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2008/04/28

「ガンダムW」その後。~OVA&特別版について

Gwop2_3キャラ別を切り口にした総集編も面白いものだね。
最終的には集結したが、終われば元通り散りぢりになる5人。個々の事情や思惑があったし、基本的にそれぞれは単独行動。時折誰かと行動を共にすることはあっても、メンツも時期も不特定で一時的なもの。集結に至るまでの道程がバラバラなガンダムパイロットたちだったから、本編のダイジェストという総集編が多い中、あえてそれぞれにスポットを当てる見せ方は正解かもしれない。一人ずつに絞ったことで変化(成長)が分かりやすかったしね。ただし、時系列がぐちゃぐちゃなのが難といえば難。初心者向けではない。全編観た人でも、作品全体に思い入れが薄いと、気になるキャラ以外はどうでも良くなりそうな危険があるように思う。(私は、誰も贔屓していなかったし、マジマジ観ていなかったから個々のおさらいを興味深く楽しんだけど。)
どうやら新規カットもあるとのことだが、正直「Ⅰ」ではバンザイ。前半は特にいい加減な視聴だった為、どこがどう新規なのかすら分からない。なんとか「Ⅱ」は最終回直後の5人が少しずつ追加されているところとわかったのだけど(^^;)。(後日談は垣間見られただけで嬉しいね。妄想の種が増えるからかな?)
純粋に楽しめたとは言っても、一人一人を語るほど理解していないので詳細な考察はやっぱりパス。・・というか、彼らの答えは『Endless Waltz』で証明されているまんまだって思っちゃったから。彼らの過去を明らかにした上で語られている 『Endless Waltz』でいいじゃん、ってね(^^)

Gundamw_2 その「Endless Waltz」について。
実は、「特別版」ってなんだろう?って思っていた私。たまたま行ったレンタルショップには、「オペレーション1・2」と「OVA」しか置いていなかったのが原因の一つ。結局ハシゴする事になってしまった。
「OVA」が「劇場版」だとすっかり勘違いしてたから、見出して約20分後にEDテーマが流れはじめて時には「へ?」と唖然。検索に走って「特別版=劇場版」とやっと理解したが、不覚だ。それでも、順番どおりOVAが先だったのは幸いか。再編集+αの劇場版を先に見てしまったのではOVAがしょぼく感じただろうから。プラスα部分は、駆け足なOVAの唐突さを解消し、答えをより明確にしてくれていて、ちょっぴり感動的になっていたもんね(^^)

結論として、『Endless Waltz』はカナリ夢物語だけど2度と続編がつくれないところまで決着させてあるところをまず評価したい。それは私がTVシリーズ最終回で思った疑問、”終戦→武器・武 力の放棄→完全平和?”、がそのままスタート地点になっていたからであり、その先を描かれたことが嬉しく、期待に応えてくれたように思えたから。
ザックリとした内容は、終戦後、一斉武器放棄は実施されたが、案の定、武器を隠しもって世界を牛耳ろうとする不埒な輩が登場。人質はリリーナであり、世界中の人々。阻止の為に再集結するヒイロ・デュオ・カトル・トロアらガンダムのパイロット達。ただひとり、与えられた平和に安穏として緩慢で変らない世界に嫌悪を抱いた五飛は、あえて敵対する位置を選択し、再びガンダム同士での無益な対決を余技なくする。・・が、理解しあえない間柄ではなく、ヒイロの言葉と姿勢は五飛に届くし、世界も”ガンダムの戦い”に目を覚ますし、ヒイロらも呪縛から解放されて一件落着。皆で守る平和な世界ってね(^^)
年端も行かぬトレーズの娘を祀り上げ、摂政として裏で操ろうとするあたりは「ミネバ」であり、「コロニー落とし」を持ち出すところなどは、潔いくらいガンダムの定番。ま、約90分の短時間決戦だから、概要の説明を省けるお膳立てとしては下手な新手より、充実した内容にできる点を理解したいところ。(ガンダムらしさも大切w)

この作品のテーマは冒頭でノインの口からそのまま提示されていた。「平和は維持することが何よりも困難」だと言うこと。あまたの犠牲の上に”与えられた平和”で胡坐をかく人々の無関心と無責任。世界が”ガラスの平和”だということにまだ気がついていない。
引き続きの「W」のドラマとして、五者五様に結論に至った経緯を垣間見せ、そんなヒイロたちの戦う姿勢が世界を揺り起こすという清清しい決着への導きは、後腐れなく私を完結させてくれるもので良かった。(某「種」は未だに決着していないし、恋愛パートは更に宙ぶらりんの生殺しを強いられているし・・^^;)
現実的には「夢物語」に限りなく近いものだけど、要は「気づき」と「個々の責任」が唯一世界平和を維持できるものとして促すものであり、そうした論理は、例えば”地球温暖化防止対策”において「今、一人一人ができること。」にも通じることと思う。「ガンダム」って見る人が見れば、物凄く社会派作品なんだよね、実は(^^)

そうそう「Endless Waltz」は、メカニカルデザイン一新の話題を外しちゃいけないね。今ひとつカッコ良くなかったMSが、カトキデザインに変って見違えるようになっていたのにはビックリ(最終回と被る部分なんか違いすぎー)。でも、”ガンダムウイングゼロカスタム”はやっぱりやりすぎでは?(^^; クルクルッと機体を包んで保護するあたりは、フリーダムが羽根を広げて大気圏を降下するより理解できそうな気がするけれど(それでもフリーダムが大好き♪)、鳥のように羽ばたくMSってのはどうにも奇妙な光景。作画も含めて美しい映像は魅力的だけど、美しけりゃいいってものでもなさそうな・・・(好みの問題かしら?)

