アニメ「図書館戦争」*第4話
原作『図書館戦争』の、クライマックスを飾るエピソードなだけあって危機迫る展開ではあるのだけど、なんだか物足りない。感動的だった玄田の大胆極
まりない采配と郁の機転。堂上の本音からの救出劇は原作のままなのだけど、ちょっとあっけなさ過ぎ。もっと堪能したかった。また、堂上の独白はもっと別の
ふかーい意味があったのだけど、ここの部分はもう少し引っ張るようだね。(それはそれでかまわないけど) とはいえ、郁の”堂上教官”への気持ちの変化は
良く伝わってきて良い。綺麗に次につながるね、って感じだ。
毎回感想を書くたびに原作、原作と書いてしまうが、アニメを批判しようというのではなく、ココの裏にはこーんな理由が隠されているのだよ、って解説してあげたくなるような気持ちからツイ、なのだと思って欲しい。
今
回持ち出すとしたら、玄田が警察を軽視し、図書隊での独断行動を支持するところ。前回冒頭にもチラリと登場した平賀刑事は、人として、”日野の悪夢”での
警察の失態を恥じている人間のひとり。実はこの先も何度か登場する”玄田の親戚”なのだが(もちろん本当の親戚ではない)、とにかくイイ仕事をしてくれる(都合よ
く使われる)友好的人物である。
”日野の悪夢”が詳細に描かれていないアニメなので、玄田の言う「あんたたち(警察)が日和らんと信じられるほ
ど、我々の間の歴史は幸福ではなかったはずだ。」が上手く飲み込めない視聴者は多かったと思う。これは、”日野の悪夢”では、警察の意図的な出動の遅延が
必要以上の犠牲(多数の図書館員の命であり、稲嶺の妻や脚などの事)を生んでしまった事実があったことについて、あえて遺恨を持った言い方をしているのであ
る。(警察は中立とはいえ、良化隊側により近い立場であることから)。つまり玄田は、一刻を争う事態であるから、信用できない警察の介入で洒落にならない
結果を迎えるのは御免こうむるとして、莫大な金を払ってでも自分たちの力で解決してみせるとハッキリと宣言した、というところなのである。無茶苦茶とはい
え即断即決、潔い玄田はカッコイイんだよね♪
玄田の器量を見せ付ける最初のエピで、豪快で若干いい加減なオヤジだけどヤル時はヤルというところを覚えておいて欲しい。
郁と手塚の恋バナは、あの通り。手塚の本音ももう少し・・なのだけど、どこまでも郁視点に近いアニメだから仕方が無いかな?手塚個人の話はこれからのお楽しみなので、乞うご期待!ってことにしておこうか。
それにしても、犯人たちのワコンのナンバーが「46-49(ヨロシク)」だなんて古い!(爆)
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コメント
各キャラの魅力が引き出されているかと問われれば、たいむさんの言うとおり今回はちょっと・・・でしたね。
でも郁の成長という点でみれば、今回の一件で郁はタスクフォースの一員としての技術面でも精神面でも大きく成長したと思います。
でも手塚の言っていた「友達だったら退屈しないだろう」という言葉はよく分かります。郁は女性としてではなく一人の人間としてすごく魅力的になってきてますからね。
投稿: にゃむばなな | 2008/05/16 23:11
■にゃむばななさん、こんにちは
つくづく1クールなのが惜しくて仕方がありません。毎回倍使って丁寧に描くことが出来たなら、原作の良さもアニメの良さも堪能できると思うのですが。
>タスクフォースの一員としての技術面でも精神面でも大きく成長したと思います。
そうなんですよー。駆け足ながら、そのあたりはジワジワ伝わってくるので嬉しいですね。
堂上への屈折した気持ちが急成長を促すという、堂上にとってはちょっぴり皮肉で複雑なことになってきているのだけど、堂上を尊敬している自分を認めた郁は、おかげでどんどん開花していくし、すればするほど近づく2人が今から楽しみです。
>女性としてではなく一人の人間としてすごく魅力的になってきてますからね
人間としての郁は誰もが羨むような、純粋さと行動力を持ってますものね。魅力的ですよね。
しかしこの手の発言は、本人(女性)にとってはスッゴク複雑なんですけどねー(笑)
漢らしいが故に、男と友達以上恋人未満の関係が成立しやすい女は苦労するんです(^^;(ま、手塚とは、互いに信頼のできる「同僚で友達」に決定だけど)
好きでもないのに「付きあおう」だなんてあっさり言えちゃうくらい、手塚が実は恋愛ベタなことはもうお分かりでしょう。優秀な手塚の弱点です。
カワイイ手塚の株はこれから右肩上がりになります♪
投稿: たいむ(管理人) | 2008/05/17 08:49