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2008/03/10

『攻殻機動隊 1.5 HUMAN ERROR PROCESSER』

15human_error_processer ご覧のとおりで『攻殻機動隊 1.5』は所蔵している為、『攻殻機動隊1.5HUMAN ERROR PROCESSER』の購入は迷ったのだが、結局買ってしまった。意思決定さえすれば「折角だし」とキーリング付きの”限定品(2500円)”を選択してしまうあたりは、もはやオタク化してしまった今だもん、当然?(^^;)※ちなみに通常品は1800円。けれど、お金じゃないのよ~ってね(爆)
漫画は同じだけど「CD-ROM」の付属はなし。「新1.5」としての価値は、これまで見ることのなかった”士郎さんのアニメ版資料”の数々だと思って良さそうだ。

神山監督以下アニメ制作陣のインタ(&インタ記事)にて、”士郎さんから提示された設定””士郎さんと相談・確認”といった発言は何度となく聞かれていたと思うが、士郎さんサイドの発言は(私の知る限りでは)初めてだと思う。何となく士郎さんがアニメからは早々に撤退した印象は持っていたが、ご本人からその旨が伝えられると「そういうものか」と納得してしまう。士郎さん曰く、「ああ、TV版の草薙はこういう人なんだ・・」と思ったことで、自分の出番はないと判断したからだったらしい。良し悪しではなく、個人的嗜好と思い入れ。確執ではなく、手を引くこと=アニメでの草薙素子(攻殻)は神山監督に譲った(任せた)、という経緯のようだ。いずれにしても、アニメスタッフに対する多大な感謝の意を示している士郎さんには違いない。それでも今だから言える?的な呟き(愚痴?文句?)が実に興味深かった(笑)・・・でもあとはナイショ。
ということで、それ以前に用意していたプロットや、やり取りの中で作られたプロットが収録されている。例えば、「S.A.C.」の第1話:「公安9課」は、アニメ側からプロットが士郎さんに提示され、それをベースに士郎さんが改変・提案し、更にアニメ側で調整したものが完成品とのこと。士郎さんの差し戻しプロットは読んでいてとても面白かった。本編と同じ部分は画と音が頭によみがえり、違うところや複数のパターンが示されているところはイメージをめぐらせ考える。本編との違いがわかるから楽しいのだろうね。(もちろん、他の士郎アイディアのボツプロットもアニメになっていたらどうなったか・・と想像すると面白かったが) とはいえ、記憶力に自身が無いから1話は見直して確認。・・・というか、見たくなるっ!(見直すと、指定されていた”姿なきヘリ”の音はちゃんと聞こるし、料亭の見取り図はしっかり依頼どおり3D仕様、取調室は小窓から覗きこむB案を採用か・・等など、色々なことに感動。別のエピで使用されたトグサ発見の「重さ」のトリックも、当初はここに組み込まれていて、未使用による転用だったのね、って知ればますます嬉しくなる♪)
冒頭の短い逮捕劇は士郎さんの提案だったようだ。素子のセリフは『笑い男事件』の核ともいえるモノであり、アニメ『攻殻機動隊』としての主張は監督がすべき事だ、という意図がこめられていたようだ。結果的にそこは”草薙素子”を短時間で見せ付けるものとなり、見ている側としては、あのセリフとアクションに(『笑い男事件』の意図はわからなくても)グッと引き込まれてしまうのは間違いなかったと思うところ。。

プロットは箇条書きに近い体裁のため、400P(漫画含めて)のわりには字数は少なく読みやすい。それでも読み応え十分。ポスターなどに使用されたカラー画も素敵だ。
士郎さんの『攻殻機動隊』はこれで見納めとのことが、表紙の折り返しに明記されていた(設定画集が若干のこっているらしいが出版は未定とのこと)こともあり、現在、「旧1.5」を手に入れられずに悔しい思いをしていた方には間違いなくオススメ。持っている方でも、裏の裏まで網羅したいと思っている方には特にオススメ。・・しかし、限定品である必要は、たぶん無い(笑)。

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