DVD「世界最速のインディアン」みた。
”ライダーの聖地”で開催されるレースに出場し、愛車”インディアン”でスピード記録を更新するという夢だけに、人生のすべてを捧げているニュージーランド男がバート・マンロー。
ハタからみれば、やることなすこと無謀極まりなく、”インディアン”やレース以外のこととなるとまるで無頓着。周囲は、世間知らずともいえるバートの天然思考回路からくる言動に振り回され、あっけにとられるばかりだが、悪気の全く感じられない人柄の良さに、ついつい心を許し、手を貸してしまいたくなるのである。
心臓を煩い、夢が夢として断ちきられる前に・・と、遂に決断。長年の夢を叶えるべく、一路アメリカはユタ州ボンヌヴィル目指す。旅の道中は様々なトラブルに見舞われながらも、出会ったたくさんの人々助けを借りつて会場にたどり着くバートだ。
船のクルー、税関の役人、モーテルのオカマ従業員、中古車販売会社の経営者、同じ体調不良を抱えるネイティブアメリカン、一夜のロマンスのお相手となった未亡人、ベトナム戦争から一時帰国していた若い士官、志を同じくするライダーたちetc...様々な人々との心温まるエピソードが実にイイ。
不手際によってレースの参加資格が得られないという最大の難関もバートの一途な想い、純粋さが人々の心を動かす。そして、手に汗握るレース本番。次々にチェックポイントをクリアし快走するバートと”インディアン”。あまりの危なっかしさに「もうやめて~」なのだけど、「もう少し!」と心を2分するハラハラドキドキなレースは最大最高の見せ場。バートの勇気に乾杯!
まだ人々の心が広く優しくのんびりとした時代の本当のお話。嫌なところがどこにもない、観ていてとても心地の良く、元気をおすそ分けしてくれる素敵な作品だった。
| 固定リンク | 0
コメント
たいむさんこんばんわ♪TB&コメント有難うございました♪
『インディアン』って聞くとどうしてもアメリカ先住民とかそっち系を想像してしまい、とてもじゃないですけどバイクの事なんか思い浮かびませんよねwそれこそ余程のバイクマニアの方じゃないとピンと来ないんじゃないでしょうか?そういう自分もインディアンな人が何かで世界最速を目指す・・・なんて凄い思い違いをしてて恥ずかしくなってきました(笑
迫力とスピード感があったボンヌヴィルのスピード記録の他に、マンローじいちゃんの1人旅もほのぼのしてて面白かったですね。・・・ただ会う人会う人が『いい人』ばかりだったので、バランス取って『悪い人』も1人くらいは出て来て欲しかったですね。
投稿: メビウス | 2007/12/07 23:25
■メビウスさん、こんばんは♪
無知・・・って怖いですよね(^^;;
映画をいっぱい観て、随分頑張ってはいるけど、もっと読書しなくちゃ駄目ですね~。
こんなにのんびりでいいの?いうくらいで、でも本番はバシっと決めてくれて楽しかったです。
>バランス取って『悪い人』も1人くらいは
バラの花でぼったくりにあったくらいで、その後は何時騙されるか、何時警察に捕まるか、ドキドキしながら見てましたけど、ありませんでしたねw
事実がそうならば当たり前の話で、そんな時代だったんだなーって私は納得してました。
投稿: たいむ(管理人) | 2007/12/08 15:51
たいむさん、こんにちは。
ほんとに観ていて心地よい映画でしたね。
人の前向きさ、善意みたいなものを感じる映画でした。
僕は映画館で観たのですが、ぽろぽろ泣きながら観てしまいました。
投稿: はらやん | 2007/12/09 15:13
■はらやんさん、こんにちは♪
悪意の感じられない作品は心地よいですよね。
そこがドラマ性に欠いているともいえますけど、事実なら嬉しいばかりです。
私もねー、映画館ならまず間違いなく泣いてます。
DVDで自宅鑑賞だと・・・時々中断を余儀なくされたり、気が散ったりでなかなか集中できなかったりします(><)
やっぱり劇場で観たかった!
投稿: たいむ(管理人) | 2007/12/09 18:39