完結に納得したところで、私もこれで「ガンダムW」は綺麗に卒業します!

***以下、「W」を見て、その後のガンダムについての余談。「ガンダム」もちょっとずつ進化しているんだなって思ったので。
「SEED」は、「Wは夢物語」と言わざる得ない論拠として、人間として誰もが持つ”厄介なモノ”を極端な形でクローズアップさせた作品なのだと思うし、「DESTINY」では、「夢物語」を「現実」にする手段として、”厄介なモノ”自体の排除を考え、”まるごと人間性”を奪おうという一つの方法を提示したものだった。ただし、そんな誤った手段を阻止するのは良しとしても、結局は「振り出し」に戻っただけの結論であり、その為にキャラクターが都合良く振り回されて、全体がグダグダになってしまった事は残念でならない。(キャラの成長は認めけれど。) 「キラの覚悟」もひどく曖昧で、光と闇の両面を持つ人間を否定せず、光を信じ、闇の部分だけを封じる力となる、光を導く者の為に闇の戦士として戦い続ける覚悟(ややこしいが、彼自身は決して光にはなれないから)、といったところか?と私は思うのだが、定かではない。
「00」は、ソレスタルビーイングの武力介入は、それこそキラの覚悟の積極的行使とも言えそうで(キラは守りの力だから)、報道機関や沙慈ら一般市民の登場は、知る権利による「無関心」の打破、権利に伴う義務の確認を促すものと思えなくもない。また、CB(イオリア)の「武力による戦争の根絶が真の目的ではない」とすれば、戦う以前に「戦争を発生させないシステムの構築」を目指しているのかも?なんて「W」をヒントに想像。その為に不可欠な「ゼロ」へのリセットが、「武力介入による戦争の根絶」ではないか、とつらつら考えてみたが、あまり深くは考えていないので、まったく自信無し。とりあえず、こちらは2期を待つのみだね(^^)
ルルーシュが面白すぎて、その後が恐ろしく思えたりするこの頃だけど~(^^;

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コメント

はじめまして。いくつかお得意先でお名前みかけたのでうかがってみました

「『00』は『W』の進化系」というところに激しく同意です。自分も『W』のあの結末は「現実離れしてるよなー」と思ったので
とはいえ『W』は骨太のロボアニメが少なかった時代に、ちょうど求めていたものをやってくれたので、思い入れの深い作品です

そういえば福井晴敏先生は『川の深さで』という作品で『W』のセリフを堂々とパクってました。あれはいいのかなあcoldsweats01

よろしかったらまたお邪魔させてください

投稿: SGA屋伍一 | 2008/05/01 08:00

■SGA屋伍一さん、こんにちはsun
はじめまして。お得意先が被っているという事は、ブログ記事の内容がどこかで被っているからでしょうか。

>「『00』は『W』の進化系」というところに激しく同意です
ありがとうございます。つたない考察を最後まで読んでいただけたようで嬉しいです。
でも実は、「W」に思い入れのある方から、ちょうど「W」の折り返しの頃に、「Wを見終わると「00」の見方が変るかも?」・・というようなヒントを頂いていました。当時「00」にはイマイチ面白さが見出せず、ヒントの意味すらよくわからなかったのだけど、いざ「00」を見届けて、そして「W」を見届けた今、「なるほどね」とこの感想にたどり着いた次第です。
「00」も一応「一つ」になった、で終わっているけれど、私はあくまでも「ゼロ」が目標なのだと思っています。CBが解散しないのはそこにあると踏んでますので、CBの存在も含めてどう決着をつける気なのか2期が楽しみです(一応w)

>福井晴敏先生は『川の深さで』という作品で『W』のセリフを堂々とパクってました
そうなんですか?どのセリフでしょうか?
「平和は与えられるものではない・・」ってあのリリーナの言葉かな?
福井さんの作品は、「月は繭・・」と「亡国・・」しか読んでいないんです(恥)

「W」放送当時は、ちょうどアニメ離れしていた時期で、ガンダムは「ファースト」世代ですけど「Z」どまりで、実はあまり詳しくは無かったりします。
唯一「SEED DESTINY」にハマリ、「SEED」とあわせてかなり深く考察したものですが、ほかのどのアニメも最近はちょっと適当です(^^;
こんなことろで宜しければいつでも遊びにいらしてください!

投稿: たいむ(管理人) | 2008/05/01 18:12

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