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2008/05/09

アニメ「図書館戦争」*第3話

状況〇三「小田原攻防戦」
Libralywer3”日野の悪夢” 、若き日の稲嶺司令登場!
原作での、当時の稲嶺視点で描かれたエピソードは胸に突き刺さるものがあり、出来れば同じ形で語られることを願っていたが、やはり尺の問題か。とはいえ脳内補完できる私は、ほんの数十秒の説明回想ではあったけれど、嘆きから涙をこぼしつつ読んだ時の感情がムクムクと甦り、ジワっときてしまった。

それだけ凄惨な事件だった”日野の悪夢”。最愛の妻と右足を失った稲嶺司令の、良化隊(メディア良化法)や警察に対する個人の怨恨といった感情の有無 は、司令が創設した”図書隊”に対する世間の批評を左右するところであり、それ以前に存在意義を説明したものとして今後も何かにつけて触れられる事件。(説明不足の)アニメから少しでも興味を持ったのだとしたら、是非小説での補完をオススメしたい。他にも3話では「小田原私設図書館」の重要性であり、手塚は堂上班でありながら何故彼らと行動していないのか、狙撃を指南していた隊員がどのような人物なのか、といった疑問もちょこちょこあると思う。多角的な視点で描かれている小説。小難しい設定の多い作品では背景を知っていると知らないとでは一つ一つが全然違って見えてくると思う。(映像が良いだけに、本当は そこまでアニメでも表現して欲しいところだけど。)何度も言うが、後付け補完としても小説は間違いなくオススメだ。

それにしても郁の不勉強には、「アホか貴様は!」と堂上と一緒になじりたくなる。小田原攻防戦のメンバーから外されたことも、「外された理由」を自分で考える前に、上官に理由を質すとはサイテイな行為。そして泣くし。(ここは原作でもイライラしたところ。)それでも(ヒントをもらえれば)自分の落ち度を素直に認め、気持ちを切り替えることの出来る郁だから、見ていられるんだよね。
柴崎にはバッサリと「わがまま」だの「贔屓」だのと斬られている堂上で、実はそちらが本質だと視聴者も段々分ってきている頃と思うが、堂上の葛藤や逡巡をまるで理解していないのは郁だけで(手塚も若干)、このすれ違い加減が良いところ。郁にはそんな素振りをまったく見せずに、(小さいのに) 全てにおいて郁を包み込もうとして、全部かぶっちゃうような堂上がひたすらカッコイイよね。裏表が面白いのに、同僚としても友人としても堂上の本音を引き出せる人物である小牧とのやり取りが少ないのがとても残念。(小牧も個性的なヒトだからもっと前面に出してあげたいのだけどね。・・別の理由もあるけれどw)
そんな小牧のエピがDVD3巻に収録されるとなると、やっぱり買うしかないかなー。描き下ろし短編も読みたいし。(いつか纏めて書籍化してくれるなら話は別だけど。)1クールで全5巻と思えば、ご祝儀出費もありかなぁ~~~

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コメント

この第3話で郁の周りには彼女の成長を心待ちにしている人たちがいかにたくさんいるかがよく分かりましたね。
手塚も結構いいヤツに見えてきましたし、柴崎は優しさと厳しさの使い分けが巧いですしね。

ただおっしゃる通り、小牧のエピソードがそろそろほしくなるのも確かです。あのメンツの中でも戦闘員らしからぬ物腰なだけに。

投稿: にゃむばなな | 2008/05/09 21:16

■にゃむばななさん、こんにちは
郁は人間関係に恵まれてますよね。特に柴崎と同室になれたことは最大の幸運ですね。
手塚も、あんな登場をしちゃってるけれど、本当は凄くイイヤツなんです。(彼も色々なんですが、そこはおいおいわかりますw)
アニメでも、ちゃんと優しさと厳しさが伝わってくるのが嬉しいですね。

>小牧のエピソードがそろそろほしくなるのも確か
このままでは「笑う正論」の由来すら今ひとつ分りませんよね。
柔らかな物腰と優しげな口調は仲介役キャラとしてありがちではあるけれど、小牧はサラリと正論で他人の痛いところを突くような、激しくメリハリのある人で、単なる仲介役でもないキャラ。アニメではさすがに「5分も笑い続けるような重度の笑い上戸」は難しいかもしれないけれど、折角のはみ出た設定をワザワザ一般的な役割に収めてしまわないで欲しいところです。

毎週、微妙なところでのED突入がなかなか上手いです。来週も楽しみですねw

投稿: たいむ(管理人) | 2008/05/09 22:27

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