DVD『モノノ怪-鵺(ぬえ)』
「鵺」だけに、「カラフルなトークをー」でスタート。まずは、「鵺」の前編からOP映像が変更になった事について。本当は「のっぺらぼう」から変更予定が、残念ながら間に合わなかったらしい。
散々極彩色で描いてきたので、”ちょっと(視聴者を)裏切りたい”という遊び心から、「ここいらで白黒を行きましょう!」のノリで出来上がった作品。また”直角に曲る雪”の描写など、「視覚化されないものを視覚化したい。」という、相変わらずの監督のこだわりが強く反映された作品のようだ。
ややマニアックな”組香”のアイディアは脚本の小中さんの案。墓穴を掘ったか、真骨頂か、かなり「香」の勉強をされたらしい。
毎度いろいろな顔を見せてくれる薬売り。時にお茶目でカワイクもあり、時に頼れる兄貴のようでいながら、どこか腹黒くて意地悪でもある薬売り。毎回”若干”薬売りの演技を変えていると言う櫻井さん。ちなみに「鵺」での薬売りは”ドS”。冒頭で「”鵺”はお気に入り。僕の趣味と合っている。」と言っていただけに、櫻井さん、語るに落ちたか?(違っ)
モノトーン調は「放送事故」と間違われる可能性を秘めた大冒険。モノトーン調なだけに、逆に誤魔化しがきかないであろう「鵺」だったが、中だるみしがちなアニメ作品の中では珍しく壮々たるアニメーターが集結、よりクオリティの高い一貫性のある作品に仕上がったとのこと。監督がスタッフに自由を与えアイディアを引き出したように、元を質せばTV局側が監督の自由にさせてくれたから・・という事実であり、TV局の懐の大きさを良いことに、チャレンジし続けたからこそある「モノノ怪」だった、ということかもしれない。
他、スタッフの内輪話では、”SD仕様”で可愛らしい薬売りが登場する「もにょにょけ(仮)」、なんて話が出たとか出ないとか(ちょっと見たい気がするなぁw)・・や、”薬売りのコスプレ”をネットなどでちゃんとチェックしているという監督・・・などの話も登場。けれど、コメンタリーもこれで3回目。段々と総合的な裏話は出尽くした感があるかな?
次回はラストエピソード「化猫」。再びの「化猫」であり、「これは言いたいこと、いっぱいあります!」とのことだ。いったいどんな話が飛び出すか、「怪-ayakashi-化猫」もついでにおさらいしつつ、「モノノ怪-伍之巻-化猫」を期待して待つことにしようと思う。
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ところで、DVDには”「小説 モノノ怪 海坊主」が漫画「モノノ怪(1)」と1/25同時発売!”というチラシが封入されていたが、どうやら小説の発売は延期になったようだ。(予約していたけど発送されないし) アニメに登場しないオリジナルキャストも登場するという「小説 モノノ怪 海坊主」。何時読めるんだろう?
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