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2007/11/21

アニメギガ(9)~ビジョンクリエーター:河森正治

第9回目のゲストは、ビジョンクリエーターの河森正治さん。
”ビジョンクリエーター”肩書きは、メカデザインから監督まで幅広く活動するに当たり、ややこしい説明を省くために生み出した造語とのこと。
河森作品は『超時空要塞マクロス』シリーズや『創聖のアクエリオン』など多数あるようだが、残念ながら私は、初代『マクロス』が丁度アニメ離れに差し掛かった時期であり、ほとんどTVシリーズは見ていないので粗々知っている程度。
よって、どちらかと言えば「押井作品」や「エウレカセブン」などでの”メカデザイン”の人、という印象が強い私である。
とにかく、変形と合体には定評のある河森氏。その緻密さや精巧さには舌をまくものばかりだ。

河森氏が変形・合体に拘る切っ掛けとなったのは、『ゲッターロボ』に疑問(嘘)を見たからだったとのこと。子供ながらにロボットを紙で再現し、実際に組み立ててみようとしたら「出来ないじゃないか!」ということで、ならば造ってやろうじゃないの、という感じだったらしい。私も、変形・合体についてはずっと同じ疑問を持っていた。けれど最近のメカの場合、オモチャにした時必ずアニメの変形シーンと同じように変形が可能であることが前提で設計されているのが当たり前のようだ。スタジオでは、河森氏が3機の飛行形態のオモチャを曲げたり、延ばしたり、ひっくり返したり、廻したりして変形をさせ、それらを組み合わせて『アクエリオン・マーズ』を完成させて見せてくれた。出来上がった合体ロボは必要以上にごちゃごちゃしている印象が否めないが、「はぁ~」とばかりに思わずため息が漏れる。しかも3機体で3種の合体ロボが出来るというのだからこれまたスゴイ!としか言いようが無い。
余談になるが、今一番疑問なのは『トランスフォーマー』のオモチャ。映画の変形を見る限り、アリエナイと思うのだが・・・(^^;

河森氏の設計方法は、まずラフ画を起こし、次に実際にレゴブロックでパーツを作って組み立ててみる。必要に応じてブロックを加工しながら成形し、矛盾のない型を完成させるというものだった。実践型というのだろうか?ブロックオモチャでもちゃんと変形するのには驚いた。そうして出来上がった完成品を写真撮影し、トレーシングペーパーに写し取って、更に手を加えながら最終的な設定画を仕上げるとのことだった。
なんともアナログな手法に逆の意味でもビックリ。しかし、イメージを具現化できる空間認識力が無ければできっこない仕事であり、ワザワザ型から造るのは「趣味の兼ねてのことかしら?」と思う次第。

監督としてもメカデザイナーとしても、常に「これまでにはない作品」創りに拘ってきたという河森氏。特に『ガンダム』の手法は”禁じ手”として封印(差別化)したとのこと。また、『マクロス』では現実のアイドルを”アイドル役”として起用するという、”メディアミックス”の先駆けとなった作品で、更に、これまでのピュアで非の打ち所の無いヒロインを止め、ヒロインに人間味溢れる”嫌われ要素”を持たせたのも、”前代未聞”を狙ったものだったらしい。
当時としても異色のヒロインに対する反響・賛否は両論だったらしいが、今では良くある設定。オリジナリティによって、業界に一石を投じた作品として高い評価を得た理由が分かるというものだ。
そのほか、10年間のブランク中の話であったり、河森作品の中でも異色作である、宮沢賢治の半生を描いた『イーハトーブ幻想 KENjIの春』についてなど、興味深い内容が満載であっという間の40分だった。
現在、河森氏は監督としてマクロスの新シリーズ『マクロスFlontier-フロンティア-(仮)』を製作中とのこと。2008年2月には、HDリマスターとして復活させた『超時空要塞マクロス:メモリアルDVD-BOX』も発売される。
もしかして、2008年は”マクロスイヤー”になるのだろうか?(^^;)

次回のゲストはじゅんじゅん♪ 声優:福山潤さん(2008/1/29(水)午前0:00~0:39)
なんとも賑やかな回になりそうだ(^^)

※このブロク内での過去ログは、こちら

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コメント

おっと見損ねてしまったわ(笑)。

マクロスか~美沙の勝利?に終った最終回で溜飲が下がったのと
いつだったかのアニメ夜話思い出しますね。
確か神山監督がゲストでTVの前で浮かれまくった私(^^;。
当時○ブだった岡田氏のコメント
「マクロスは男子校の文化祭」
に大爆笑でした。まさにその通り!


投稿: shamon | 2007/11/21 20:13

■shamonさん、こんにちは♪
おっと、見損ねましたか?(笑)
声優さんの回も面白いけど、クリエーターの話しはもっと面白かったりしますから、好きです(^^)

>確か神山監督がゲストで
ええ?そうでしたっけ?見ていた覚えがあるけど、神山監督の記憶が・・・(><)

>まさにその通り!
まさにその通り!!!(爆)
今度はしっかり学園コメディありのようでっせ(^^;

投稿: たいむ(管理人) | 2007/11/22 17:41

あー、もしかすると「オネアミスの翼」の回だったかも>神山監督ゲスト。
どっちも恰幅がよかった頃の(爆)岡田氏が出てたのでごっちゃになってます(爆)。うろ覚えですんません~。

>学園コメディありのようでっせ(^^;
学園、ねぇ^^;。一体どんなお話になるのでしょうか。

投稿: shamon | 2007/11/22 20:03

■shamonさん、再びどもです♪
岡田さんの豹変振りにはビックリでしたけど、私は前の方がいいなーって思うのですが。。。

>あー、もしかすると「オネアミスの翼」の回
私も良く覚えてないんです。
マクロスはともかく、オネアミスはまったく見たことがなかった作品だったので、目に映っていただけのような気もするし・・・(^^;;;

投稿: たいむ(管理人) | 2007/11/22 23:02

河森正治さん、「愛おぼえてますか」の監督さんですね。
素敵な作品だったと思います。
「マクロス」はリアルタイムで見てたので、リン・ミンメイ役の飯島真理さんを追いかけて、空港まで行ったことがありますね。
おかげで握手してもらって、後からサインも貰ってしまいました。(笑)
10年間のブランクがあっても、生きていけるところが凄いですね~。(爆)
『マクロスFlontier-フロンティア-(仮)』どんな作品になるのか楽しみですね。

投稿: Brian | 2007/11/23 06:46

■Brianさん、こんにちは♪
「愛おぼえてますか」の監督さんです(^^)
昨年か、一昨年にBSで「マクロス」シリーズを一挙放送したのを見ました。ラストの戦闘シーンはキレイで印象に残りますよね。
今思えば、ラクスの歌はコレのパクリでもあるんですね。SEEDはとにかく曲が良いのでこちらも効果的でしたけど。

>リン・ミンメイ役の飯島真理さん
うわ~追っかけですか!スゴっ!!
で、そのサインはまだ手元に???

「フロンティア」はどうなんでしょう?
あまり興味がないかも・・・と今のところはそんな感じ。
ですが、フタを開けて見て、でしょうか(笑)

投稿: たいむ(管理人) | 2007/11/23 16:45

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