『砂はマのつく途の先!』読んだ。
1年半ぶりにやっと続きを読むことができた。できた・・・が、ここでも終わらず。とりあえず次巻は「暖かくなるころには・・」とあとがきに書かれていたので、左程待つことなく、今度こそ「聖砂国編」の完結を見ることが出来そうではある。
それにしても、1年半のブランクは大きい。せめて「聖砂国編」くらいは復習しておけば良かったと読み始めて思ったが、既に本を手放していた私には無理な話。手元にある人は、ざっと斜め読みくらいはしたほうが良いかも。特にバラバラになっている多数の登場人物の動向はグループ別に要チェックかな。
それでも私は、自分のブロク記事で少しおさらいできたので、それなりには思い出せたけれど、記事に書かれていなかったその他大勢にはやや苦戦。ま、その苦戦が最後にサプライズとなったのは結果オーライだったかな?(^^)
(以下、ネタバレです)
さて、物語はだいぶ進んで・・と言いたいところだが、それほどでもない。『箱マ』でのあれもこれも大ピンチといった状況のひとつひとつが解決?され、バラバラなピースがやっと繋がりをみせ始めたという感じ。
●ユーリ
・ヴォルフラムとは相打ちとなり、手の平(自傷)と肩(打撲)を負傷。なぜ敵と思い込んでしまったのかは互いに納得の行く答えが見つけられず。恐怖心や猜疑心が幻覚を見せ、真実となる、ということらしいが・・・
・コンラッドやヘイゼルと合流。視力の回復を見ないまま”オアシス”へと進路を進める。
・オアシスはオアシスにも関わらず水不足。法術によって汚染された湖の水質改善のために一計を案ずる。
・作戦は失敗。最悪の事態に、更に”上様モード”で失敗の上塗りをしてしまう。
・上様モード中、湖底にて一瞬だか”勝利”と出会う。(ユーリが引き寄せたらしい)
・懲りずに汚名返上作戦に乗り出し、アーダルベルトとまさかの再会。傷を法術で治して貰う。
・程なく視力も回復。どうやら・・というか、やはり”魂のジュリア”が関係していたようだ。自己防衛本能がジュリアを呼び起こしたのか、ジュリアが他の感覚を研ぎ澄ます為にでてきたのかは定かではない。
●コンラッド
・常にユーリと行動とともにする。
・ヨザックに対しては悲観的思考。飾らずに「絶望」という真実を突きつけることで逆にユーリを諭す。
●ヴォルフラム
・ユーリとの相打ちで腹部を負傷。陛下に楯突いた者としてユーリとは距離を置いた態度をとる。(ユーリが魔術を使わない為の配慮からも)。・・が、双方の食い違いを正したことで元鞘(?)w
・ヘイゼルからは「プリンス」と命名される。
●サラレギー
・真意が暴かれたことからほとんど捕虜のような扱いが続く。
・ユーリの作戦の一貫から「イェルシー陛下」役をやることに。
・身代わり役の条件に、聖砂国からの生還をユーリに求める。
●ヘイゼル
・ユーリの上様モード中、一緒に湖へ。湖底にて”勝利”とともに現れた”アビゲイル”を垣間見、”エイプリル”を彷彿させる。
●渋谷勝利
・スイス軍に囲まれ大ピンチの中、ボブの裏工作にて船が転覆。湖底に沈んでユーリに会う。
・湖底にて『今はまだ駄目だ。でも必ず帰る。』という弟の言葉を得たことから、平常心を取り戻した模様。おとなしく帰国して待つことになるのかな?
●村田健一
・「凍土の劫火」の装飾品のカケラによって、ユーリたちの世界へと飛ぶことに成功。
・飛んだ先の迷路のような空間にて見知った人間に遭遇する。
・ヨザック(モドキ)と一緒にユーリの前に現れるが、虫の息といった状態に・・・。
●ヨザック
・コンラッドの説によれば生存率は限りなくゼロ近い。(けれど作者は今回も誰も死んでいないというのだが・・・)
●マキシーン
・アーダルベルトに捕獲された状態のまま聖砂国に上陸。アーダルベルトを「父」と呼び、すっかり仲良しに?・・・・最終的には置いてけぼりにされるが(^^;)
・置いてけぼりによって、偶然にもフレディとジェイソンに再会。
ヨザックらしき人物とイェルシーが一緒にユーリの前に現れたところで『砂マ』はおしまい。遂にフレディとジェイソンが登場し、ムラケンとも微妙に合流。役者は揃ったというところ。
様々な困難の黒幕はどうみても「イェルシー」だし、直接対決の場が用意されたことから、現場での多少の悶着はあるだろうが、マキシーンなどの裏活動によって一気にカタがつくのだろうな、といった感じである。
『砂マ』にはアーダルベルトが描かれた短編も収録。ジュリアとのことをマキシーンに聞かせるあたり、なかなか微笑ましい話だった。
あとがきにて、来春、みたびアニメ『今日からマ王!』が始まると告知されていた(BS2)。コンラッドが戻っている「アニマ」だし、完全オリジナルになるのかな?「どーでもいいや」と言いながらも、あの枠だから結局見てしまうんだろうなぁ(^^;
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