。タケルにバトンを渡し、満足したかのように安らかな顔だった。
タケルの熱き想いとアランの信念は、遂に運営局を動かした。
・・2年後。地を耕し、穀物を植え、真の再生を始めた地球で共に力を合わせて暮らす人々の姿がそこにあった。そこに昼間の流れ星が一筋。ほとんど不時着状態で着陸したのはFREEDOM号。現れたのは元気いっぱいのタケル。タケルは月と地球の架け橋の役割を見事に果たしていた。・・・めでたし、めでたし。

***
カズマの裏切りについては必ず元通りになると信じていたが、ずっと謎だった「EDENが地球を隠す理由」は、良い意味で意外だった。単に理不尽なものというか、逆の意味でEDENは地球を支配するつもりでは?と思っていたので、そうではなく、EDENはEDENで”かけがえのない地球”の護ろうとしていたのだと嬉しく思った。もっとも人々から真実と知る権利を奪い、ただ快適を与え、退屈を管理する手段を選択したことは正しくないと思うが、それだけ地球人に幻滅させられ、絶望していたのだと思えば解らない選択でもない。単純にタケルは善、運営局は悪、とならなかった結末が非常に良かった。
世の中は何から何まで善と悪で割り切れるものではなく、主観や立ち位置で正反対にもなりうるもの。タケルの行動は社会秩序を乱した、自分勝手な行動に他ならないのも確かだと思う。ただ結果オーライだっただけのこと。また人間は一度地球を破滅に追いやった事実も変らない。どれだけの絶望が月へ渡った人々に齎されたかは、その立場にあった人々にしかわからないというもので、「信じられぬ」という運営局の頑なな態度の理由も正しく理解し、汲み取らなければならないのだ。誰にとっても「青き地球」は大切なものだったのだから。
タケルたちは、地球の再生は勿論、もう一度信じてみようと若き世代の可能性に託したEDENに対しても責任を果たさなければならない。同じ過ちを2度と繰り返さないよう、次世代へと繋いでいくことも決して忘れてはいけないのである。(・・・と、たぶんそこまでメッセージは込められていると解釈したいが、どうだろう?)
どこか現実にもあてはまるテーマだと私は思う。まず、戦争とその爪跡に似ている。そして資源の枯渇、異常気象、地殻変動、温暖化etc.、、、地球が悲鳴を上げているようにも思える昨今。破滅を止められるか否かは、今を生きる人類の手に掛かっているといっても過言ではないと思う。何をすべきなのか、見極めなければならない時期はもうとっくに過ぎているのかもしれないけれど、出来ることをしたい、しなければならない、と思う。「ひと一人が出来ることなどたかが知れている」、などと言っている時期もとっくに過ぎてしまったように思うから。

エンタメであると同時に、深いテーマを持った作品はやはり素晴らしいと思う。6話で完結しなかったことは今でも残念に思っているが、納得させるだけの内容で完結させてくれたことを高く評価したい。
しかし・・・次ぎは「火星」?火星をどうしようと言うのか?「ロマン」路線ならば分らなくはないけれど、不必要に手を広げることは(色々な意味でも)愚行に思う。お気楽なラストはちょっといただけないかもしれない。総合的はには満足だけど(^^)

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